2017年09月03日

もう2か月近く前になりますが、米津玄師Live「Rescue」に行ってきました、の巻

■あっという間に秋風が吹いてきて、暑かった日々が幻のように思える9月になりました。
9月の最初がこんなに涼しいのも珍しい。かつてのドイツのように、今年の日本の夏は、2、3日で終わってしまったのかもしれません(今のドイツは、もうちょっと夏日が長いようなので)。

■この夏の一番の思い出といえば、念願かなって米津玄師さんのライブに初めて行くことができました。
米津さんのライブ、これまで何度もトライしてたんですけどね〜ライブハウスばっかりでね〜チケット取れなかった…もう充分ファンクラブができていいくらいの固定客がいると思うんですけど、そのあたり、どうなんでしょう。
ちなみに、今回のライブは東京国際フォーラムAホールでした。この規模が2days満席になる(しかもグッズあっちゅーまに売り切れておった…)んだから、もう立派としか言いようがないです。

さて、このライブ前に私が気になっていたのは、「実際にライブ会場に来るのはどういうファン層なんだろう?」ということでした。
ずいぶん前に初音ミクのライブ@ZEPP東京に連れて行ってもらったときは、「ああ、なるほどこんな感じか」とある意味腑に落ちるところがありました。男性多め、基本的にネギ色のサイリウム持って、あとはボカロのキャラごとに黄色だったり紫だったりのサイリウムが登場し、振りもある程度ついているから統制が取れている感じ。
米津さんのファン層も、ボカロ流れの人が多いんだろうな…と思っていたのですが、最近の米津さんのツイッターを見ていると、「米津玄師=ハチ」であるということを知らない層もファンの中に存在するとかで、うーん、そうするとどういう人たちなんだろう?
ジャニーズのなかでも、エイトファンはあんな感じ、JUMPファンはあんな感じ、嵐ファンはあんな感じ。ヴィジュアル系だったとしても、シドはあんな感じ、VAMPSはあんな感じ、ラルクはあんな感じ…とそれぞれのイメージは大体つかみやすかったのですが、米津さんはわからんのう…

で、実際に行ってわかったのは、とにかく年齢層が幅広い。初めてのライブが米津玄師でした、くらいの10代半ばくらいの人たちから、酸いも甘いもかみ分けてここにたどり着いたような熟練風情の人まで。男女比だと、男性がやや多めなのが少し意外でした。曲も、振り付けが決まっているものがあまりない(というか、おそらく私のように「念願かなって初ライブ!」というひとが多かったんじゃないかな)ようで、お約束のようなものは基本的になし。
煽られたらそれに返すし、リズムに乗りたい人は乗っている、静かに聞きたい人は聞いている…そういう、受け手の「個体」がひとつひとつ確立され、それが受け入れられている。「独立した個人が、個人としてそれぞれに楽しむことが許されている」不思議な空間でした。

■確か2曲目の「フローライト」の時でしょうか。
それまで暗めだった照明が一瞬全部落ち、次の瞬間、背後から…それこそフローライト色のライトで舞台も客席も全部染め上げる、という演出がありました。
会場すべてが、薄いエメラルドグリーンのような、少し乳白色が混じったような、それでいてどこまでも透明な緑色の光に包まれ、一瞬、天も地もなく、ここはフローライトの中なのだと信じられる、やさしくて強い光でした。
とても単純な演出なのですが、私にはこの一曲で、米津玄師というアーティストの「在り方」みたいなようなものがわかったような気がしました。

以下、ライブ当日にメモ書きのようつぶやいた自分のTwitterの文章を少し修正しつつ引用します。

文化が一段階進む時には、例えばダ・ヴィンチのように進化の段階をすっ飛ばす天才が登場するものだけど、多分米津玄師と言う人は、その文化が一段階進むところにいる人なんだと、しっくりと理解ができた。
本人いたって普通だけど普通ではいられない。進化の次のステップに自分は遭遇できた気がした。

なんというか、「これがニュータイプか…」と思ったのだ。
そして自分はオールドタイプなんだと。

何が新しいかといえば、これまでのボーカリストは声に我が出て当たり前なのに、米津玄師のボーカルには我がなくて、ニュートラルだということ。楽器や彼の描くイラストと同レベルに、自分の声も道具のように扱っているのがとても新しかった。なるほどこれなら自分の声でもボカロでも構わない。

そういう視点に立つと、これまでのボーカリストが全てオールドタイプに見えてしまう。多分これが「進化」の一形態なんだと思う。

多分こういうボーカルのスタンスは、そう遠くない時期に「標準」になるだろう。
逆にいうと、私たちは最初から「ニュータイプ」の完成形を見てしまっているのかもしれない。もちろん、ニュータイプを受け入れつつ、それでもオールドタイプが好き、というのは、オーディエンスの立場としてはありだと思う。
我が強いボーカルに慣れていた耳と脳には、ニュートラルなボーカルはとても新鮮で心地よかった。素直に、ああいいな、と思ったし、また見に行きたいと思った…だから早くファンクラブ作ってください(笑)
〜引用ここまで〜

自分が作る音楽も、歌詞も、編曲も、イラストも、ボーカルもギターもベースもドラムも、光も音も、すべてが等しくニュートラルで、ひとつの「世界観」を作るパーツのひとつとして組み合わさり、和合している。
その音の在り方がとても新鮮で、かつ衝撃的だったのですね。
耳から入ってくる歌詞の世界観はもちろん重要なのだけれど、目から入ってくる情報(映像や光)もないと、この世界は完成しない。
それが新しい。
これが本当の意味での「マルチクリエーター」なんだと思いました。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚…全部を使うことが前提になっている「音楽」は初めてでした。
表現の新しい時代を見たような気がします。
でもこれ、多分米津さんにとっては「当たり前のこと」なんですよね。

次のツアーはホールクラスっぽいですが、東京の予定がまだ発表になってないし!
ほんと、そろそろファンクラブ作ってください(笑)

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2017年06月26日

音楽三昧の週末、の巻

■この週末は、ご縁があって音楽三昧の2日間となりました♪
20170626マーラーツィクルス.jpg
両日のプログラムです。

■まず24日土曜日は、ミューザ川崎シンフォニーホールの東京交響楽団の定期演奏会へ。
プログラムは、

歌劇「オベロン」序曲 (ウェーバー)
ホルン協奏曲 第2番 ニ長調 (ハイドン…でも偽作では、と言われているそうです)
ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 (モーツァルト)
交響曲 第1番 ハ短調 (ブラームス) 

今回はゲストにホルン奏者フェリックス・クリーザーさんをお迎えしてホルン協奏曲がふたつありました。
クリーザーさんは、「腕のないホルン奏者」として知る人ぞ知る存在だったようで(自伝「が発売されたばかりのようです)、正直に申せば、「どうやって演奏するんだろう?」という興味が先に立ちました。

僕はホルンを足で吹く~両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝~ -
僕はホルンを足で吹く~両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝~ -

結論から言えば、譜面台にあらかじめホルンが固定されていて、キィは左足で操作する、という離れ業(あの状態で足をキープし続ける体の柔軟性と、足の指があそこまで随意で器用に動くんだ!という驚き…)で演奏なさっていました。
パラリンピックの度に思うのですが、体に何らかの障害があってスポーツや音楽で超一流の技を見せてくださる方たちは、超人類ですよね。人間の体の可能性を教えてくれる人たち。ああ、私はまだ、自分の体をここまで使いこなせていないなぁ、ということを痛感させられます。
とはいえクリーザーさんはプロのホルン奏者なので、「演奏方法」よりも彼が奏でる音について感想を記すのが筋でしょう。
クリーザーさんのホルンの音は、とても饒舌で幅が広かったです。
キィ操作で賄えない部分をマウスピースのコントロールで補っているせいなのか、おしゃべりを聞いているような印象を受けました。
その「おしゃべり」は音数の多少とは関係がなく、曲のもつイマジネーションを伝えようとする意志のように思えました。
どちらかというと、モーツァルトのホルン協奏曲の方がはまっていたでしょうか。
ホルンは正確な音を出すのが難しい楽器、という印象があるのですが、クリーザーさんのホルンは音を確実に当てていくことに非常に長けていて、ストレスがありません。
饒舌なホルンの音色とは裏腹に、クリーザーさん自身はとても穏やかな表情をなさる方で、そのギャップも見ていてとても興味深かったです。
アンコールはロッシーニの「狩のランデヴー」。これがとてもはまっていて、大満足でした。

このコンサートのメインの曲・ブラームスの1番ですが、これがとてもよかった!
指揮の秋山和慶先生は、情緒の安定した方なのでしょうか、非常に落ち着いていて、地に足の着いた印象を受けました。
ブラームスの1番はところどころ、感情を高ぶらせるようなフレーズ(もしくは、ブラームス自身の感情が高ぶりほとばしっているようなフレーズ)がありますが、その「高ぶる感情」すらもコントロールされているような。最近「アンガーマネージメント」(「怒り」をコントロールすること)という言葉が話題になりますが、まさにこの「アンガーマネージメント」に長けている、という感じ。
でもそれは「怒りを抑える」ことではなく、「怒りをうまく発散させていく」ということなんだなぁ…なんてことを、曲を聴きながら考えていました。
喜怒哀楽が激しい、という言葉はよく聞きますが、「喜怒哀楽をバランスよく表現すると説得力を持つ」ものなんですね。
そういう、「感情のコントロール」が非常にうまい指揮で、東響の演奏もそれに充分に答える端正なものでした。
ただ「激しい」だけの荒い感情をぶつけられても人はドン引きしますが、「私はこう感じています」と説明されると納得がいく。それでいて、とても情熱的。
豊かな感情と表現とはこういうことなのだ、というお手本のような素晴らしい演奏でした。
聞きに行けてよかったです。

■25日日曜日は、指揮・山田和樹の日フィルの「マーラー・ツィクルス」の最終日、マーラーの交響曲9番でした。
演奏前に山田さんの曲目解説トークがありまして、私は後半だけ聞けたのですが、とても印象深かったのが、

「第4楽章は音数は、数えて見てもそんなに多くなくて、特に最後の方は"息も絶え絶え"という感じですので、客席の皆さんにご協力お願いします、という感じです」(大意)

というコメントでした。
確かに息も絶え絶えだけど!(笑)
そうか、観客の協力が必要だったのか、こういう「息も絶え絶え」曲には!
いやあ、新しい発見でした。

さて、マーラーの交響曲は本当に長くて聞いているほうも大変なのですが、演奏する方はもちろん、もっと大変。
2年半かけてマーラーの交響曲を全曲演奏するというこの試みの、本当の締めくくり、ということもあるのでしょうか、指揮台の山田さんの背中からは「気迫」がのぼりたつようでした。
実際、すごい運動量だったと思うし、「あー、指揮者って俳優のような才能も必要なんだなぁ」と感じ入ることしばしばでした。
ここは優しく、ここは激しく…そういうことを体全体で「表現」するということは、その瞬間、その譜面に「なりきっている」ということでもあるんだなぁ、と思います。

さて、話題になった「客席の協力が必要」な「息も絶え絶え」パートですが、本当に「息も絶え絶え」だったよ!(笑)
でも「息も絶え絶え」の音の中で、「マーラーは生きたい、と思ったのではないか」ということを考えていました。
私の母は、マーラーの曲全般について「スカートの裾を踏んづけられて、前になかなか進めない感じ」と表現していましたが(笑)、その「前になかなか進めない感じ」はこの9番にもいかんなく発揮されていまして、本当に堂々巡りだなぁ、などとクラシック素人な私はじれったく思っていたのですが、この終盤部分になると、それは「生きたいと願う気持ち」なのだと解釈できるように思いました。
マーラーは色々楽譜に書き込む人だったそうで、この9番の第4楽章の最後の小節については「死に絶えるように(ersterbend)」と書かれているそうです。
確かに、最後は死んでしまうのかもしれない。
けれど、その死にゆく瞬間に垣間見た世界はとてもきれいでキラキラしていて…決して暗くて怖い世界ではなかった。
「死んでもなお生きる」という希望や願いが詰まっているように感じられました。
「死」がテーマになっている9番の最後に、こういう希望が用意されていたんだなぁ、と感心することしきり。
最後の最後、山田さんの指揮の手がなかなか降りず、客席も拍手をするタイミングを失ったまま場内に訪れた沈黙は大変心地よく、そして素晴らしい演出だと思いました。結局、指揮の手が降りきる前に、先に拍手をする人がいて、その人につられて拍手が始まってしまったのですが、もう少し、あの沈黙を味わっていたかったです、正直に言うと。
指揮者は俳優であり、演出家でもあるんだなぁ…とつくづく思いました。

マーラーの曲は弦パートの音が、スチールウールのように音が絡まってもっさり聞こえることが多く、私はこの「スチールウール」部分をもう少しスッキリ聞かせてくれる演奏の方が好きなのですが、今回の指揮はこの「もっさり」をあっさり聞かせてくれてそんなに拒否感は強くなかったです。
2年半にわたる「マーラー・ツィクルス」を締めくくるにふさわしい気合と、爽やかさを堪能することができました。

それにしても、マーラー好きな人ってやっぱり男性に多いんでしょうか。
しかも、すごく饒舌に「マーラーについて」語りたい人が多い印象を受けます。
今日はロビーのあちこちで、マーラーについて熱弁するおじさま方に遭遇し、「ちょーマーラーっぽい!」などと阿呆なことを考えておりました(笑)

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2017年06月18日

地唄舞のこととお返事集、の巻

■さて、前回の「銀座で能を見てきました、の巻」でやけに思わせぶり(笑)な引きで終わらせてしまい、ちょっと気を持たせたようになってしまいましたが。
本当に、無知な人間にとっては「知る」という楽しみがまだまだあることは生きている甲斐があるというか、脳みそへの快楽につながるものだなぁ、とつくづく感じた…そのきっかけが「お能を見たこと」にあったことは間違いがありません。
その「知る」楽しみにつながるには、ちょっとお話を過去に戻ることになります。

■とあるパーティで、私はその方と初めてお目にかかりました。
その時その方がお召しになっていたお着物があまりに素敵で、また着こなしも大層粋で美しくていらっしゃったので…ありていに言ってしまえば、「素人には見えなかった」のです。
これは和装でいることが日常である方に違いない。
そう思って、思い切ってお声がけして名刺交換させていただいたのが、地唄舞の演者・出雲蓉さんでした。

「地唄舞」ってなんだろう?
ウィキペディアで調べても、あんまりよくわからない。
ただその方と名刺交換をして以来、公演のお知らせをいただくようになり、
「よくわからないけれど、千駄ヶ谷の能楽堂に行ってみたいし、知らないものは見てみたい!」
という好奇心に駆られて、公演に伺うようになりました。
で、実際に見てみると、唄があってお囃子があって、それに合わせて舞うんだけど、とても演劇性が高い。
一人二役があったり、時には動物の擬態を舞で表現することもある。
とにかく、見ていてとっても楽しかったのです。
正直、見る前は「寝ちゃったらどうしよう…」という心配をしていたのですが(とっていただくお席がとてもいいお席で、そんなところで寝ちゃったらどうしよう、とかなり深刻に悩んでいました(笑))、寝るなんてとんでもない。そんな間もなく、次々と目の前で繰り広げられる物語にすっかり心奪われておりました。

とりあえず、「地唄舞」の定義がどういうものかはわかんないけど、今見ているものはとても面白い!

