■小籠包タイムトライアル!私はどちらかというと故宮博物院を見られれば良かったので、食に関しては正直…そんなに興味がなかったのです。
ただ、同行の友人が思った以上に小籠包にこだわりを見せていたので、だったら彼女が行きたいところに一緒に行けばいいかな〜くらいの軽い感覚でおりました。
九份からの帰り道、八田與一の功績を聞いて感動した後、「明日はどうするんですか?」と陳さんに尋ねられました。
「明日は小籠包を食べ歩きます」
といったら、陳さんはちょっときょとんとした顔をしていました。ええ、私もちょっときょとんとしました。
食べ歩くってどのくらい食べるつもりなんだろう?
「鼎泰豊に行くなら、午前中にチケットをもらっておいた方がいいですよ」
と陳さん。チケット?
「店内に入るのに、空いているときでも40分くらい待ちますから、番号札が渡されるんです。お店の前に電光掲示板でチケット番号が表示されますから、自分の番号が呼び出されればお店に入れます」
ひえええ! 鼎泰豊ってそんなことになってたの!!00年代に行った時はそんなシステマティックなことにはなってなかったよ!
私が驚いている隣で、友人はすでにその情報は入手済みだったようで、ふんふんとうなずいています。
ホテルに帰ってから改めて、「んで、明日どうするのかね?」と聞いたら、
「まず11時半くらいまでに鼎泰豊に行ってチケットをもらい、番号待ちしている間に、鼎泰豊の近くにあった小籠包のお店に行って食べて、それから鼎泰豊に戻ろう」
…は?
私は一瞬理解不能に陥りました。
まぁ、故宮博物院と九份にいって、だいぶ頭と体が疲れてたから、この日はあんまり考えたくなかったんだと…思います。
理解できないけど、「じゃあ、11時くらいに出発すればいいよね。ゆっくり目のスタートで!」と話し合ってその日は眠りました。ええ、爆睡でした(笑)
さて翌日。
朝ご飯は軽めにして(ちなみに圓山大飯店の朝ご飯は、バイキング形式なのですがとてもおいしいのです! 和洋中華が一通りそろっていて、大体何を食べてもおいしい! 朝から暖かい麺類を食べられるのも素敵だった…なので私たちは朝ご飯の時間をとても大切にしていたのです)、いざ出発。
地下鉄圓山駅までの循環バスに乗り、圓山駅に着くて、どうも雰囲気が違います。
圓山駅前には、「国際花博覧会」跡の見本市会場が残っていて、ここで色々な催し物があるのですが、この日は集まっている人たちが…基本的に若い。
しかも、日本のアニメ絵(というか、萌絵っていうんですかね?)の美少女がでかでかとプリントされたTシャツを着ている人が多くて…え? もしかしてこれ、台湾版コミケか?
どうやらそれは正解だったようですが、日本でもコミケってある程度マナーというか暗黙のルールがあるんですよね。特に「列を作る」ということに関して。
台湾でもそれは同じで、駅から会場までの移動が、実に整然としている。
勿論、混んでいるんですけど、邪魔だな、と思ったことはなく、「はぁ〜よく訓練されてるわ…」と彼らのその慣れた風な行動を、驚きを以て眺めておりました。
さて、地下鉄に乗って東門駅に移動。鼎泰豊の本店はここから歩いて数分です。
陳さんのアドバイス通り番号札をもらうと、現在の番号からははるかかなたの番号…なんと70分待ちと言われました。
「この70分の間に、もう一軒行くのよ!」
と友人。ああああああ! そういうことだったのか!!!
というわけで、鼎泰豊近くにある「高記」という小籠包のお店に行きました。11時半ちょっと過ぎくらいのことです。

鼎泰豊から近い、というだけでふらっと入った高記でしたが、これが思いがけずおいしかった!!!
