2017年09月30日

今月のネイル

■ここのところ、不安定な気候が続いていますね。
雨の降り方が、やっぱり昔とだいぶ変わったように思います。局地的な雨がどっと降って、そしてまたあっという間に去っていく。
なんとなく、自分の「運」みたいなものを試されているような気がしています。

■というところで、今月のネイル。

20170930今月のネイル.jpg
久々にシンプルに、朱色一色にまとめてみました。
頭の中にあったのは、彼岸花の赤でした。もうお彼岸も過ぎてしまいましたが、秋にはこの朱色がよく似合うように思います。

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2017年09月28日

ちょっとずつ復活してます、の巻

■帰国して1週間ほどたちまして、ようやく体調を立て直しつつあります。
今日、かかりつけのお医者様の月一検診でしっかり見ていただきました。
あ〜ほんと、風邪をこじらせましたな〜

そんなこんなで、アメリカで見聞きしてきたことをまとめたりして、またこちらに書き綴っていきたいと思います。
よろしければまたお立ち寄りください。

■ちょっとだけお返事集
>ゆばーばさん
お気遣いありがとうございます! 無理がきかなくなりました。とほほ〜

>乃香さん
仮面ライダービルド、一話をみてからそのあと見てないのですが、なかなか面白そうですよね。
前作のエグゼイドを全然見ていないので、久々に仮面ライダー完走できるかどうか、ちょっとのんびり様子見です。

>みこさん
ほんと、長距離の移動には日系航空会社がいいですね〜 きめ細やかなCAの皆さんのケアにはホッとしました(多分、CAさんたちもハラハラしてたのでしょうけれど…)

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posted by Lilalicht_8 at 16:44 | Comment(0) | 雑感

2017年09月15日

びっくりのアメリカ滞在記1〜驚異のアメリカの風邪薬〜、の巻

■私は今、アメリカの某所におります。
都会じゃないです。田舎です。かなり。なので、安心して車の運転もできます(笑)
私は左ハンドル運転時代が長いので、こちらのほうが自分としても心安く運転できます。そしてここは、車の運転ができないとどこにも行けないようなところ。人が道を歩いているとびっくりして、逆に怪しむくらい、車が生活の重要な位置を占めるところでもあります。

20170912到着.jpg
到着した日。
空が高い! アメリカに来た、って感じがするわ〜

■さて、今回は出発時からイレギュラー続きでした。
まず出発前日。
微熱があり、だるくて起き上がれない。寝ていれば何とかなるだろう、と葛根湯を飲み、申し訳ないけれどお約束をお断りして寝ていました。
寝て、だいぶ楽になったので、荷造りをはじめました。熱も下がっています。
でも何を思ったのでしょう…私、荷物に湯たんぽと体温計を入れたんですよね、とっさに…
前回のアメリカ旅行で「海外にはうがい薬がない」と判ったので、うがい薬と、そしてリセッシュ。
これが後々、功を奏します。

■アメリカ行きの長距離便に乗った途端、どうしようもなくだるかったので、すぐに眠りました。
極端に食欲もありません。
飛行機に乗って最初の食事も、「食欲がないから」とパスしました。CAさんが大変優しく、手厚くて、少しでもお腹に入れたほうが、と言ってくださったので、デザートだけお願いしたのですが、これもなかなか進まない。
さすがにおかしいと、「こんなこともあろうかと」前日手荷物に忍ばせた体温計で熱を測ったら…37度5分。うは! 地上の時より熱が上がってるし!!!
CAさんに事情を話したところ、冷えピタがあったのでそれをいただき、葛根湯を飲んでとにかく寝ました。
映画一本見終わるころ(ちなみに「帝一の國」を見ました。目を閉じて音だけだったけど、面白かったよ…(笑))、喉が渇くしなんだか常ならぬぼんやりした感じと頭がカッとしている感じがとまらなくて、再度検温。37度6分。下がらない…