…そういう、ごくごく単純な理由で、私は公演に通っておりました。

■そして、先日のお能の話につながります。
お能にはそれぞれに「役割」がある。「シテ」とか「ワキ」とか、「シテ」の中にも「ツレ」とか「後見」とか…「地謡」。
あれ? 「地謡」? あれか、歌ってる人たち。地唄って…ああ! これか!!!
そうなのです。私が数年にわたって「よくわからないけど、綺麗で楽しいから見てる!」と見続けていた「地唄舞」とは、もともとはこの能の「地謡」にお面をつけず、能衣装ではなく着流しを身に着け踊るもの…だったのです。
なるほど、それで能の曲と出し物が多かったのか。「敦盛」とか、「葵上」とか。
勿論、そのほかにも新作の「地唄舞」もあるのですが(特に「雪」という作品は絶品で、身じろぎもせず見入っていました)、なるほど、能がベースにあるものだったのねぇ…
ウィキペディアでみると「上方舞」という項目でまとめられており、内容を読んでもいまひとつピンとこなかった「地唄舞」が、私のなかで落としどころを見つけた瞬間でした。

20170618地唄舞.jpg
出雲蓉さんの公演のDVDです。「たぬき」もとっても楽しくて好きな演目。そしてやっぱり「雪」が見たかったので、もう一枚買ったのでした。

能だけでなく、義太夫や人形浄瑠璃からも題材をとり、それをお座敷で踊っていた…というのが元々の由来のようですね。なるほど。

というわけで、わけもわからず「楽しいから!」だけで見ていたもののバックグラウンドが、思いがけない形で私の目の前に立ち現れ、心の底から「そうだったのか!」と納得がいく…しかも数年越しで(笑)という、なかなかない体験をしたのでした。
「地唄舞」綺麗で楽しいです。機会があればぜひどうぞ。

■短くお返事集〜
>mioさん
お久しぶりです! ずっと読んでいていただいて、とてもうれしいです。
できるだけUPしようと私も思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします♪

>ちょり
カールがなくなるなんて、本当にびっくりだよねぇ。あの、上あごにくっついて食べにくいところも含めて好きだったので、とても残念。

>みこさん
いつもいつも、コメントありがとうございます!
「スラブ叙事詩」これから中国・韓国・アメリカに回る予定だそうで…保存状態とか展示状態とか、大丈夫なのか!?ってとても心配してしまいました。
お能も楽しかったです! 「タイトルロール不在の『葵上』」ってすごく前衛的ですよねぇ…かっこいいと思いました。
あと、「優しくされると戸惑ってしまうジャニーズFC」…本当にそうなんですよねぇ。宝塚もそんな感じしませんか?(笑)
シドのFCに入ったら、やけに親切で今でも戸惑っています(笑)

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2017年06月14日

銀座で能を見てきました、の巻

■4月、銀座に新しい大型商業施設ができました。それが、「GINZA SIX」。
たぶん自分にはあんまりご縁のない施設なんだろうなぁ、と思って気にも留めていなかった(笑)のですが、ふとしたことからご縁があり…
そのご縁とは、「GINZA SIXに新しくできた能楽堂でお能を見る」ということでした。

え? GINZA SIXに能楽堂があるの?
そもそものスタートはそこからでした。ああ、本当にもの知らず…
正確には、「観世能楽堂」というそう。能楽の中でも、観世流の能楽堂…らしい。

気取っても仕方がないので率直に申せば、私はお能は中学か高校かの伝統芸能鑑賞会で見たっきり。
狂言だけは独立したものを見た記憶がありますが、能と一緒に見るのは、多分それ以来。

本当にもの知らずでお恥ずかしいのですが、こんなにちゃんと、自分の意志でお能を見たのは初めてです。

■さて、先にさらっとGINZA SIXの印象を述べておけば、私は香港のショッピングモール「ハーバーシティ」を思い出しました。
勿論ハーバーシティほど大きくはないのですが、一歩踏み込むと、奥の方に長い感じがとても似ている。
あと、お店の配置の感じとか…
そういえば、この建物はいわゆる「中国人の爆買い」が話題になったころ、「銀座には観光バスを乗りつけられる大きな商業施設がない」という問題を解消するべく建てられたんだっけ。
そうすると、2階建てバスも止まれるくらいの高さと長さのあるバス停を、建物の裏側(というか内側、というか中庭、というか)に持っているのも当たり前なんだなぁ…なんて考えると、香港のハーバーシティっぽい、という私の直感もあながち間違いではない、のかな。
オープン当時(4月)は物珍しさもあってそれなりに人が入っていましたけれど、今、そして今後はどのくらい人が入るのでしょうね。
私は…あんまり関係ないかなぁ、今のところ。

■行く前のイメージ・行ってからのイメージがそんなに変わらなかったGINZA SIXですが、ここに能楽堂があったことには本当に驚きました!
今回の番組(というのですね)は、
能「葵上」
狂言「棒縛」
半能「石橋」
でした。

20170609銀座6能.jpg

事前の学習(笑)としては、成田美名子先生の「花よりも花のごとく」を一通り読みまして。
大体の役回りとか、話の内容は頭の中に入れていたつもり…でした。
つもりだったのですが、やっぱり私は「実際の能」がどういうものかわかってなかった。
判ってなかったうえで…「能って面白い!!!」と、心の底から湧き上がってくる「わくわく」した気分が止められませんでした。

特に「葵上」。
葵上ってすごいんですよ。
何がすごいって、タイトルロールであるところの「葵上」が事実上、舞台に登場しない。
舞台には一応「葵上」の存在はある。
それは、かなり舞台の客席に近いあたりに、豪奢な女性用の着物一枚がはらりとおかれているだけ。
その「葵上」を見立てている着物に向かって、第一場では巫女さんが祈りをささげているところにゆらりと貴婦人の霊が現れ、第二場ではその「着物=葵上」の頭上で鬼と化した貴婦人の霊(=六条御息所)と比叡山の横川の小聖(比叡山の横川ってところで、色々と「そうつながるのか!!」と膝を打ったのですが、それはまた別の話…)が、サイキックバトルを繰り広げる。
サイキックバトルっていくらなんでも大げさでしょう、と思われるかもしれませんが、とんでもない。
実際般若のお面をつけた六条の霊が、葵上(に見立てた着物)の上にずいっと身を乗り出すと、それを追い払うように数珠をじゃらじゃら鳴らしながら小聖が反対側からずずいっと身を乗り出す。
押せば引くし、引けば一層押す。
そんな駆け引きが、拍子の激しくなった地謡に合わせて繰り広げられる。
まさに、サイキックバトル。
どっちが勝つの!?(いや、結果は判ってるんですけどね(笑))とワクワクし、ついつい手を握り締めてしまうような緊迫感あふれる舞が舞台上で展開されるのです。

まず、「葵上を着物だけで表現する」という発想が、現代からすればものすごく先鋭的。考えてみれば、パントマイムの発想なのですけれど、豪華で大掛かりな舞台に日々慣れていると、シンプルかつ説得力ある(しかも存在感もある)設えに、感嘆してしまうのです。
その「着物だけの葵上」に存在感を与えているのが、第三者である六条御息所であり、巫女さんであり、聖。
事の次第をとうとうと語る地謡は、BGMというよりは「言葉そのもの」で、雨あられと降ってくる「言葉」を耳で聞き取り、目の前で展開する舞を堪能し、頭の中で「言葉」と「舞」を融合させる。
ものすごく頭を使う「演劇」だと思いました。
見終わった後に、脳が心地よく披露していることに気が付きます。

狂言の「棒縛」は、歌舞伎や日本舞踊にもなっている有名な出し物ですが、これもまた楽しかった。っていうか、狂言師の皆さん、声が大きい…すごく響く。

最後の半能「石橋」は、歌舞伎では「連獅子」の元になる、紅白の霊獣・獅子が、牡丹の中を舞う…という大変おめでたいもので、目にあでやかで大変幸せな気分になりました。

いやあ、なにせ「葵上」にショックを受けましたよ!!!
めっちゃ、サイキックバトル。
そういえば、と能って聖が出てきたり、霊が出てきたりするものがとても多くて、これはとんでもなくホラー作品。
ああ、お能って面白いなぁ…としみじみと思った夜でした。
これは、もっと見に行く機会を増やしていきたいものです。

■…というところで、この能を本格的にみるという機会を得て、ようやく「地謡」について私は理解し、これがまた別のところへつながっていくのですが…それはまた別の機会に♪

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2017年05月24日

劇団☆新感線「髑髏城の七人〜season花〜」を見てきました、の巻

■申し訳ありません、またまたお久しぶりになりました。
相変わらず、2週間に一度、風邪ひいて熱出して寝込むを繰り返してます…面目ない。
かかりつけのお医者さんにも「どうしたの?」と言われまして、考えてみれば、甥っ子たちに会いに行くたびに風邪菌もらっている気がする…
子供たちは、子供たちが集まるところで風邪うつしあってますからね、仕方がない。
仕方がないけれど、子供の体で培養された風邪菌は強力なんだよ…
甥っ子たちはかわいいし、何より妹の手助けになればなぁ、と思いはすれど、体はままならず。
まずは体調を戻すことに全力を注ぎます。
ご迷惑をおかけした皆様には、申し訳ありませんでした。以後気を付けます。

■というわけで、もう1か月半近く経っちゃいましたけど、劇団☆新幹線「髑髏城の七人〜season花〜」を見てきました。
場所は、話題の360度劇場「IHIステージアラウンド東京」です。
突然降ってわいたご縁だったので、この劇場については全く下調べしないでいました。
直前になって、アクセスを調べたらあらびっくり。最寄り駅が「豊洲市場前」駅でした。今話題沸騰中の豊洲市場(笑)
行ってみてびっくり。閑散としちゃってるのね―あの駅。駅前、本当に何もない。駅を出て、すぐ左前方に見える劇場まで、うねうねと曲がった一本道が続いていて、そこを粛々と歩いていく観劇者たちの群れ。
ちょっとした荒涼としたムードが漂ってました。
多分、原始キリスト教教会ってこんな感じだったんじゃないかなーなんて思うくらい。
日は傾いてるし、ちょっと寒いし(この日は雨がパラパラと降る不安定な陽気でした)、とにかくお店が周りに何にもない!
これは推測なんですが、去年、予定通りに豊洲市場が開場していたら、もっと人通りもあって、それに伴って豊洲市場で働く人たちのために、コンビニとかファミレスとか、カフェとか…とにかくもっとお店ができてたんじゃないかと思うのです。
でも今のところ、オープンのめどが立ってないから、お店がなーんにもない。

ご存知の通り、劇団☆新幹線の舞台は長いです。大体休憩時間も入れて3時間越えてくる。そうすると、特にソワレだと午後10時くらいに終演ってことも余裕であるわけで。おなか減るじゃん! 
食糧補給できるお店重要! 絶対必要!
過日、劇団☆新幹線の公式アカウントをTwitterで眺めていたら、「ちゃんと来ましたよ!」みたいな言葉と一緒にキッチンカー(移動販売車)の写真が載ってました。豊洲市場前に需要があるみたいだって、気づいたキッチンカーがいたのか! えらい!
この調子で、夕方にも来てくれないかな、キッチンカー。それでもって、劇場に持ち込めたらなおいいんだけど。そこは難しいか。
ちなみに、劇場内の飲食コーナーは、精一杯頑張ってたと思います。手際よかったし、サンドイッチなどの類の兵糧の備えは充分にあり(ちょっと違うか(笑))、とにかく頑張ってた印象があります。でもやっぱり、物足りないんですよねぇ。
午後10時だと、豊洲市場前から豊洲とかに出ても、そもそも豊洲にだって食べるところ少ないじゃない? で、何人かで相乗りすればタクシーで銀座方面にも行けるんじゃないかな、と考えたりもしたんですけど、そもそもタクシーがいないし!!!