鼎泰豊待ちの間に高記に行く、というのはお勧めプランかもしれません。
高記の小籠包で腹6分目くらいまで満たしたところで、40分ほど経過。あと30分ほどあったので、近くにある台湾土産のかわいいお店「圓融坊」に行きました。布製品が多く、それ以外にも可愛くて日本人心をくすぐる雑貨がたくさん! 結局私は特にお土産を買う予定がなかったので買いませんでしたが、ここにある布バックにとても心惹かれたので、今度行ったときには買おうかなぁ…とちょっと思っています(笑)
さて、そんなこんなで70分経過。
慌てて鼎泰豊に向かうと、ちょうど私たちの番号の次の番号が呼ばれたところでした。
「すみません、私たちの番号過ぎてました」
というと、「呼びましたよ、番号」とちょっとだけ入り口のおねーさんにお小言をくらい(笑)その後店内へ。
鼎泰豊の店内・・・・・・・・変わってる!!!!
前はもっと町の食堂、みたいな…なんというか、もっとわさわさしていて、ぶっきらぼうで、小籠包もどーんと雑におかれる感じだったのに…綺麗に改装されていて、しかも店員さんたちのサービスが素晴らしい!!!
テキパキと動き、日本語も完璧。
なんだ、英語いらないやんけ(驚きのあまり、内心の言葉が雑になりました)
をををを!!!! トイレまで美しい!!! ああ、なんてことでしょう!!!

へちま入り小籠包。これは歯ごたえがあっておいしかったです。
一通り「さすが有名店! 金持ってまんな〜」と施設に感動していたのですが、鼎泰豊…前回食べたときも、正直、そんなに特別な感動は…覚えなかったんだよな…(ごにょごにょ…)
とはいえ、この店内の美しさ・清潔さ・サービスの素晴らしさは経験してみるといいのかもしれません。
こうして、小籠包を効率よく食べ歩くことができたのですが。
友人曰く、
「V6の長野君みたいな食べ歩きをやってみたかったの!」
だそうで…ああ、原点はそこだったんかい…とちょっとあっけにとられたことは、付け加えておこうかと(笑)
長野君、こういうタイムトライアルみたいな食べ歩きを続けてるんだよな、趣味で…すごいよ…すごい…
■翡翠市へ行くさて、今回の台湾旅行のミッションのひとつに、「翡翠市(Jade Market)に行く」というものがありました。
香港のJade Marketで大きめの翡翠のペンダント(練り物ですが、プラスティック製ではないことは一応確認しました)を買ってつけていたところ、
「そのくらいの大ぶりの翡翠のペンダントがほしいわ!」
と母からリクエストを受けたからでした。
確かに、大ぶりのペンダントが一つあると、特に冬の時期なんかタートルネックのセーターに合わせてつけるとゴージャス感が出ていいのよね。
というわけで、恐る恐る行ったのが、「建國假日玉市」でした。
「恐る恐る」というのは、香港のJade Marketでの客引きが激しくて、しかも駆け引きも結構シビアで(やってるうちに、その値引き合戦が楽しくなったりもするのですが(笑))、翡翠のペンダント一つ買うのに、とても消耗したからでした。
台湾のJade Marketは基本的に週末にしか空いていません。
で、行って見ると…あれ? 前回もここに来たはずなんだけど、雰囲気がずいぶん落ち着いている…
というか、客引き全然ない! え? やる気あるの? ないの?(びっくり)
とりあえずぐるっと一周したのですが、お店を出している人たちは一様に、知り合いとのんびりおしゃべりしながらお茶を楽しんでいる人たちばかりで…なんかとてつもなく穏やかな空気が流れている(笑)

いくつか目をつけていたお店のなかで、結構デザインのセンスがいいお店に入り、軽く交渉してこのペンダントを無事にゲット!
帰国後、母に渡したら大変気に入ってくれたようなので、よかったよかった。
台湾のJade Market、随分穏やかでした。
ただ、品ぞろえは香港のほうがあったかな。その分香港のJade Marketのほうがまがい物も多い気がしますけど。
■時間が余ったので、西門に行って見る猫空に行ったとき、行きの水晶ロープウェイで一緒に乗ったアメリカ人家族のお父さんが、
「西門は結構面白いよ。日本でいえば東京の新宿みたいな感じかな。新宿の方がもっと華やかだけどね」
と教えてもらいました。
そーいえば私たち、台北の繁華街って行ったことないよね〜…ということで、行ってみました。
地下鉄の駅を上がると目の前に広がるのは…あれ? これ渋谷のセンター街っぽくない? という街並みでした。
そして、繁華街だけあって混んでる!! 年齢層も結構若い!!!(笑)
うわぁ、あちこちに日本の漫画やアニメ的なキャラクターがあふれてる…
確かに、新宿(主に東口)と渋谷を足して2で割ったような感じ。これは、台湾の地方からくる子たちにとっては楽しい街に違いない!