さらに映画一本を見終わるころ(ちなみに「22年目の告白〜私が犯人です〜」を見ました。面白かったです。)再度検温。37度9分!!! これは…本格的にヤバイ!!!!
そろそろ冷えピタも効力をなくすのではないかと見回りに来てくださった(ありがたや…)CAさんに事情を話すと、CAさんの顔もピッと緊張するのが手に取るようにわかりました。

そうだ、いつも飲みつけてないバファリンを飲んだら、一気に熱が下がるかもしれない。
「急に熱を下げたいときにはバファリン」
というのは私の奥の手で、そのことを思いついたのは、私の本能が緊急事態を知らせていたからかもしれません。走馬燈的なヤツ?(笑)
幸いにも飛行機にバファリンがあるとのことだったので、CAさんはすぐに持ってきてくださり、そして、
「氷嚢をつくりますのでお待ちくださいね」
とのこと。
氷嚢!!! 機内で氷嚢!!
なんとCAさんたちは手分けして3つの氷嚢を作ってくださいました。
「両脇を冷やしてください、残りは頭を冷やしてください」
テキパキとした指示を受け、とりあえず両脇に氷嚢セット。気持ちいい〜
するとCAさん、引き続き緊張した面持ちで、
「あまり熱が高くなると、アメリカ入国の際、報告しなければなりません。到着まであと4時間です」
…そうか、検疫!!! こんな熱出して入国したら、日本だったらすぐ感温モニターに引っかかって別室送りだわ!
ぼう…っとした私の頭にも、さすがに緊張感が高まります。
「落とします。4時間で何とかします」
「では報告は…しなくても大丈夫でしょうか」
「大丈夫なようにします(きっぱり)」
…それから約3時間。バファリンが効いたのかぐったりと眠り込み、一度氷嚢を替えていただき…到着寸前には36度8分にまで落ちていたのでした。よかった、報告は免れた…
バファリン、すごい。いや、気力も半分あったか?(笑)
それにしても、CAさんたちには本当にお世話になりました。帰国したら、改めてお礼を申し上げたいと思います。

■しかし、それからトランジットした機内で結局38度5分まで熱は上がっており…ああ、つくづく入国審査後でよかった…
目的地について、慎重に慎重に車を運転してホテルに到着。
トランジット中にファーマシーで買っておいたアメリカの風邪薬を飲んで、その日の残りは朝までずっと眠り続けました。
「眠り続けた」というのは語弊があるかな。
そのアメリカの風邪薬にはこんなことが書いてありました。

12歳以上使用可能。
1回2錠、4時間おきに服用。
24時間以内の服用は10錠まで。

…アメリカの風邪薬なんて、そうでなくても強力なのに、4時間後に起きられるかね…

飲んで寝る前はそう思いましたよ。無理だって。
ところが。
…薬にはサーモスタットでもついているのでしょうか。
きっちり4時間ごとに目が覚めるんですよ…
結局3回、計6錠を飲んで、翌朝は36度5分まで熱は下がったのでした…
恐るべし、アメリカの風邪薬。

さすがにその日は慣らし運転で様子を見ながら用事を済ませ、少し早めに業務終了しましたが、いやぁ…4時間ごとにきっちり目が覚めるんですよ、本当に。驚異的じゃないですか、これ。

ところで、今から思うと、なのですが、風邪、というか免疫が落ちていた予兆はあったのでした。
口角炎(口内炎ではなく、口の端が切れるほうですね)が、ずっとずっと治らなかったのです。
何が悪かったのかわからないのですが、少なくとも2週間ぐらいずっと口角炎でした。
時々、逆流性胃腸炎で寝ている間に胃液が逆流し、口の端が荒れてしまうことがあり、それかな、とおもって放置しておいたのですが、あれは多分、免疫が落ちている、というサインだったのですね。
今年の夏の疲れが出ていたのかな…夏はほとんどなかったけど、変な天気で体調崩れやすかったし、相変わらず電車の中は風邪をひいている人特有の臭いで満ちていたし。