とにかく、「現状、エンターテイメントを目当てにした人を集めるところじゃない」という印象が強いのです。
私が行ってから1か月以上経っていますが、この状況は果たして変化しているのでしょうか。
多少改善されたとしても、当分の間続くと思います。なぜなら、豊洲市場がいつ開場するかわからないから。
なので、どうぞこの劇場に行く方は、あらかじめしっかりご飯を食べてからいらっしゃることを積極的にお勧めします。

■で、舞台の内容ではなくて、劇場そのものの話が続いてしまいますが。
この劇場の売りは「360度展開する舞台」「座席が移動する」なのだそうです。
読んだだけではよくわからず、実際見るまでどの程度「座席が動くのか」とか、舞台の作りこみも想像つかなかったので、ここで具体的に記録しておきますと…

まず、舞台は円形劇場でした。そして座席はその真ん中に作られていました。
バウムクーヘンの真ん中に座席があり、皮からの厚み1センチくらいの部分が舞台になります。
360度にぐるっと舞台がめぐらせてあって、そこを、たとえば「このシーンは60度くらい」「このシーンは40度くらい」「このシーンは120度くらい」…と場面ごとの舞台装置が、あらかじめ建て込んであるのですね。
今回のお芝居は確か4場面、つまり4つの大きな舞台装置が作られてありました。一番大きな装置は「無界の郷」の吉原のような遊郭の2階建ての建物のシーンでした。感覚でいえば、120〜130度くらいぶんどって作られていたので、かなり大きい。
で、ひとつのシーンが使われているときは、他の3つは幕が下がっていて見られない状態になります。
客席は、そのシーンに向かって「横回転する」。
俳優さんたちは、場面転換の度にシーンからシーンへと360度舞台を走って(もしくは歩いて)移動します。
客席の「回転」は、本当に「横」にしか動きません。映画館の4Dシアターみたいに、もっと激しく動くのかと思ったら、そこまでの機能は今のところないようです。USJとかで体感型シアターを経験していると、かなり物足りません。

利点といえば…そうだな、場面転換がスムーズなこと(いちいち大きな装置を移動しないで済むから、場面転換の時間が短縮される)かなぁ…あくまで現状では、それ以上の良さは、正直感じられませんでした。

逆に、「え。これ迷惑」と思ったのは、フィナーレのご挨拶の時でした。
ご挨拶の時には、一番大きな「無界の郷」の場面が使われたのですが、これが元々体感120度くらいあるわけです。
で、そのさらに右となり、本来なら別の場面が作られているところは暗幕で覆われているので、そこにキャスト紹介の文字が流れるわけです。
体感視界としては、場面+キャスト紹介で140度くらいになるのでしょうか。
でも、人間の両目の視界の限界って、大体140度くらいなんだそうです。
つまり、舞台のどこかかキャスト紹介が「見切れる」。
今回私は比較的真ん中あたりの座席だったので、キャスト紹介がほぼ見切れました。
ちょっと目の端に引っかかったので、「え?」と思ってみたらキャストが流れていて、でもそっちを意識してみると、舞台の真ん中の方まで見えなくなっちゃう。
これは、かなり迷惑でした。
もうちょっと、視界を狭めに意識して、舞台を作ってほしいなぁ…と、そこはとても不満が残りました。
改善されてたらいいのですけれど。
なにせこけら落とし公演ですからね。色々とまだ実験段階だと思うし、手探り部分は相当あると思うので、次に行く機会があって、その時に改善されてたらいいなと、これは心から思います。

20170524髑髏上の七人.jpg
相変わらず、新感線の舞台のオフィシャル画像はかっこいいです。

■劇場の話がすっかり長くなってしまいました。
お芝居そのものについて。
私、「髑髏城の七人」って確か1997年版を見てるんですよね。
その時は古田さんが二役をしていた記憶がとても強かったのですが、今回はその役がふたつに分けられていて、そういう意味では話がとても判りやすくなっていました。
でも正直に言うと、あれは二役だったのが醍醐味でもあったからなぁ…と、ちょっとそこが残念です。
今回のアラウンドシアター東京公演では「season風」で松山ケンイチさんが、二役版で演じるそうなので、今度はこっちを見たいかも。

とはいえ小栗旬版捨之介は、かなり粋で色っぽくて大変よろしかったです。
今回の立ち回りの一番の見せ所である、「2本刀の立ち回り」も、着流しの裾を大胆に端折って、赤い襦袢が見えたりするのは、型通りとはいえやっぱりかっこよくて素敵でした。
美しさで圧倒したのは、無界屋蘭兵衛の山本耕史さんでした。やっぱりかっこいいわ。
そして、私は初めましてになる成河さんの天魔王、狂気をはらんだ声色といい、パントマイムのような奇想天外な動作といい、魅せられました。
そしてとにかく印象に残ったのが、沙霧役の清野菜名ちゃんでした。とにかくよく動く! アクションの切れがいい! 回し蹴り、飛び蹴りが美しい! うわー、こんな女優さんいたんだ!と目を見張りました。声が通って滑舌もいいし、もう一度彼女の舞台(アクション満載でよろしく!)をとても見たいと思いました。
舞台の内容そのものは大満足です。
相変わらずの「新感線」節は、頭になじんだ心地よさがあります。

いやあ、それにしてもやっぱり3時間越えの舞台はつらいわ〜
楽しいんですけど、疲れます。
翌日休暇を取ることを前提で見に行く、という条件付きでもう一度見に行きたい感じです。
多分その時には、劇場の使い方がどのくらい改善されたのかもチェックしちゃいそうですけれど(笑)

☆東洋占星術のひとつである「算命学」について主に取り扱っているブログ「Wheel of Fortune」も再開しました。☆

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posted by Lilalicht_8 at 23:01 | Comment(0) | 観劇録

2017年04月27日

「フェードル」を見てきました、の巻

■3月半ば以来、どうにもこうにも風邪が治りきらず、そればかりか4年ぶりに喘息の発作が起こるという体たらくで、いやはや今年の天候不順には大変痛い目にあわされました。三寒四温というにしても、「寒」と「温」の差が激しすぎるだろう!と。

■そんな合間合間を縫って、ぽつぽつと様々なものをご縁があって見に行ってまいりました。
で、順不同に、
「もうすぐ終わっちゃうけど、これは多くの人にぜひ見に行っていただきたい!!」
と切に願うものから(もう終わっちゃって少々悔しいものもあるのですが、巡回しているものもあるからまだ間に合うかな…)拙い感想などを記していきたいと思います。
というわけで、今回は「フェードル」から。
「フェードル」は現在渋谷の文化村コクーンシアターで上演されていますが、どうも4月30日までみたいです。
そのあと新潟、愛知、兵庫に回りますので、興味のある方はそちらでどうぞ。

■さて、今回はご縁あって「フェードル」の観劇チケットを入手することがかないました。
んーっと、具体的に言っちゃうと、とあるクリスマスパーティのビンゴで当たったのです。
なんでこんなことをわざわざ書いたかというと、私はいたってミーハーなたちで、綺麗なものは全て好き!という観点から、あさーくひろーく様々なものを見ております。が、人の好みというものは往々にして偏ってしまうもので…
つまりこの「フェードル」は、このような「偶然」がなければ、正直自分のアンテナには引っかからない系統の演劇だった、というわけです。
自分の間口は広くしておこうといつも心がけているのですが、この心がけはたいていいい方に転びます。
そしてこの「フェードル」は、心がけが大ヒットをかっ飛ばしたものでした。

■前置きが長くなりました。
「フェードル」の物語、これはギリシャ神話にその種を持つ舞台でした。
Twitterでアカウントをフォローしているギリシャ神話の現代の巫女(笑)・藤村シシンさんが偶然パンフレットにこの物語の下地になる神話を解説していらっしゃって、見終わってから「なるほど」と思ったのですが、そういう神話の下地を知らなくても、もちろん楽しめます。
現に私は大変楽しみました。
が、そういう「基礎知識」があれば、もっと楽しめること間違いない。
こういう、「ギリシャ神話」を教養として観劇するものに求める感じ、いかにも17世紀フランスの演劇らしい。原作はジャン・ラシーヌ。この脚本が書かれたのは、ルイ14世(ざっくりいうと、ヴェルサイユ宮殿の基礎を作って、パリからヴェルサイユに居城を移した人。「太陽王」の異名を持つ人)の治世でした。まだまだ芸術が庶民の手からは遠く、王侯貴族のものだったころの作品ですね。

あらすじはというと。
ギリシャ神話の怪物を次々に倒したことで名高い英雄・テゼの妻・フェードル(ミノス王の娘なので、血筋がいい。なにせミノス王の父親はギリシャ最高神のゼウスなのですから)は、夫・テゼの長期遠征中、深い心の病に悩み、今にもこと切れてしまいそうなくらい息も絶え絶えの状態で過ごしていました。
「心の病」の名はずばり、「恋」。
しかも相手は、夫・テゼの前妻の息子であるイッポリットでした。
血はつながらないけれど、関係からすれば「義母と息子」になるわけで、近親相姦に不貞、という二重の罪が初めから条件に入ってくる苦しい恋でした(ちなみに、フェードルはテゼとの間に子供もいます。でも、話の筋を聞いていると、フェードルは、テゼにイッポリットを紹介されたその時から恋に落ちた…一目ぼれだったようです)。
ところがこのイッポリットは、実の母が「アマゾンの女王」(異教徒の女王、くらいの意味みたいでした)だったこともあり、自分は長男でありながらテゼの正統な後継者とは思っていない、極めて真面目で女性に対しても潔癖な青年。そして、そんなイッポリットはひそかに、父王テゼが滅ぼした一族の生き残りの姫・アリシーに道ならぬ恋心を募らせていたのでした。

そんなところに、テゼ王が戦争で亡くなった、という知らせが入ります。
父を尊敬しながらも、アリシーを愛しているイッポリット。
夫を大切に思いながらも、義理の息子・イッポリットを愛しているフェードル。
二人にとってくびきであった「テゼ」という存在が、突然いなくなったもんだからさあ大変。

イッポリットはアリシーに恋心を打ち明け(アリシーもイッポリットのことを愛していました)逃亡しよう…なぁんてことを考えていたところへ! …突然イッポリットのもとに病み切ったフェードルが訪れ(ちなみにフェードルは、イッポリットへの恋心を隠すため、わざとイッポリットにつらく当たってきたので、イッポリットはフェードルのことを快く思っていなかったし、むしろ憎まれていると思っていた…なんて前提もあります)、
「私…実はあなたのことをずっと愛していたのおおおおお!」
と狂わんばかりの大告白され、イッポリットは茫然とします。
「何言ってんの、この女…」
みたいな感じです。でもフェードルはもう半狂乱なんで、イッポリットの茫然自失とした様子を見て、「受け入れられた」みたいな…なんか自分に都合のいい解釈をするんですよね。

ところが。
フェードルが一大決心をしてイッポリットに告白した直後に。
まさかのテゼ王生還!の知らせが届きます。

なんだって――――!?と慌てふためくフェードルとイッポリット。(余談ですが、この辺りがちょっと喜劇っぽくて面白かったです。「テゼ王」ってフェードルにとってもイッポリットにとっても大切で重い存在なんだけど、ちょっとうざい存在でもあるんですよね(笑))
とりあえず、イッポリットはフェードルの告白を「聞かなかったことにします」と返答。
だって、お父さんの奥さんが不貞を働こうとした挙句、その「不貞相手」が息子である自分だなんて醜聞、父王の不名誉、恥をかかせる以外の何物でもなく、これは父のために絶対に隠さなければならない、と…あくまでお父さんのことが大好きで、尊敬していて、そのために自分の中に秘密をため込むことにしたのですね。

ところがフェードルはもう精神がおかしくなっちゃってるわけで。
イッポリットは態度が冷たいし、自分に対しては不誠実だし、しかもイッポリットが自分の恋心を夫テゼに黙っているかどうかもいまひとつ信用していない。不信感の塊かつ恋心が抑えられない。
それを見かねたフェードルの乳母エノーヌは、一計を案じて、あくまでもフェードルのために、生きて戻ったテゼ王に、
「あなたの前妻の息子・イッポリットが、フェードル様に懸想していたのですよ!」
と告げ口してしまう。
フェードルを熱愛していたテゼ王は、怒り狂って息子・イッポリットを追放。イッポリットは、父王の名誉を守るため、「フェードルが自分のことを愛してると告白した」という「事実」も言わず、ただ、
「自分はアリシー姫を愛している。あの姫を、私がいなくなった後、囚われの身から解放し、手厚く保護してあげてほしい」
と言って旅立つんですね。アリシー姫にだけ、そっと「祖先の霊が祭られている神殿でこっそり落ち合い、二人で結婚式を挙げよう」と伝えて。
どこまでも生真面目な男です。

一方テゼはフェードルの乳母・エノーヌに、
「自分に嘘をつき、欺くイッポリットは追放した。でもイッポリットはアリシー姫を愛していると言っていたぞ」
と告げます。そのことをエノーヌから聞いたフェードルは正に狂乱の体に陥り、
「イッポリットはお前のせいで追放されたし、イッポリットは自分のことを好きだみたいに思わせたお前なんて、裏切り者だ!! もうお前の事なんて信じない!」
と激高し…大切に大切に育ててきたフェードルの怒りに触れたエノーヌは、絶望のあまり身投げして死んでしまいます。これで、フェードルがイッポリットに愛の告白をしたことを知っている人は、この世にいなくなってしまい…イッポリットは名誉回復の機会を永遠に失うことになります(ちなみに、エノーヌは結局、名誉回復されないまま舞台は終わってしまいます。そこだけはどうしても納得がいかなかったし…エノーヌだって一生懸命だったんだよ!とフェードルに訴えたい気持ちもふつふつとわいてきたのですが、そこがフェードルとその血統にかかった呪いの深さ、なのかもしれません…)