ただ、私たちが心惹かれるものは特になくて…それよりも本当に疲れて、どこかで休みたかったので、ちょっとおしゃれっぽいカフェに飛び込んで、一息つきました。
で、西門て他に何があるのかね?
あ、西門紅楼ってのがあるよ。ほら、台湾総統府と同じような、日本統治時代のレンガ造りの建物らしいよ。
というわけで、そこそこいい時間にもなっていたし、何より疲れていたので、西門紅楼を見に行って帰ることにしました。
が。

工事中だったし!!!
ちなみに、写っている人たちが皆一様にうつむいているのは…西門紅楼がポケストップになっていたからでした(笑)
みんなポケモンGOやってたのです…
なんだーこれじゃあんまり見た甲斐なかったね〜なんてことを話し合っていたのですが。
翌日、再びガイドの陳さんに会った時、「昨日は何をしてたんですか?」ときかれ、小籠包食べ歩いてから西門紅楼に行きました、と答えたら、陳さん、微妙な表情を浮かべていました。
「そうですか…あの辺りは、ゲイの集まるスポットなので…私は行ったことがありません…」
あっ!!!!
…そういえば、西門紅楼近くの土産物店の軒先に、何かボンデージファッション的なスタッズ付の革のベルトで構成された衣装(明らかに男物)を着せられたマネキンがあったよ…
そういうことだったのか…
正確にいうと、私たちが写真を撮った場所の建物を挟んで向こう側がいわゆるそういうポイントのようでした。
…あ。ロープウェイで一緒になったアメリカ人のお父さんは、そういうことも知っていてあえて「新宿」といったのかしら…? あの人、親戚が東京に住んでいて、何度も東京に行ったことがあるって言ってたから、その可能性もないではないよなぁ…
情報って、いろんなところで一本につながるものなのですねぇ…(しみじみ)
■陳さんの台湾こぼれ話 1「漢語を一番使っている国はどこだと思いますか?」
と、故宮博物院を見た後、陳さんに聞かれました。
「中国語」「北京語」でもなく、あえて「漢語」?
そこに何かトラップを感じて(笑)「うーん…」と首をかしげていると、いともあっさりと、
「日本ですよ」
とのこと。
特に明治期以降の日本で、西洋の文化を取り入れようとしたときに、西洋の学問の「概念」を理解するために「漢字」を使って和訳しようという試みが盛んにおこなわれた…ことは知っていました。
例えば、「政治」「科学」「物理」「平和」など。
ああ、そういう意味では日本が一番漢語を使ってるのか…
「日本で作られた漢語が、漢字文化圏にも輸入され、今でも使われているんですよ」
やっぱり明治期の人たちの知識に対する貪欲さは素晴らしい!
■陳さんの台湾こぼれ話 2故宮博物院は混んでいましたが、展示物が見られない、というほどの混みようではありませんでした。
翡翠の白菜と角煮がなかったせいもあるのだと思いますが、陳さん曰く、
「故宮博物院は空いていてよかったです。最近、大陸の中国からの観光客が減りましたからね」
とせいせいしたような感じでいっていました。
そうなのです。
中正記念堂の時にもちらっと書きましたが、現在、台湾民進党の政策により「1992年コンセンサス」の見直しが行われて台湾が「ひとつの中国」という概念に対して否定的になったため、大陸の中国はそれに対する制裁として中国からの観光客の人数を制限しているのですね。
中国は基本的に国策で動く国ですから、中国国内にある旅行会社に「台湾旅行を減らせ」と国から命令が下りればそれに従わざるを得ない。
というわけで、中国からの観光客が今激減しており、台湾の観光業も大打撃を受けてデモが起こるほどの騒ぎになっている、と。
でも、その一方で「故宮博物院が見やすくなってよかった」というのも、台湾の一部の人たちの間違いのない本音であり…
というわけで、今日本人が台湾に行くと、大歓迎されること間違いなしです。
台湾に行きましょう(笑)
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