というわけで、今は元気です! でも…改めて外国の薬は強いわ…ということを身をもって学びました(汗)

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posted by Lilalicht_8 at 22:46 | Comment(0) | 旅行記

2017年09月08日

「ワンダーウーマン」を見てきました、の巻

■今日は、9月6日に発生した太陽フレアが地球に届くので、磁気が発生し通信障害が起こるのではないか、と懸念されているのだそうです。
私は個人的興味があって、宇宙天気情報センター(NICT)のメルマガに登録し、日々なんとなく「宇宙の天気」というものが目の端に入れるようにしています。メルマガは毎日届きます。時々突発的なことが起こると「臨時」メールが届きます。
9月6日にも「臨時」のメルマガが届き「フレアの発生と収束」を知っていたのですが、それがこんなに、報道されるほどに大規模であったことは、残念ながら私の乏しい知識ではわかりませんでした…
結構「臨時」メールは頻繁にあって、磁気嵐が起きたとか、高エネルギー電子が高いレベルに発したとか…割と日常的で、フレアの発生も頻繁とはいわなくても「起こってるんだなぁ…」という認識でいました。
今回はそれが特別に大きかった…ということなのかな。
単位をよく理解してないのでこれ以上の説明はできないのですが、「宇宙天気」って名前だけで私はすてきだな〜なんて思い、日々の宇宙天気をメールで見ています。
おすすめはしませんが、興味があればどうぞ。

20170908サンキャッチャー.jpg
久々のいいお天気で、サンキャッチャーが部屋に作る虹もとてもきれいです。

■さて、そんな合間を縫って、「ワンダーウーマン」と「関ケ原」を見てきました。

まずは「ワンダーウーマン」から。
インターネットで調べると、結構深い情報まであっという間にわかってしまう昨今、あんまり書きすぎてしまうと自分の無知をさらすようで恥ずかしいのですが…まあ、「ワンダーウーマン」ツッコミどころが多い映画ではありました。
でも、面白い。
面白いし、主人公のワンダーウーマンこと(といっても、映画の中では「ワンダーウーマン」を自称したこともなければ他人からそう言われたこともない)ダイアナ・プリンスを演じているガル・ガドットさんが美しくて、その「美しさ」を楽しめることは間違いないし、と同時に「美しさ」ですべてが説明されてしまう…「美しい」ということがこれほど重要で物語に説得力を持たせるキィになる映画も珍しい、と感心して見ていました。
美しさと強さって両立するんですね。
そのあたりは、ギリシャ神話の基本概念と一致しているのかもしれない。「強いものほど美しい」というギリシャ神話のルーツは、ワンダーウーマンに脈々と流れています。
でも、結構ギリシャ神話の解釈がいい加減だよね(笑)
ゼウスがあたかもキリスト教やユダヤ教(そして、イスラム教の神でもあるところの)の神「ヤハウェイ」的な扱いを受けていて、「いや、ギリシャ神話だと人間作ったのはプロメテウスじゃね?」とかしょっぱなからツッコミどころが入ってしまったのですが…もうそういうことは気にすんな、ってことなのかな。

そもそも、軍神アレスは絶対悪じゃない!!!(ここは強調したい!!) しかも結構ギリシャ神話だと軍神のくせに負け続きだ!

…まあ、ハリウッド映画だし、主人公を演じているのがイスラエル人だし、「経典の民」にはギリシャ神話を根本から理解することはできないのかもしれない…とちょっと座席に深く沈み込むところから、この映画は始まりました。
「人類を作ったのは神々の長であり全能の神ゼウス」ってことにしておかないと、理解できない人が多い、もしくはそういう層が多分、アメリカでは対象になってるんだろうなぁ…とか(ぶつぶつぶつ…)
他にも、「あれ? ドイツ軍のルーデンスドルフって…あれ?」みたいなことになっていたり。
つまり、万事につけ、あんまり深く考えるなってことですね。