しかし、そのイッポリットも…
イッポリットを大切に大切に育ててきた侍従・テラメーヌが涙ながらに帰還し、テゼ王に報告します。
「津波に襲われ、四肢もバラバラになって死んでしまった」
それを聞いたフェードル、愛する人が死んでしまったことへの絶望と夫を裏切ってしまったことへの罪の意識に疲れ果て…毒をあおってふらふらとテゼの前に現れ、自分の罪を告白し(つまり、イッポリットは無実で、罪を着せたのはエノーヌだったこと)、そのまま死んでしまいます。ある意味、憤死・狂死だったのでしょうか。

一方、イッポリットの死の場面に遭遇したアリシー姫は、死んだ恋人の血濡れた着物の切れ端を握り、悲嘆にくれます。
その様子の哀れさと、イッポリットを息子として愛していた気持ちを取り戻したテゼは、同じくイッポリットを愛していたアリシー姫を自分の養女とし、イッポリットの遺言通り、手厚く保護することになったのでした…

という、激アツなお話でございました。
ふう、疲れた(笑)

ちなみに、私はこのお芝居について事前に勉強したり情報を入れたりすることなく見に行きました。
勉強しなくても、この内容は全て把握できました。まあ多少、「ギリシャ神話の世界だから、『怪物』が実在したってテイなんだろうな」と自分に言い聞かせてみていたところもありますが、そういうちょっとすんなり咀嚼しきれなかったところも含めて、舞台が理解できなかったということはありません。
それは、元々の戯曲が優れて人の心理を突いた言葉が豊富であったこと、そしてその「心理」は普遍性を持っていたこと、翻訳がとても親切で平易でありながら音律が美しくすんなり頭に入ってきたこと。
そして何より、俳優さんたち皆さんの圧倒的な演技力があったからでしょう。
これらすべてがそろっていなかったら、こんなにもすっと私の頭にも胸にも入ってこなかっただろうし…何より、感動もしなかったはず。

■フェードルを演じたのは大竹しのぶさんでした。第一場にフェードルは登場しません。登場するのは二場から。
登場した途端、大竹さんのフェードルは、つー…っと、涙が頬を伝っている状態でした。
しかしセリフはよどみなく。受けて立つ乳母・エノーヌを演じたキムラ緑子さんと、「これって詭弁なんじゃ?」と思うほど過剰にお互いの思いのたけを語り合います。
なんでしょうね、日本の文章は和歌の五七五七七みたいに、できるだけ文字数を減らすことでその中の音や奥行を味わう感じなんですけど、欧州文化は、自分の「情動」を理性的な言葉を尽くして微に入り細に入り説明せずにはいられない感じ…なのですね。説明しても説明しても、自分の心を語りつくせない。その語りつくせない心をできるだけ美しい言葉を選んで歌うように叫ぶ。
正直、「圧」を感じて…見ていて疲れました。
疲れて、「これ、幕間とかないのかな〜」とか思ったのですが(そういう情報すら入れていなかったということで(笑))、この舞台、途中で休憩入れちゃうと、緊張感がなくなって、見る方も集中できなくなっちゃう。
イッポリットとフェードルの間にできてしまった「秘密」がいつばれるかとハラハラするし、狂気と理性の間をふらふらとあるくフェードルに振り回されるし、でもこんなに緊迫感あるのに、エノーヌのセリフで笑っちゃうところもあるし。

約2時間、私自身の中にあるあらゆる感情…特に、私に著しくかけていて、非日常的ですらある「恋愛」の情を揺さぶられて、見終わった瞬間、全身の力が抜けるような、なにかぽかーんとしたような気持を味わいました。
あんまりいろんなことを言われて、セリフの速度で物事を考えていたから、頭が沸騰してその熱量で空でも飛んじゃいそうだったのに、舞台が終わると同時に一気に地上に引き戻された感じ。

これ、毎日やってるんだよね、演者さんたち。
毎日毎日、たった2時間の間に感情が上下したら、病気になっちゃうんじゃないの…?
俳優って…本当にすごい職業だな…

そんなつまんないことを考えたり、誰か一人の人にここまで熱狂する体力と情熱が自分にはあるか?とか、言葉って美しいな、語るだけで音楽になるんだなぁ…なんてことを次から次から自分の中で想いと考えが止まらなくなる、そんな経験をしました。

余談ですが、父を敬愛してやまない真面目で清廉な(その分小さくまとまっちゃって父のような英雄にはなれないと悟っちゃってる)イッポリットを演じたのは、平岳大さんでした。
平岳大さんといえば、昨年、父・平幹二朗さんが亡くなられたことが想い出され。
テゼ王とイッポリットの親子関係の向こうに平親子の関係性も見えるようでもあり、それはそれで切なく思いました。個人的に。

■舞台は黒と赤を基調に、そこが金がさし色として入るような、とてもモダンなつくりになっていました。
パンフレットを読むと、今、新国立美術館に来ている「スラブ叙事詩」を描いたミュシャが描き、それによってミュシャが大成功をおさめるきっかけになった女優サラ・ベルナールも、このフェードルを演じが事があったそうです。
フランスのミューズの一人であったサラ・ベルナールは、どんな風にフェードルを演じたのだろう。
彼女の「フェードル」にもまたきっと、私は心を激しく揺さぶられただろう。
そんなことを思いながら、劇場を後にしました。

とにかく激アツな舞台です。
そして「いいもの見た!」という爽快感に包まれること間違いなし、の濃密な舞台でした。
機会があればぜひどうぞ。

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posted by Lilalicht_8 at 21:52 | Comment(0) | 観劇録

2016年11月10日

最近見たものの備忘録 & お返事集、の巻

■またまたしばらくサボってしまいました。台湾旅行記が終わって気が抜けたのかな〜
台湾旅行記、お楽しみいただけたのであれば幸いです。
私自身、書いて思い出して整理できて、台湾旅行を二度楽しめました。
またもう少し深く掘り下げて、台湾に訪れてみたいな、と思います。

■さて、今一番ホットな話題といえば、やはり第45代アメリカ大統領選挙の事でしょうか。
私のTwitterをフォローしてくださっている方々はご存知の通り、私はアメリカの現地の方と色々話して(台湾旅行でガイドの陳さんを質問攻めにしたように(笑))今年5月の段階で「トランプさん、勝つかもな…」という体感を得、そのように呟いて以降、一貫して「トランプさんはどうかと思うけど、勝つかもよ」というスタンスで発言してきました。
なのに、アメリカのメディアはクリントンさんびいき。アメリカのメディアを一次資料にしている日本のメディアも当然追随。
これはなぜなのかなぁ…と思っていたのですが、結局アメリカのメディアが直接取材しているのは、NYやロスなどの大都市でそれ以外については見落としていたんじゃないのかなぁ、と私の中で結論が付きました。

一番最初にトランプさんが勝つ可能性を感じたのは2年前でした。勿論そのころはまだ、トランプさんが共和党の候補になるとはわかっていません。
その時私が話していたのは、テキサス出身の超富裕層のおじさまでした。
テキサス出身らしく、カウボーイハットにカウボーイブーツをはいていたそのおじ様とは、ある小さなホームパーティで出会い、酔った勢いもあって質問攻めにしてしまったのでした。
話していくうちに、やはりホットワードとして「オバマ・ケア」の話が出てきて、そこから民主党政権への批判がヒートアップ。
「次は我々が大統領を買う! 必ずだ!」
ときっぱり宣言なさったのでした。
その時、「ああ、次は共和党の大統領になるんだな」と確信めいたものを抱いたのでした。
日本は本当に格差のない国なのでなかなか認識しづらいのですが。
おそらくそのテキサスのおじさまレベルの超富裕層が「大統領を買う」と本気を出したら、たぶんそれは「本当」になるんです…そのくらい、彼らの財力と情報力は桁外れです。
そして、そういう超富裕層の方たちは…名刺もメールアドレスも持っていないことが往々にしてある。
彼らは、彼らの「コミュニティ」のなかで情報を共有し、世界を動かしている。
そういうレベルの人たちがこの世の中には…アメリカだけでなく、ヨーロッパにも…確実にいるのだということを、私は身をもって知っていました。

そういう人たちが「本気」だという。ならばそれはそうなるのだろう。

ところが、よりによって候補者がドナルドさんとなり。
共和党支持者はどう思っているんだろう、テキサスのおじさまはどう思っていらっしゃるんだろう、と思っていたのですが。
今年の5月にまたアメリカに行ったとき、テレビに限らずありとあらゆるメディアで「トランプ」の名前があふれかえっていました。たいていは結果的に悪口でした。でも、トランプさんの生の発言が絶え間なく流れ続けており…
対するクリントンさんは、良くも悪くも話題にすら上っていなかった。完全に「空気」だったんです。
これは、影響される人が絶対にいる、トランプさんの名前が刷り込まれる、と確信するに至りました。

しかし8月くらいになってからでしょうか、いきなりアメリカのメディアがトランプさんを全力で袋叩きにし始めました。
特にCNNなんかは、耳をふさぎたくなるようなヒステリックな論評を加えていました。もう一言で言ってしまえば、
「クリントンクリントンって…うぜぇ!!!」
とはらわた煮えくり返るくらいの勢いでした。
トランプは好きにはならなくても、反クリントンにはなりうる。
そういう要素を生み出したのは、間違いなくアメリカのメディアだと私は思っています。

共和党支持の超富裕層が本気を出している。
トランプ氏の名前が浸透している。
反トランプ派が、人の気持ちを逆なでするくらいうざい。

この3点が頭の中に常にあり続け…トランプさん、勝つかもなぁ、と思い続けて昨日を迎えました。
アメリカのメディアは茫然としているようですが、こういう結果を招いたのは自分たちだと、そろそろ気が付いたらいいのではないでしょうかね。
それに引きずられ、ろくな取材をしなかった日本のメディアも同罪です。

トランプさんの勝利宣言が素晴らしかったので、こういうスピーチライターが付いているのなら、いい政策スタッフにも恵まれるのかもしれない。
私は今、そんな期待を抱いています。

そして敗れてしまったクリントンさんの敗北宣言も…本当に素晴らしかったです。
メディアが応援という名の利敵行為を行わなければ、クリントンさんはここまで嫌われなかったんじゃないかと、私は思っています。

古典的メディアの敗北を、早いところ日本の古典的メディアも認められるようになるといいですよね。

■というわけで、覚えておきたい「よかったもの」シリーズ、まずはこれ! 
2016年10月1日 サントリーホール30周年記念 ガラ・コンサート

このチケットは、天からの贈り物…のように突然私にもたらされました。
あることは知っていたのですが、手に入らないだろうからなぁ…と初めからあきらめていたもの。
そんなところへさる方から、「いけなくなってしまったので、代わりに行ってくれない?」というご連絡をいただきまして、いちもにもなく、「はいはいはーい!」と手を上げました。

ところがワタクシ、失敗したのですよ…ちゃんとチケットを確認しておけばよかったのですが、これ「正装コンサート」だったのですねぇ。ドレスコード:正装。
そのことに気が付いたのは、サントリーホールについてからでした。
…ん? 日本ではなかなかお目にかかれない、社交界のような恰好をしている方々がいる…(絶句)
そこで改めてチケットを見て、「Oh, Noooooooo....!!!」な気分になり、その場に座り込みそうになりました(笑)
幸い、サントリーホールであることを考慮して、裾の長いスカートをはいていたので、まあ…まだ許される範囲か。
でもでも!! 正装だったら、美容院とか予約してちゃんと髪の毛セットして、パーティドレスで来てたよっ!

それはともかく。
このコンサートはとてもとても楽しかったです!
特に印象深かったのは、小澤征爾さん指揮のシューベルトの交響曲「未完成」。
私の席は、ちょうどオケを斜め後方から見る位置で、指揮者の表情が見える位置でした。

闘病中であることが報道されて久しいマエストロ小澤。
ズービン・メータさん指揮の「フィガロの結婚」序曲で華やかに幕開けしたガラ・コンサート2曲目が、この「未完成」でした。
場内から沸き起こる温かい拍手に、若干よたよたと、でも転ぶことはない軽やかな足取りで、ニコニコと手を振りながら指揮台に上がったマエストロ。
椅子が用意されていて、やはり体力的な問題があるのかなぁ…と少しだけ心配していました。
指揮台には「未完成」のオケ譜が用意されています。
指揮台に上がって客席に一礼し、振り返ってオケに向かった小澤さんのその表情は…鬼の形相ともいうべき、鬼気迫る表情に一変していました。
オケに走った緊張感が、見ているこちらにも伝わってきます。
ピリッとした空気が流れた瞬間、マエストロの手が振り下ろされました。
指揮台の譜面は…開かれていません。
…暗譜で通すのか、この一曲…!

もちろん、慣れた曲なら譜面を見ないで振ることもあるでしょう。実際、譜面は広げていても、見ていないという人もいると聞きます。

でも、小澤さんの「暗譜」というのは、そういうのとは違うもっと重みのある…自分の人生と美意識をこの交響曲で表現する術は、すでに体に叩き込んである。そういう自負と覚悟を見るような思いがしたのです。
手に汗握る第一音。
テンポはやや遅め。
じっくりとうねる音が重く続き、緊迫感が続きます。
目の前に大きなクレバスが表れ、そこをのぞき込んでいるような気がしました。
今までに、聞いたことのないような音の「未完成」。
圧倒されました。
圧倒されていたのに…演奏が終わると小澤さん、またニコニコ顔の好々爺に戻り、コンマスと握手したりしてるんですもん。
空気変わり過ぎ!(笑)

今までの「未完成」の印象が変わるような演奏の「未完成」でしたが、胸を突かれるような印象を覚えた、名演でした。

そして、満を持しての第3部のウィーンワルツとポルカシリーズ!
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを再現しているかのようでした。
この辺りはもう、ウィーンフィルならお手の物。
指揮者がいなくても演奏できるくらい、自信と誇りのある曲が続きます。
でもそこはオケもプロフェッショナルなので、おじーちゃんマエストロ二人と呼吸とあわせて演奏するのもお手の物。
随所にマエストロとオケの、息の合ったいたずらを仕掛け、お祝いのクラッカーがポンポンはじけるように、お茶目さがあちこちで炸裂していました。
アンコールにヨハン・シュトラウスUのポルカシュネル「雷鳴と電光」があったのもうれしかったなぁ。

アンコールで二人並んで指揮台に乗り、楽しそうに指揮するマエストロ二人の姿は、いかにもお茶目で多幸感にあふれ、会場中実におめでたい雰囲気に包まれたのでした。
本当に素晴らしい夜でした。

■ちょっとだけお返事集
>ゆばーばさん
布バック買ったんですか!! いいなぁ。買わずに帰って、ちょっと後悔しています(笑)
色も刺繡も可愛くて、次回は絶対買おう!と今から心の中で握り拳を固めているところです。

>みこさん
いつもコメントありがとうございます。
やはりガイドさんから得られる知識は、お金払ってもいい!と思えるものが多いですね〜
今回の陳さんは非常にインテリな方で、話題も情報も豊富で楽しかったし、とても助けていただきました。
台湾は今がチャンスです! ぜひぜひいらっしゃってください!

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posted by Lilalicht_8 at 15:24 | Comment(0) | 観劇録

2013年12月15日

宝塚宙組公演「風と共に去りぬ」を見てきました、の巻

■ご縁に恵まれまして、久々に宝塚の「風と共に去りぬ」を見てきましたかわいい
宝塚版の風と共に去りぬを見るのって、何回目かな。3回くらいは見ているのかな。
「ベルばら」と共に「風と共に去りぬ」は宝塚の看板舞台の一つだと私は思います。
で、前回見ていた記憶もだいぶ薄れていたので、ちょっと覚悟していたのです。
「『ベルばら』みたいなことになってないといいな」
と。

ベルばら、って、前にも書いたことがありますが、もはや「古典」で歌舞伎のような味わいすらある舞台になっている、と私は思います。
セリフの古さすら、「味」になっている、という意味で。
ご覧になった方はお分かりかと思いますが、今時分、登場人物に「シッシーナ夫人」(※「失神」のダジャレなわけですが、当然…たらーっ(汗))何て名前がふつーの顔して存在しているとかね。あまりに現代的なセンスからかけ離れている。
「風と共に去りぬ」もそのくらいの域の「古典」だと私は思っているので、言葉が陳腐化しているんじゃないかと…そんな懸念を抱いていました。
そして、陳腐化を承知の上で上演することを良しとしている、そういう種類の出し物ではないかと。

結果として、その懸念はややあたっている部分がありました。
でも、概ね許容できる範囲のものであり・・・それ以上に、記憶にある以上にスピーディでとても面白かったのです。

そう、面白かったのですよ!グッド(上向き矢印)
今思えばたくさん宝塚を見ていた当時は、演じている生徒さんの情報やそれ以外の情報など、本筋に関係ない「余計な情報」がたくさんインプットされていたのかもしれません。
そういう先入観なしに見た結果、「風と共に去りぬ」はとても面白かったのです。
原作や映画をとてもうまくまとめていて、「なるほど、こういう風につなげたのか!」と感心するほど。
なにせ2時間半くらいに内容をまとめなければなりませんから、名場面集になりやすいのは仕方がないとして、それでも抑えるべきを抑えているところはお見事。
そしてなんといってもあの時代のアメリカの衣装がハートたち(複数ハート)
輪っかドレスてんこ盛りの娘役さんたち、スーツも華やかな男役の皆さん方。
ああ、夢ですよ夢! 夢の世界ですハートたち(複数ハート) 非日常空間を存分に味わえて、それだけでも大満足です。

個人的に面白かったのが、自分自身の視点の変化でした。
以前なら、圧倒的にスカーレットへの憧れがあった…と思うのですが、今見ると、
「アシュレーがメラニーを選ぶのは当然だよね」
「ていうか、スカーレットとは友達になれないわ…」
「レットって実は、相当我慢強い人だよね…献身的だし」
「アシュレーもメラニーも、普通の人で安心するなぁ」
などなど(笑)
すっかり「普通っていいな!」な視点でものを見るようになっていた自分を発見しました。
疲れるよ、スカーレットと一緒にいると、きっと。いやあ、共感できない(笑)

こういう古典は、繰り返し見ると自分自身の変化にも気が付くことができて大変面白いですね。
そして何より、思っていたよりもずっとずっと、宝塚版「風と共に去りぬ」はスピーディで見やすく、単純に「面白い」舞台でした。
この舞台、チケットはもう完売しているのでしょうか?
もしまだ入手可能であるならば見ることをお勧めします。
輪っかドレスてんこ盛りの舞台は、やっぱり楽しいですかわいい

■ちょっとだけお返事
たくさんコメントいただいております!
本当に皆様、いつもありがとうございます。
最近、心身ともに落ち着かなくてブログを更新する頻度も落ちておりますが、引き続きお付き合いいただければ大変うれしく思います。

で、ちょっとだけ・・・
>みこさん
お帰りなさいませ!!
お返事するタイミングを逸しておりましたが、無事のご帰国、うれしいです。
またぜひ、いろいろお話を聞かせてくださいかわいい

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posted by Lilalicht_8 at 20:15 | Comment(0) | 観劇録

2013年11月22日

ブリテンの夜、の巻

■今日は、イギリスの作曲家ブリテンのお誕生日なのだそうです。
百歳の。
ハッピー・バースデイ、Mr.ブリテン。
…というわけで、本日は妹に誘われ、ブリテンのチェロのコンサートを聴きにオペラシティに行ってきました。

音楽史に詳しくはないのですが、ブリテンは現代音楽…に入るのでしょうか。
ちょっと前に「マツコ・有吉の怒り新党」で現代音楽(というか前衛音楽)のジョン・ケージについて取り上げていて、その時ツイッター上では大騒ぎになっていました。
音符がない楽譜とか、まったく演奏しないとか、水の音をさせるとか。
現代音楽、というとそういうイメージが結構あって、かくいう私も比較的そういう「先入観」がありブリテンはその中では「わかりやすいほう」なんて大雑把にカテゴライズしています。
でも、今日聞いてとてもよくわかりました。
ブリテンはとても正統派で伝統的なクラシック音楽の継承者だったんだなぁ、と。

確かに、ちょっとわかりにくい、何を言いたいんだろう?とわからない個所もあったのですが、そういう「頭で解釈しよう」という気持ちを捨てて、ただすうっと音を追いかけていくと、目の前にいろいろな情景が見えてくる。
パステル画のクリームイエローの中に鮮やかなツタの葉っぱがくるくると天を目指して伸びていく様子とか、灰色の重苦しい雲の向こうにかすかに太陽の光だけが見えてきたり。

よくクラシック音楽のコンサートに行くと眠ってしまう時のいいわけで、「眠ってしまうほど気持ちのいい演奏だった」なんていうことがありますが、たとえわからなくてもいい演奏の時は、私は絶対に眠ったことがありません。
一音さえも漏らさずに聞き入ってしまう。

今日は全部で4曲演奏がありましたが、一つ余さず眠ることがありませんでした。
ただただ脳内に広がる心地よい抽象画を眺めている間に、コンサートが終わっていました。
素晴らしい演奏でした。
そして、頭に広がる色合いの繊細さと淡さを思い出しては、ブリテンという作曲家が如何に純粋な魂の持ち主だったのだろうかと、思いを深くするのです。

■ここのところ、体調を崩しがちなところに持ってきて、あんまり休むことなく動き回っていて心が落ち着きませんあせあせ(飛び散る汗)
関ジャニ∞のライブのメモも早めに書いておきたいな、とは思うのですが、あれは結構時間と魂削られるので…あせあせ(飛び散る汗)
もうちょっと集中力を取り戻したときに書きたいと思います。

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2013年10月23日

マオくん、お誕生日おめでとう☆&いろいろ、の巻

■本日はシドのボーカリスト・マオくんのお誕生日です!ぴかぴか(新しい)
ぴかぴか(新しい)かわいいぴかぴか(新しい)おめでとうございますぴかぴか(新しい)かわいいぴかぴか(新しい)
推定生年月日からすると、今日でマオくんは算命学でいうところの「大運=10年バイオリズム」の切り替えを迎えます。
20年ぶりに五行の切り替えも起こりますから、徐々に徐々に、これまでの20年とは違う景色が見えてくるはず。
これからの1年と、そして何より新しい10年が、マオくんにとって実り多いものであるよう、そしていつまでもその素晴らしい歌声を聴き続けていられるよう、心から願い、祈っていまするんるん
やっぱり私、赤色の声のボーカリストが好きでするんるん

■そして!!
本日は私が尊敬するジャニーさんのお誕生日でもあります。
おめでとうございますかわいい
そんな本日、ご縁がありまして日生劇場で「A.B.C.座 ジャニーズ伝説」を見てまいりました。
本当にぽろっと天からチケットが落ちてきたような状態だったので前情報は全く入れておりません。
いやあ、感動しました、私。
冗談でもからかうんでもなく、本当に感動しました。
そして、真っ先に「ジャニーさん、どうぞ長生きしてください」と祈らずにはいられませんでした。

内容としては、もはや伝説となっているジャニーズ事務所の最初のアイドルグループ・ジャニーズのアメリカでの軌跡に端を発し、その輝かしい「ジャニーズのアイドル」の道しるべが、フォーリーブス、少年隊、そしてA.B.C.-Zら後輩たちに受け継がれていっている…というもの。
一幕は主にジャニーズ、25分間の幕間のあと、二幕は少年隊のアメリカでの活躍を映像を交えて紹介した後、例にもれずA.B.C.-Zのショーとなっていました。

まず驚いたのが、話がちゃんとまともに通じていたこと(笑)
いや、冗談でなくおじーちゃん作演出だと、滝沢革命とかミレニアムSHOCKみたいに、おじーちゃんの妄想大爆発でわけのわからないものになってるんだろうなーって半分くらい覚悟していたのです(笑・ちなみに、演出では懐かしのミレニアムSHOCK的なものがてんこ盛りでちょっと笑いそうになってしまいました。天から降ってくる花とか(笑))
宝塚のレビューが、筋らしい筋がざっくりあるだけで、場面が夢と現をいったりきたりするようなもので、矛盾をついても仕方がない、その場面場面がきちんと成立していればいい、みたいな。
そこら辺はもう許容範囲と腹をくくっていたのですが、予想に反してこの「ジャニーズ伝説」は一見さんでもちゃんとわかる筋立てがありました。

で一幕は、太平洋戦争後すぐの昭和の芸能界の歴史そのもの!って感じでしたよかわいい
何このおじーちゃんの、アメリカのエンターテイメント業界への人脈!!!どんっ(衝撃)
「資料として読んだことがある・聞いたことがある」レベルの有名人が綺羅星のごとく現れ、しかもジャニーズとの親交を深めてる。
「いやぁ、さすがにこれは大風呂敷広げ過ぎじゃ?」と思うような人たちも、実際の写真や映像が出てくるから、恐れ入ります…というか、本当におじーちゃん恐るべし。当時の、いや今の若手アイドルだって到底経験できないような世界を、あの当時のジャニーズが経験し、研鑽を積んでいた、そのことそのものがもう伝説です。

だれか、おじーちゃんがお元気なうちにおじーちゃんに密着して伝記を書くべき!!!
きっとおじーちゃんの口から語られる芸能界は、日米両国通じて芸能史の宝になるはず。
本当に、史料レベル映像と音源が惜しみなく提供されていて、恐ろしいほどでした。
きっと一幕は、リアルタイムで日本の芸能界を見てきたご高齢の方々にとって、非常に魅力的な内容だと思います。

そして二幕なんですが、前半はこれまた貴重映像てんこもりで・・・いやあ、少年隊ってすごすぎる。あのパフォーマンス、ダンスのレベル、本当にすごい。
アメリカで手厚いレッスンを重ねてデビューした少年隊とA.B.C.-Zの子たちを比べるのは酷だとわかっていても、映像の中の少年隊の凄味に目が釘づけでした。
私も少年隊くらいまではそんなにリアルタイムで見ていたわけではないので(ジャニーズとかフォーリーブスにいたっては生まれる前だしなぁ…)、今更ながらに「少年隊って今みると突出してたんだ!!がく〜(落胆した顔)」と驚きを新たにしました。

そして、歴代の華麗な諸先輩方からバトンを受け取った形のA.B.C.-Z。
A.B.C.-Z自身の歴史のこともかたられていて…そうそう、橋本君がいきなりA.B.C.に投入された時はびっくりしたよなぁ…とか、A.B.C.もメンバーいろいろ変ったよねぇ…なんてリアルタイムで知っていることをちょっと懐かしく思い出しました。
いや本当にねぇ…A.B.C.はできる子たちだとわかっていたけど、デビューするには地味だったから、センターとして橋本君が入れられたのは理解できたけど、橋本君は相当苦労したはずよね。
それが、去年から今年にかけてのCDTV年越しライブでの1カメラでの生パフォーマンスでものすごいことになっていて、「橋本君、頑張ったんだ!」と喜ばしく思っていたら、ここに至ってはもう、橋本君がいなかった時代が遠い過去のような状態になっていて。
A.B.C.-Zは実にバランスのいいグループになっていました。
そして、華麗なアクロバットにもますます磨きがかかっており。

美味しい。
今のA.B.C.-Zは実においしい!!グッド(上向き矢印)
そして、おじーちゃんが本気で手を入れているグループは、こんなにもきらきら輝くものか、と感動してしまいました。
本当に、おじーちゃんはゴッドハンドだわ…