で、「あんまり深く考えない」と腹をくくると、すごく面白いんだわ。
圧巻だったのは、ダイアナとスティーブ(ダイアナが育ったアマゾネス族の島に不時着し、ダイアナに命を助けられたイギリス人。職業スパイ)たちが、イギリスからドイツに行くためにベルギーに上陸し、戦争の緩衝地帯となっている「ノーマンズランド」の村人たちのために戦うシーンはめちゃくちゃかっこいい。
ダイアナの戦闘能力が覚醒するシーンでもあり、これが「応援上映」とか「発声可能上映」とかだったら、「うおおおお!」とか「ダイアナ、いけぇっ!」とか叫んでいたことでしょう。
ダイアナがロンドンに到着した瞬間から、彼女の天然ぶりが発揮されて面白いんですが、この「ノーマンズランドの戦闘」は格別。
多分、最後の戦闘シーンより、こっちのほうが圧倒的にかっこよくて爽快感があるので、ロンドン〜ベルギーのあたりはぜひ、これからご覧になる方にはお楽しみいただきたいと思います。

この映画は、ジェンダーについて論争されたり、「愛がすべてを救う」みたいなことが繰り返されたり、いわゆるハリウッドの王道の価値観が満載かつ押しつけがましくてちょっとめんどくさいなぁ…と思うところが、正直あります。
そういうことは、この映画の面白さを減じるポイントなのであえて無視するとして(ただひとつ、これらに関することを言うとすれば、乃木坂46が歌う日本版のイメージソングを途中から引っ込めたのは、この映画については正しいと思いました。ダイアナは、そういう次元に存在していない)、私にとって興味深かったのは、「現在のダイアナ」がどうやらルーブル美術館に勤務する学芸員らしい、ということでした。

この映画の時代設定は第一次世界大戦。
ダイアナはそこからずーーーっと生きていて、21世紀の現在は、おそらくその豊かな教養と高い言語能力(古代語を含めて二十言語以上話せるらしい)を生かしてルーブル美術館に勤務しているのだと思います。
しかもその部署…美術品じゃなくて、どうも古代遺跡パートっぽいんですよね。

映画の中でも、ドイツ軍で化学兵器開発をしているドクター・ポイズン(女性研究者なんですよねぇ…この設定もすごい)が書いたノートを見て、「これは古代ギリシャ語とシュメール語ね」なんてすらすら読むシーンが出てきます。イギリスのMI6でも解読できなかったノートを。
これが結構リアルだなぁ…と私は感心して見ていました。そう、古代ギリシャの研究もシュメール文明研究も、イギリスよりはドイツで進んでいた研究…だったんですよね。粘土板とか発掘物は大英博物館にあるけど。
だから、ルーブルの中でもそういう古代の発掘物や文献を扱う部署に、ダイアナはいるのかなぁ…なんて、想像していたら楽しくなりました。
フランスはどちらかというとエジプト研究のイメージがあるんですけど、ルーブルにはサモトラケのニケもあるし、まあ、古代ギリシャというくくりで考えたのかな。あとは、インスタ映え…というか、映画映えするからね、ルーブル美術館は。ここで大英博物館やドイツのペルガモン博物館を出すよりは、絵になる。

とにかく、「ワンダーウーマン」はヒロイン・ダイアナの神々しいほどの美しさと強さと可愛らしさを堪能し、そして現在のダイアナの境遇に思いを馳せると、大変楽しい映画だと思います。
ツッコミどころは多いけれど、楽しいことは間違いないので!