少し前までは、タッキーがそれこそキティちゃんのように(笑)、おじーちゃんの依頼はなんでもござれでこなしていましたが、今はきっと、A.B.C.-Zがおじーちゃんにとってのキティちゃん的存在なんでしょうね。
山梨に行けばぶどうを被り、愛媛に行けばみかんを被り、大阪に行ってはたこ焼きを被るキティちゃんのように、おじーちゃんの妄想やら希望やら夢やらを確実に3次元化してくれる存在。

ファンの方々やA.B.C.-Z自身がどう考えているかはわかりませんが、私はこのままA.B.C.-Zが「DVDリリース」と「舞台」にこだわる活動を続けてくれることを願ってやみません。
CDの売上数がもはや形骸化しつつある昨今、ライブやステージのチケットがいかに売れるか、「生」であること「ライブ」であることのほうが価値が高いと思うのです。
今のA.B.C.-Zと、彼らが出演する舞台は、その価値を高めていると思います。
惜しみなく注がれる大規模なセット、そのセットを一つも無駄にしない華麗なパフォーマンス。
生でなければ味わえない迫力と豪華さ。
今、A.B.C.-Zを見ておかないと、きっと損する!
そんな確信を得た気がします。

しかし、逆にいうと、おじーちゃんが手をかけないグループって、「ジャニーズのキラキラ」が消えてしまうんだなぁ…という恐ろしさも同時に感じました。
やっぱり、ジャニーズ事務所って、おじーちゃんの事務所なんですよ。
おじーちゃんのきらびやかな妄想を、私たちはおすそ分けしてもらってるんだと思います。
そして、そのキラキラした夢の真っただ中に今いるのはA.B.C.-Zであり、言い換えれば、今のジャニーズの中心はA.B.C.-Zなんだなぁ、と。
そんなことをつらつらと考えておりました。

ただ、A.B.C.-Zは光一さんのSHOCKやら滝つの舞台やら、コンサートやら、プレゾンやらで、それこそ軍隊並みの厳しい訓練と薫陶を先輩方から受けていたわけですよね。
だからこそ、今のA.B.C.-Zがあるわけで。
今のA.B.C.-Zが今後、自分たちが受けたのと同じくらいの指導を後輩に行い、後輩を育成できるのか?
そこがちょっと気になりました。
やっぱり、少年隊や光一さんや、滝つみたいに、後輩を指導してくれる人材って必要。
今後は後輩育成だけでなく、「後輩を育成できる人たち」も必要になってきますよね。

いずれにしろ、今のA.B.C.-Zは本当においしい。
今見ておいたほうがいいと思う!
でも、チケットは即完売だったんだよねぇ…
この舞台、地方に持っていけないものかしら。SHOCKみたいに、いずれ巡業できたらいいのになぁ。

本日は、アメリカのワーナー本社の社長さんもご来席だったそうで…どんだけ人脈があるんだ、恐ろしいたらーっ(汗) でもA.B.C.-Zは海外に持って行っても面白い存在だろうな、きっと。歌って踊れて愛嬌もあるシルクドソレイユだもんね。

ちなみに、個人的には石垣君も見られてとてもうれしかったです。気になっていたので…

というわけで、今回の舞台は、戦後の芸能史のいち史料としての価値と今のA.B.C.-Zを見ておく価値、両方において非常に価値ある舞台だったと思います。
見に行けてよかったですかわいい

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posted by Lilalicht_8 at 18:40 | Comment(0) | 観劇録

2013年10月09日

台風が過ぎていきました、の巻

■急にふっと体が軽くなって起き上れるようになりましたかわいい
台風が温帯低気圧に変わったようですね。
このまま、東北のほうまで行くのかと思っていたので、結構早めに終息した、ということでしょうか。
とはいえ、相変わらず雨風の強い低気圧が北上していくのは変わりませんので、今しばらく注意が必要ということでしょうか。

■さて、先日来ちょっとだけ引っ張ってしまった、CDTVの20周年ライブ。
友人がなぜか当選し(今でも、なんであたったんだろー?と不思議に思ってます(笑))、誘ってくれたものでした。
これが幕張だったらいかなかったかも。
終了時間が23時だと、もう特急やら快速やらは終わってしまっている時間ですから、家に着くのがとんでもなく遅くなるわけで。
舞浜だったら東京駅から30分くらいですのでまだ許容範囲。
そういう意味では、極端に若い世代(10代とか)や、家に帰る足が確保できない住所の人たちは、初めからはじかれていたのかもしれません。

そんなこともあってか、観覧者は比較的年齢層が高かったのと…なんというか、「変な人」「空気が読めない人」がびっくりするくらいいなかったのです。
あれはどうやって選んだんでしょうね。
ランダムには選んでいないはず。
友人によれば、観覧応募時に登録した内容は、「見たいアーティスト」「年齢」「性別」「住所」だったそうなので、年齢・住所が基準になるのはもちろん、「見たいアーティスト」と実際の出演アーティストが被らない人が選ばれたのかしら…なんてふと思ったり(笑)

つまり、どのアーティストに対しても比較的冷静かつ大人の対応ができる人たちが優先されていた、ってことなんですけども(笑)

■で、座席についてびっくりしたのが、CDTVのタオル(白いものと赤いものが座席別にありました)がおかれ、ペンライトが背もたれに張り付けられていたこと。
タオルは、白と赤が何かの計算に基づいておかれていたことが見て取れたので、「あ、マスゲーム・・・っていうか人文字作るのかな?」とすぐにわかりました。
問題は、ペンライト。
このペンライト、ただのペンライトではなくて、コントロールブースからの無線によって色が変わる、というものだったのです。
なので事前に、
「ペンライトは非常に高価なものなので、持ち帰らないでください」
「あらかじめ、スイッチはONにして、手すりの飲物ホルダーに立てておいてください」
とくどいほどの指示がありました。
ようするに、観客側は番組指定のタオルとペンライト以外は持ち出すな、というお約束が、あらかじめ課せられたわけですね〜

■さらに、観覧には細かい指示が飛びます。
ペンライトを出すか、タオルを出すかは、番組の指示に従うこと。
ペンライトの振り方も番組の指示に従うこと。

ペンライトの振り方は、横に大きく振るか(バラード系の曲)、縦に振るか(ノリのいい曲)、ペンライトを持ちながら手拍子をするか、の3パターンが示され、生ライブが始まる前に、
「次の曲は、ペンライトを大きく横に振って聞いてください!」
という指示が入ります。

もうね、これが見事でしたよ。
一度説明を聞いただけで全員ぱっと把握して、ちゃんと指示に従うの(笑)
文句を言うこともなく従順で、初めてあったばかりの人同士の集団なのに、なんとなく心が一つになっちゃってる。
こういうのは、体育の授業や集団避難訓練なんかで幼稚園から高校までの間に培われた、日本人特有のものだと思います。
指示されるときちんと理解し、的確に遂行する能力。本当に素晴らしいかわいい

その素晴らしさが発揮されたのは、岡本真夜さんの時で…
録画をなさっている方は見返していただきたいのですが、最初はペンライトを横に振って応援していたのが、画面が切り替わると「CDTV 20」という紅白の人文字が表れている、という演出。
これね、練習させられたんですよ、何回か!
ほとんど最初からちゃんとできていたんですが、もうちょっと美しく見えるようタオルの高さを上げる位置を修正するくらいはしましたが、見ている限り、最初から完璧でした。
ペンライトとタオルを一瞬で入れ替えるのって、結構面倒な作業なんですが、それに文句を言う人も特にいなくて、綺麗な人文字ができてたんですよね〜

舞浜に集まっていた観客の人たち、優秀すぎるだろ!!!(笑)

番組最初のころは「くだらない〜」と思っていたペンライトの振り方なんですが、いざ本番になると、
「与えられたミッションを完璧にこなさなくては!!!」
という気分になり(笑)ひとりひとりの「やり遂げる」という気持ちが強くなっていたんだと思います。
職人意識の発動です。
岡本さんの歌の時の人文字をやり遂げたあとの、会場内の一体感は半端なかったです。
歌聞くより、「俺たち、できる子です!!!」みたいな気分が最高潮に達していたのかも(笑)

■その人文字のあとにもお仕事がありまして。
番組の一番最後、「CDTV 20」という人文字を再び作って、全員で「カウントダウン!」と叫ぶ絵がほしい、とのこと。
前説の芸人さんとTBSの女子アナさんの指示のもと何度か練習があったのですが、1回目から完璧だったんですよね。
そりゃ、ペンライト→タオルができれば、初めからタオルだけ掲げておくなんて楽勝っすよ!(←だんだん調子に乗ってまいりました(笑))

ところがです。
岡本さんの曲が終わり、会場内の一体感も最高に達していた時。
今まで出てこなかった女性スタッフがいきなり舞台上に登場し、芸人さんと女子アナさんを差し置いて、いきなり、
「腕を回しながら、『カウント〜ダウン!』って言ってください!」
とか突然言い出したもんだから、場内には「え〜・・・?」という声とともに「戸惑い」がさざ波のように広がりました。
つーか、何者、この女?ちっ(怒った顔)←たぶん、場内の大半の人たちが思っていたこと(笑)

それまでは「タオルの人文字の絵がほしいから、タオルを掲げたまま『カウントダウン』と元気よく言ってください」という指示だったのが、本番(注・私たちの本番(笑))5分前になっていきなり、「腕回してカウント〜ダウン!」だと?
タオル掲げながらどうやって腕を回せと?
カウントダウン!とカウント〜ダウン!だと、タイミングが合わなくなるんですが!
というか、この女性スタッフさえ出しゃばってこなければ、芸人さんと女子アナさんの指示で完璧なんだけど!!!どんっ(衝撃)

・・・結局、その出しゃばった女スタッフの説明は却下され、タオルを掲げて「カウントダウン!」と叫ぶことになったのですが、「カウントダウン」なのか「カウント〜ダウン」なのかははっきりしないまま本番に。

したがって、せっかくここまで完璧に「仕事」をこなしていた観客は、最後の最後になってスタッフのあやふやの指示で有終の美を飾れなかったのでした…悔しい。
何だったんだ、あの女スタッフ…使えない(ぶすくれ)
あの、最後のシーンだけやり直しさせてほしいよ、芸人さんと女子アナ指示バージョンで!

この、やりきれなかった無念さを胸に、帰路についたわけですが、駅までの道すがら何が面白かったって、とおりすがる他のお客さんたちも、
「今日の私たちのペンライトとタオルの使い方」
について、熱く語っている人が多かったということでした(笑)
概ね、
「俺たち、よくやったよね!」
という感想でしたが、中には、
「ジャニーズのファンの応援みたいに、うちわを持ってくるとか…ああいう(和を乱す)人がちょっといたのが残念だった」
(注・途中で注意が入ったのですが、CDTVタオル以外のコンサートグッズで売っているアーティストのマフラータオルみたいなのを振っていた人がいたのですね。それって権利関係があるので、番組としては映ってはまずいもの。そのあたりは、大人になって事情をくもうよ…と私は思うんですよね…というか、そのマフラータオルに書かれてたアーティストに恥かかせることになるからからやめようよあせあせ(飛び散る汗)
という熱い反省会が繰り広げられたりして(笑)お客さんたちが生ライブはもちろんのこと、それ以上に、「自分たちの仕事を完璧にやり遂げられたか」どうかに満足感を見出していたことがおかしくてたまりませんでした。

いやいや。
舞浜に集まっていたお客さんたちは優秀だったよ!
どうやってああいう人たちだけうまく抽出したんだろう…本当に謎だわ。
たぶん、私の友人のように、「見たいアーティストは出ないけど、舞浜ならそんなに遠くないからとりあえず行くか」みたいな人たちが選ばれたのかもしれませんね。
欲をかかないと、思いがけずあたるものです。

■というわけで、「有終の美を飾れなかった」という心残りはありますが、生ライブは概ね楽しく(SMAPと福山さんが生ライブじゃなかったのは残念だけど、事情は分かるので、せめて舞浜の現地でもテレビ画面を見せてくれたっていいじゃない…と思ったり)4時間の生放送は終わりました。
ペンライトは振り方まで指示を受けていたんです。まだ録画が残っている方は、綺麗にそろったペンライトをぜひご覧ください(笑)

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posted by Lilalicht_8 at 15:15 | Comment(0) | 観劇録

2013年09月23日

「ヴェニスの商人」を見てきました、の巻

■PCって今、安くなってるんですねぇ…
というわけで、先代のPCがどうやら物理的に寿命を迎えてしまったので、修理するよりは新品を購入したほうが安い、ということになり、本日ようやく入手しました!
さまざまな書類をパソコンで処理している今、情報収集だけならタブレット端末でもなんとかなりますが、情報の保存や整理はやはりパソコンがないと不便です。
幸いにも私は外付けHDDにほとんどのデータを管理しているので、移行そのものには大した手間を取りませんでした。
「こんなこともあろうかと」が自分でも実行できた感じでちょっとうれしいです(笑) 昨日までの自分、よくやった!

■さて、昨日はお友達に誘ってもらって、彩の国芸術劇場で蜷川さん演出のオールメールシリーズのひとつ「ヴェニスの商人」の千秋楽を見てきました。
ベニスの商人というと、最近ではユダヤ人の金貸しシャイロックへの差別的な内容もあって、シャイロックに同情的…悲劇的な演出・味付けをされることが多いような気がします。
でも、昨日見た「ヴェニスの商人」は間違いなく喜劇でした。
ウィキペディアの解説で、「ヴェニスの商人は喜劇」と書かれているのが今一つピンと来ていなかった私ですが、うん、確かにあれは喜劇です。
勿論、悪役とはいえシャイロックに対する仕打ちがあまりに酷くて、現代的価値観の中で生きている私たちにとっては鼻白むセリフが多いことは確かなのですが、それはそれとして割切り、そのほかの部分にもっと目を向けてみれば、面白おかしいセリフや設定満載なんですよねぇ…
そーか、ちょっとシャイロックにとらわれすぎていたか。
そのシャイロックを今回演じたのは、市川猿之助さん。アドリブなのかセリフの中に、
「(今までの仕打ちに対する)倍返しだ!」
なんて半沢直樹のセリフを取り込んでみたり、故意に歌舞伎から台詞回しや型を取り入れたりと、その一つ一つが喜劇的で場内の笑いを誘っていました。セリフは聞き取りにくかったけれど、あれはわざともごもご言ってるんでしょうかね。
そして「オールメール」っていうことで、当然ポーシャもジェシカも女装した男優さん。
それがみなさん綺麗でかわいくて…もはや敗北感も感じなくなりました(笑)
むしろ「これだけかわいいなら当然よねー」みたいな。
誤解を恐れずに言えば、私には蜷川さんは、男優さんを演出しているほうが生き生きしているように見えます。
衣装もとてもきれいだったし、俳優さんたちはそれぞれの役回りでかっこよく、かわいく、美しかったので、とても満足です。
うーむ、オールメールシリーズ、次もあったら見に行ってしまうかもしれない…(笑)

■そして今度はその足で、埼玉県から一気に神奈川県の日産スタジアムへと参りました。
はい、5年に一度のB'zのPleasure Tourを見に行くためですかわいい
5年前のPleasure Tourが楽しかったので、今回もお願いして連れて行っていただいたのですが、前回よりは知っている曲が少なかったかな〜
まあ、私は門外漢なのでそんなことに文句を言ってはいけないのは当然ですけども。
MC前は「ちょっと句読点が多くて、しかもその句読点がちょっと長めのセットリストだな」と思いましたが、MC後の流れは楽しくて、やっぱりベテランの安定感はいいね!とはしゃいでおりました。
とくに、「イチブトゼンブ」〜「Love Phantom」の流れは最高で、
「そうそう! こういうのが聞きたかったの!!!グッド(上向き矢印)
と大喜び。
アンコール最後の曲は、またまた安定の「Ultra Soul」。
あげて終わるのはやっぱりいいですねぴかぴか(新しい)

それにしても、稲葉さんは喉が強い!
友人に、「稲葉さん、すごくストイックに喉のケアと節制しているらしいんだけど、それにしても喉が強いんだよ〜!」といったら、
「喉が強いっていうことも、神様に与えられた才能の一つだよね」
といわれ、なるほどなぁ、と思いました。
どんなにシャウトしても枯れない喉の強さをストイックに節制したら、大剣を名工に研磨してもらったようなものですもんね。

というわけで、昨日はいいものを続けて見られた、楽しい一日でしたかわいい
何より、B'zで日産スタジアムなのに、雨が降らなかったし!(笑)

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posted by Lilalicht_8 at 20:31 | Comment(0) | 観劇録

2013年07月26日

個人的に夏、始まりました、の巻

さて、本日は・・・

20130726DAIGO.jpg
10年ぶりのDAIGO☆STARDUST復活ライブに行ってまいりましたぴかぴか(新しい)
BREAKERZとD☆Sでは、やっぱり持ち味が大分違うんだなぁ・・・なんて、10年の時を振り返ってしまいました。
DAIGOはやはりスペイシーでしたるんるん
そして今日から、ちょー個人的に夏が始まりましたかわいい

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posted by Lilalicht_8 at 23:37 | Comment(0) | 観劇録

2013年07月03日

夏、始まりました、の巻

■昨日は、ZEPP DIVERCITYでVAMPSのライブを見てきましたぴかぴか(新しい)
このライブが、私の夏の始まりです。
ここから7月8月と怒涛のライブ日程が始まるわけで・・・うーむ、今年の夏は暑いな!(笑)

■VAMPSは友人のお付き合いで行っているので、ファンというにはおこがましいのですが、なんだかんだ楽しくて、VAMPS結成当時からライブにきていることを考えると、もう5年も見に来ているのかと思うとなかなか感慨深いです。
5年前と今とで、部外者ながら「変わったなぁ・・・」と思うのは、ファン層でしょうか。
男性が増えたし、年齢層も随分下がったような気がします。・・・とはいえ、シドのファン層ほど若くはないのですがあせあせ(飛び散る汗)
熱いを通り越して暑苦しくて痛い(失礼たらーっ(汗))層がかなり増えて、若干引くこともありますが、まあ私たちはもともと一番後ろが定位置なので、大勢に影響はないかな。
まあ、「ファンのすそ野が広がる」っていうのはこういうことですよね。

■それにしても、ベテランの力っていうのはすごいもんだなぁ・・・と思った昨日。
昨日は新曲も2曲はいっておりまして、うち一曲はauのCMに採用されています。それを生で聞いたのですが、あのサビのメロディーラインの圧倒的なメージャー感にはしばしたまげてポカーンとして聞きいっていました。
多分、歌詞もメロディーラインも、ああいう感じのものを扱っているインディーズバンドは沢山ありそう・・・つまり、「どこかで聞いたことのあるような」メロディーなのに、HYDEにーさんが歌うことで当たり前のものが当たり前でなくなる、この圧倒的な求心力。
メロディーに付加価値をつけることこそ、才能であり、存在感であり、長く音楽生活をしてきた人の実力なんだよなぁ・・・なんて。
当たり前のことを当たり前じゃないものに変化させる力、という、私にとっては新しい視点に気がついて、激しいリズムが飛び交うライブハウスで、しばし沈思黙考しておりました。

■・・・あと全然関係ないんですけど、HYDEにーさんの身長って、進撃の巨人のリヴァイ兵長同じくらいだよね、てなことも考えたりたらーっ(汗)
はい、関係ありませんでした!(笑)

■というわけで、私にはひと足早く夏がやってまりましたるんるん
あとはエイトなんですけど・・・まあ今年は冬にライブがあれば恩の字ですかね〜

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posted by Lilalicht_8 at 17:28 | Comment(0) | 観劇録

2013年03月20日

本日、春分の日!の巻

■いきなり、冬から夏に気候が変わりました晴れ
春、どこいった!?
・・・と言いたくなる陽気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?(笑)
気温差に体がなかなかついていけないのか、それとも体だけは「ひねもすのたりのたり・・・」の春を恋しがっているのか、眠気がとれませんあせあせ(飛び散る汗)
いずれにせよ、季節の変わり目。
お互いに気をつけてまいりましょー

■さて、本日はお彼岸の中日でもありました。
所用あり、本日はお参りに行けませんでしたが、心の中でそっと手を合わせ…
上野にある「旧東京音楽大学奏楽堂」での、シューマン・メンデルスゾーン・ブラームスのピアノ・トリオを聞いてきましたかわいい

20130320上野旧奏楽堂b.jpg
旧奏楽堂。重要文化財に指定されていますが、今年3月一杯で貸出終了…つまり、「音楽堂」としての役割を終えます。

今回は、それぞれの作曲家のピアノ・トリオの「2番」を集めて演奏する、という、なかなか心憎い演目でした。
演奏も素晴らしく、大変感銘を受けましたが、やっぱり「旧奏楽堂」の雰囲気も素敵で、相乗効果でとても優雅な気持ちになりました。
古めかしくもこじんまりとした建物の中で聞くと、如何にも「室内音楽を聞いています」という気分をかきたてられるのですねかわいい

音楽も絵画も、雰囲気作り・・・プレゼンテーションて大切だなぁ・・・としみじみと思いました。

あ、でもこんな書き方をすると、「演奏は?」と誤解されそうですがあせあせ(飛び散る汗)
演奏、素晴らしかったのです。
特に、母の目当てだったメン様のピアノトリオ2番。
情熱的できらきらとした音楽。
ブラボーの声も出ていて、心満たされる演奏でした。
やっぱり、キラキラした音楽は素敵ですぴかぴか(新しい)

■4月の算命学の予定も載せましたかわいい
興味のある方はこちらからどうぞるんるん
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posted by Lilalicht_8 at 22:11 | Comment(0) | 観劇録

2013年02月18日

パソコン治りて、人治らず(涙)の巻

■先の土曜日、横浜みなとみらいホールで、バイオリニスト・諏訪内晶子さんがメインのアンサンブルを聞いてきました。
内容は、

ブラームス:ピアノ・トリオ第1番 ロ長調 作品8
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
メンデルスゾーン:ピアノ・トリオ第1番 二短調 作品49

バイオリンは諏訪内さん、チェロはピーター・ウィスぺルウェイ氏、ピアノは江口玲さんでした。

アンサンブル・・・室内楽曲を演奏するには、ちょっと大きいんじゃないかな?と思うホールでしたが、今回は、「国際音楽祭NIPPON2013」という企画で、大手スポンサーが付き、NHKのカメラも入る演奏会だったので、ある意味仕方がなかったのかもしれません。
でもやっぱり、もうちょっと狭いホールがよかったな。

一曲目のブラームスが、あまりピンとくる演奏ではなかったので、休憩中母や妹たちと、
「この休憩時間中に立て直してくるといいよね〜」
なんて語り合っておりました。
何せ私たちの目的は・・・お察しの通り、3曲目のメンデルスゾーンのピアノ・トリオ1番ですから!!
そうです、時空を超えた母の「メン様おっかけ」の一環ですよ、今回も!(笑)
(ちなみに、2曲目のラヴェルは、急遽入った演目でした)

1曲目のブラームスがピンとこなかったのは・・・えーと、あえていえば、バイオリンが音を外し過ぎたところにありまして。
あれ? あれ? と思っていたら、クライマックスの1音を外して終わってしまったので、なおさら「えー・・・?」という気分になりまして。

大丈夫かなぁ・・・なんてことを思って過ごした休憩後のラヴェル。
なんていうのでしょう・・・私の勝手な印象なのですが、ブラームスの時に比べて、バイオリンがチェロに主導権をゆだねた、そんな感じの演奏でした。
チェロが先生で、バイオリンが生徒。
チェロに導かれるようにバイオリンが歌う。
そんな、チェロの包容力と父性を感じる演奏で、ブラームスを払拭するような素晴らしいものとなっていました。
ブラームスの時にはでなかった、「ブラボー!」も出ていたので、観客も納得の演奏だったのではないでしょうか。

これならメン様も大丈夫ね!ということで待ってました、ピアノ・トリオ!
ラヴェル程の充実感は、正直いうと感じませんでしたが、「納得のいく演奏」で締めくくられ(でも第3楽章が終わったときにひとり先走って拍手する人がいらっしゃって、客席に一瞬ひやっとした空気が流れました・・・このピアノトリオは、第4楽章まであるのですあせあせ(飛び散る汗))、
「終わりよければ全てよし、だね!」
と1曲目のブラームスを忘れて(笑)、笑顔で会場を後にすることができました。

それにしても、チェロが素晴らしかった。
知性と包容力、そして父性を感じる懐深い演奏で、大変感銘を受けました。
聞けば、妹1号が大好きなチェリストだそうで、見た目も大変ダンディなおじ様です。
この方に演奏をゆだねたのは正解だったのかも。
自分の演奏が確立しているだけでなく、人を導き、最高の演奏に持っていける方はなかなかいないのではないでしょうか。
指揮者なら、それがお仕事なのですが、こういう指揮者のいないところでそういうことをとっさに出来るのが素晴らしい。

この方、指揮をやってもいいんじゃないかなぁ…?
なんて、勝手に妄想いたしました(笑)

・・・・で。
人ごみに行けば風邪をひくものなのですね・・・
日曜日から、なんとなくうつらうつらして、昨日は疲労感が強すぎて18時に寝てしまったのですが、今朝目が覚めてもまだだるく、熱が上がってきております。
インフルエンザの予防接種を受けているので、さほど熱は上がらないだろうとは思いますが…

皆様もご自愛くださいませ。

■というわけで、コメントを沢山いただいておりますが、お返事できておりません!
申し訳ありません・・・
近々、体調万全な折にまとめてお返事いたしますので、今しばらくお待ちいただければ幸いです。

パソコンが治ったかと思ったら、今度は自分か〜・・・と溜息三昧たらーっ(汗)

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posted by Lilalicht_8 at 13:17 | Comment(0) | 観劇録

2013年01月20日

劇団☆新感線RX「五右衛門ロックV ZIPANG PUNK」を見てきました、の巻

■というわけで、本日はご縁がありまして久々の新感線観劇でした。
新感線はFCの登録がややこしかったり、東京公演は概ねe+なんかで外れてしまうことが多かったりするので、他にも見守らなければならない(笑・義務化されてはいません!)対象があると、
「チケット代も高いしな〜 キャスト変えての再演が多くなってるしな〜 話のパターンも決まってきてるしな〜 まぁいいかなぁ〜」
なんて、二の次三の次にしてしまっていたのでした。
で、今回はたまたまご縁がありまして、久々の観劇となりました。

それにしても今、風邪をひいてる方多いですね〜あせあせ(飛び散る汗)
1月2月あたりにSHOCKを上演していた頃には、帝劇で風邪をもらってくることが多く、
「SHOCK熱」「SHOCK風邪」
なんて友人たちとひっそりこっそり話していたこともありましたが(笑)、いやいや、今日も風邪ひきさんがおおかったですよ!
マスク着用者や、風邪の匂いがする人がとても多く、返ってきた私も今、ちょっとぶるっと寒気がしています。・・・って抵抗力なさ過ぎだろ、自分!パンチ

■・・・てなセルフツッコミはさておきまして(笑)
実は今回のお目当ては、主に三浦春馬くんでしたかわいい
舞台で春馬くんを見てみたいな〜芝居がうまいのはもう判ってるから、舞台に立つとどうなんだろう?なんて。
佐藤健くん出演の舞台への興味とほぼ同じ感じで見に行きたかったのでした。

そして、真っ先に思ったこと。
・・・この、春馬くんの役どころって、10年前だったらジャニーズの子(佐藤アツヒロくんとか斗真ちゃん)のポジションだよなぁ・・・
でした。
キラキラポジション、という意味で。
それが今では、ジャニーズ以外で・・・ホリプロとか、ナベプロとか、そしてなんといっても今勢いのあるアミューズ系が引き受けるようになったのか!と色々感慨深かったです。

そして春馬くん、舞台での立ち姿と歌声がとってもよかったです!グッド(上向き矢印)
殺陣もなかなかだったし、ダンスはキレキレだったし、アクションも難なくこなす。
何より、声がいい!!ハートたち(複数ハート)

あたしゃ春馬くんの近未来に、トート様@エリザベートをみましたよ・・・あの声質なら、トートをやれる気がする。見た目もぴったりよね。
できれば、レミゼのマリウス辺りにも挑戦してほしい。できそうできそう。

春馬くんの舞台、本当によかったです。
また機会があったら是非見たい!

■新感線の舞台は、東宝ミュージカル・宝塚・ジャニーズの舞台等へのオマージュがちりばめられているのですが、今回も、
「うわっ! この旋律、微妙に『エリザベート』!」
「『ジーザス・クライスト・スーパースター』きたっ!」
みたいなものが多かったのですが。

配役の妙もあって、レ・ミゼへのオマージュ曲が多かったのも笑いどころの一つでした。
なぜなら・・・村井国夫さんがご出演だったから!(笑)
子供の頃…多分日本版レ・ミゼの初公演に連れて行ってもらいまして、そこから数年レ・ミゼにはまっていたことがありました。
最初は鹿賀丈史さんと滝田栄さんがジャン・バルジャンとジャベールを交互に演じていらっしゃったのですが、何年目かで村井さんがジャベールをなさったことがあったのですね。
本当に子供だったので、「村井国夫」という俳優さんのお名前を覚えたのは、実はこの「レ・ミゼのジャベール役」がきっかけでした。
なんだかこの人、最後の橋からの投身自殺のシーンが、いつもの方々と違う・・・
そんな、強烈なインパクトを受けたことを今でも覚えています。

で、今回の「五右衛門ロック」にはその村井さんがご出演で・・・ジャベールの持ち歌へのオマージュっぽい曲を村井さんが歌われたり、レ・ミゼの「民衆の歌」とエリザの「ミルク!」がごちゃまぜになったような曲が用いられたり、ものすごくツボを突かれて腹筋いたくなるほど笑ってしまいました。
ミュージカル好きにはたまらんですよ!グッド(上向き矢印)

宝塚の舞台衣装へのオマージュもあっちこっちにあって、浦井さん演じるシャルルなんて、「どこのフェルゼンだよ!(笑)」と突っ込みたくなるほど(ただ、着こなしは宝塚の男役生徒さん達に教えてもらった方がいいかも・・・? 逆にいえば、ああいうロココな男性衣装を着こなすには、輪っかドレスの裾さばき同様、それなりに技術が必要なんだなぁ、と宝塚を見慣れた目からは思いました。着こなしも、俳優さんの技術ですね!)

■話そのものは、古田新太さんが出てくれば大体何でも解決!という「新感線の王道」だったので、大変楽しめました。
王道パターンを一つ持っているところは強いですよねぇ。
例えば水戸黄門の印篭のシーンや、遠山の金さんのお白州で片肌脱ぐシーン、銭形平次で親分が銭を投げるシーン。
これさえあれば後は何をやってもいい、という「王道パターン」を持っていれば、逆にストーリーがフリーダムで無茶苦茶でも大抵なんとかなってしまう。
新感線の「王道」って強いなぁ・・・と改めて思いました。

「ZIPANG PUNK」、とても楽しかったです。
相変わらず、上演時間は長かったけどな!(笑)

■ちなみに、新感線に出演している高橋由美子さん、私は大好きであります!(笑)

■というところでお返事集〜
>あゆさん
「肉離れ」のお話、お役に立てて何よりでした!
これも何かのシンクロですね、きっと。
どうぞじっくりと、徹底的に治療なさってくださいかわいい
そして・・・はい、気持ちも緩めないと、体も緩まないのですねぇ…
「気持ちの緩め方」を、最近になってようやく判ったような気がしています。

>ゆばーばさん、KEIさん
最近こはると妹たちが一緒に写ってる写真が多かったので(笑)なかなかUPすることができませんでしたが、こはるは元気です! くるみも元気ですかわいい
先日、こはるのつやつやとした黒い背中の毛並みを眺めていて、
「こはるってさぁ・・・なんかかわうそみたいだよね」
といったら、母と妹から、
「絶妙な例え! その通り!」
と褒められました(笑)
くるみの毛並みは若干ぱさついているのですが、こはるの毛並みはいつもつやつやつるつるピカピカですぴかぴか(新しい)
そして相変わらず、頭がよくておちゃめな我が家のアイドルでするんるん

>みこさん
何とタイムリーな!
ゲキxシネ版「髑髏城」なかなかよさそうですねぇ…
髑髏城というと、どうしても「古田さんが主役じゃなくちゃやだなー」という先入観があったので、ちょっと敬遠気味だったのですが、みこさんの感想をうかがって見てみたいな、と思うようになりました。
ところで、本日見た「五右衛門ロック」ですが、一応「時代劇」なのでできれば出演者はダンス用のブーツ等ではなく、雪駄で立ちまわりしてほしいなぁ・・・なんておもっていたのですが、さすがに村井さんは雪駄でご登場でした!(とはいえ、そんなに立ちまわりのシーンはなかったのですがあせあせ(飛び散る汗)
新感線の舞台で雪駄の立ち回りと言えば、「阿修羅城の瞳」での市川染五郎さんの鮮やかな立ち回りを思い出すのですが、歌舞伎の世界以外からも、ああいう華麗な殺陣を雪駄でできる若手俳優さんがでてきてほしいなぁ、と「ロココ風衣装に見る宝塚の着こなし術」同様、思った次第です。
三浦春馬くん、今後できるようになったらいいなぁ・・・なんて妄想中です(笑)

シドも・・・気に入っていただけたら嬉しいです、と恐縮しつつ(笑)

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posted by Lilalicht_8 at 21:58 | Comment(0) | 観劇録

2013年01月10日

ちょい一休み(acid BREAKERZ cherry in 武道館ライブのこともちょこっと・・・)、の巻

昨日は朝から色々な用事があり、しめくくりが・・・

・・・私にとっての今年一発目のライブ、「acid BREAKERZ cherry」の武道館ライブでしたかわいい

閉鎖空間で空気も悪かったせいか、今朝いきなり熱が出ちゃったんで今日はもう寝てしまいますが。

本当に本当に、昨日のライブは幸せ空間でした!ぴかぴか(新しい)
yasuさんのacid black cherryとDAIGOのBREAKERZの対バン形式のライブだったのですが、10人がギュッと集まってお祭り騒ぎしている様子は、本当に可愛くて、楽しくて、本人たちの、
「楽しい! 幸せ!!グッド(上向き矢印)
という気持ちが武道館中に伝播して、それはそれはキラキラの空間になっていましたかわいい

「対バン」と言っても、ステージ構成のユニークさもあって、「融合」している感じなのもよかったです。
台形の舞台を真ん中で割って、下手側がBREAKERZ、上手側がabcのセットになり、BREAKERZの時は下手側が中央になるように、abcの時は上手側が中央にくるように、台形舞台が移動するんですね。
ジャニーズのムービングステージがもっと低くて、台形になって、横移動する情景を想像していただければいいのかと。
だから、通常の対バンと違って、それぞれのバンドの曲が2曲ぐらいずつで交替したり、MCはyasuさんとDAIGOふたりで、キャッキャいいながらくりかえされるので、本当に「融合」という表現がぴったり来ました。

最後には、舎弟(笑)二人を見に来ていたHYDEにーさんも呼びこまれて(本人は、「いいよいいよ」とかなり遠慮してたのですけども(笑))、
「まだ俺、冬休みやって・・・」
なんていいながらも、一緒になってステージで一曲歌ってさらっと手を振って去っていく姿を拝めたのも、ありがたい光景でしたるんるん
私たちの後ろの席にいた男子二人が、はけていくHYDEにーさんを見ながら、
「すげぇ・・・まさに、神光臨、ってかんじだったよなぁ・・・」
と感嘆しているのがまた可愛かったし(笑)

新年一発目のライブが、こんなに幸せな空間で本当にラッキーでしたかわいい
今年一年、沢山のいいライブに出会えそうです。
シドは10周年だし、VAMPSは5周年だし、また日本中をめぐることになるのだろうか・・・?(笑)

■ちなみにワタクシ、yasuさんのパフォーマンスを生で見るのは初めてだったのですが、本当にあの人のライブパフォーマンスはカッコいいですね〜
カッコいいというより、美しい!!
三つ揃いのスーツがとにかく美しくて、
「ああ、私って、三つ揃いのスーツが似合う人に弱いんだ・・・」
としみじみ納得しちゃいました(笑)

単なるスーツじゃなくて、三つ揃い限定!(笑)

あのタイプのスーツって、背筋と胸筋が鍛えられていて厚みがあり、ウェストがきゅっと締まってないと似合わないんですよね。
体型にものすごく左右されるのです。
そして、猫背じゃ絶対に着こなせない。
堂々と胸を張って、背筋を伸ばし続ける筋力が必要。

yasuさんが以前、VAMPS主催のハロウィンパーティで、「黒執事」のコスプレを披露してくれたことがありましたが、その時の美しさを思い出しました。
はぁ〜かっこいい〜・・・かわいい
遠くから見てると、少女漫画のヒーローみたいなんだもん。美しかったわぁ・・・

■そういえば、水嶋ヒロさん主演で「黒執事」の映画化が決定しましたね。
原作から130年後の設定、ってことで、完全オリジナルの話になるようですが。
「モノクロのキス」でアニメ版「黒執事」の主題歌やってたこともあるし、映画版の主題歌の話がシドに着たらいいな、って思いました(笑)

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posted by Lilalicht_8 at 16:24 | Comment(0) | 観劇録

2013年01月09日

新年初ライブ!の巻


image-20130109222139.png

新年一発目のライブがしあわせなライブでよかった!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
まさかのHYDEにーさん登場も大当たりでした( ´ ▽ ` )ノ
今年もいい一年になりそうです☆
posted by Lilalicht_8 at 22:25 | Comment(0) | 観劇録

2012年12月25日

終わっちゃったけど、WBB公演「苦闘のラブリーロバー」を見てきました、の巻

佐野兄弟プロジェクトWBBによる第3回公演「苦闘のラブリーロバー」を見てきましたかわいい
こういう小劇団系のお芝居のタイトルって、一度見てもスルっと頭に入らないんですよねあせあせ(飛び散る汗)
で、今回も例によってタイトルをどーしても覚えられなくて(そもそも覚える気力もなかったというかたらーっ(汗)

芝居を見て、大笑いして、ふとタイトルに立ち返って、初めて「ああ!ひらめき」と納得がいきました。

愛すべき泥棒さんの、孤軍奮闘のお話なんだった、と。

お芝居の内容は本当に正統派の「シットコム(シチュエーションコメディ)」でした。
しょぼいエモノ(テレビ一台)しかGETできず、「このまま帰るのも口惜しい!」と鍵が開きっぱなしの無防備な隣家に侵入してしまったのが、泥棒さん(=佐野大樹)の運のつき。
その「無防備な隣家」はなんとシェアハウスで、良くも悪くも個性的で自立した男女の巣窟だったからさあ大変。
それぞれが泥棒さんの話も聞かずに、勝手に自分の解釈で「泥棒さん」の存在を受け入れてしまうものだから、「単なる泥棒」にどんどん「追加設定」が増えてしまって、泥棒さんが仕方なく「自分の設定」を受け入れて、辻褄を合せていかなくちゃいけなくなる・・・という危機に!
しかもそのシェアハウスの住人の一人に、「血の繋がったお兄ちゃんがガチアニキ(=ヤクザ)」という大学生がいたものだから、話がさらに混乱します。

オレ泥棒。
この状況からなんとか抜けだしたい。
でも何でか判らないけど引きとめられちゃってお酒を勧められちゃってる!
しかも、俺よりはるかに(そういう道では)格上の「ホンモノ」さんが、弟にかくまってくるってやってきちゃう、って・・・ヤバくね? ヤバいよね? どーすんのこの状況!?

泥棒さんの孤独な、まさに「苦闘」が1幕1時間半にわたって展開していきます。

で、この泥棒さんに余計な「設定」を追加していくのが、主にひろっち(=佐野瑞樹)っていうのがハマり役で(笑)
瑞樹は本当に男前なのに、なんでこんなにすっとボケた役が似合うんだろう!グッド(上向き矢印)
「残念なイケメン」やらせるなら、瑞樹が頭一つ抜けてる気がするよ!グッド(上向き矢印)

1時間半笑いっぱなしで、そしてちょっとほろっとして・・・でも最後もみんなニコニコで追われる、とてもハッピーなお芝居でした。
やっぱり、最後にもやもやっとして終わるお芝居より、こうやってスカッと終わってくれるお芝居が好きです、私。

大劇場では決して出来ない、小劇場ならではの、ハッピーでハートフルな、クリスマスにピッタリのとてもいいお芝居でした。
またDVDかっちゃおっとかわいい

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posted by Lilalicht_8 at 21:27 | Comment(0) | 観劇録
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