■「関ケ原」については、また別の項でメモしたいと思います。

■ちょっとだけ追記!
ガル・ガドットさんのダイアナは強くてかっこよくて美しい。それは間違いありません。
でも私はこの「ワンダーウーマン」をみて、「綾瀬はるかさんの殺陣ってすごいんじゃない!?」と改めて感じました。
ガドットさんのアクションが…というんじゃなくて、綾瀬はるかさんがすごい。本当に対人戦で相手をなぎ倒していく感じがする。殺陣のリアルさが違うんです。
「ワンダーウーマン」を見て、なぜか私は「精霊の守り人」を見たくなりました。

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2017年09月05日

今月のネイルとお返事集、の巻

■先月末に月岡芳年展を見たせいでしょうか、明度の高いピンク色がとても気になってしまい…

20170905今月のネイル.jpg
今月は、ショッキングピンクのミラーネイルと、黄色にシルバーのミラーネイルをかけてゴールドっぽく見せた鮮やかな色で、夏の終わりを惜しむネイルにしてみました。
夏、ほぼなかった感じだしねぇ、今年…
せめて爪だけでも明るく燦燦とした光を感じられるように!なんてことを考えながら。

■お返事集
>みこさん
いつもいつもコメントをありがとうございます!
東京に来ていらっしゃったんですね〜 アルチンボルド展もご覧になったそうで、当ブログを参考にしていただけたのなら、とてもうれしいです。
アルチンボルド展、いいですよね! 絵もよかったけど、衣装のデザイン画がとても印象に残っています。
米津さんのアルバムも持っているとか! さすがです〜
どんなアーティストも、やっぱり生のステージを見るとまた印象が違いますよね。
米津さんのボーカルの「ニュートラルさ」と、すべてのパーツがいい感じに組み合わさった世界観は、とても興味深かったです。
難点はチケットが取りづらいことですよね…
チャンスがあればぜひどうぞ!

■ここのところ、Web拍手から拍手をくださる方が突然増えて、驚くと同時にとてもありがたく思います。
どの記事に拍手をいただいているのか、コメントを頂かないとわからないところがWeb拍手の難点ですが、10年近く続けてきたこのつたない記録が、読んでくださる方々の気持ちに触れる瞬間があるのならば、とてもうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。

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2017年09月03日

もう2か月近く前になりますが、米津玄師Live「Rescue」に行ってきました、の巻

■あっという間に秋風が吹いてきて、暑かった日々が幻のように思える9月になりました。
9月の最初がこんなに涼しいのも珍しい。かつてのドイツのように、今年の日本の夏は、2、3日で終わってしまったのかもしれません(今のドイツは、もうちょっと夏日が長いようなので)。

■この夏の一番の思い出といえば、念願かなって米津玄師さんのライブに初めて行くことができました。
米津さんのライブ、これまで何度もトライしてたんですけどね〜ライブハウスばっかりでね〜チケット取れなかった…もう充分ファンクラブができていいくらいの固定客がいると思うんですけど、そのあたり、どうなんでしょう。
ちなみに、今回のライブは東京国際フォーラムAホールでした。この規模が2days満席になる(しかもグッズあっちゅーまに売り切れておった…)んだから、もう立派としか言いようがないです。

さて、このライブ前に私が気になっていたのは、「実際にライブ会場に来るのはどういうファン層なんだろう?」ということでした。
ずいぶん前に初音ミクのライブ@ZEPP東京に連れて行ってもらったときは、「ああ、なるほどこんな感じか」とある意味腑に落ちるところがありました。男性多め、基本的にネギ色のサイリウム持って、あとはボカロのキャラごとに黄色だったり紫だったりのサイリウムが登場し、振りもある程度ついているから統制が取れている感じ。
米津さんのファン層も、ボカロ流れの人が多いんだろうな…と思っていたのですが、最近の米津さんのツイッターを見ていると、「米津玄師=ハチ」であるということを知らない層もファンの中に存在するとかで、うーん、そうするとどういう人たちなんだろう?
ジャニーズのなかでも、エイトファンはあんな感じ、JUMPファンはあんな感じ、嵐ファンはあんな感じ。ヴィジュアル系だったとしても、シドはあんな感じ、VAMPSはあんな感じ、ラルクはあんな感じ…とそれぞれのイメージは大体つかみやすかったのですが、米津さんはわからんのう…

で、実際に行ってわかったのは、とにかく年齢層が幅広い。初めてのライブが米津玄師でした、くらいの10代半ばくらいの人たちから、酸いも甘いもかみ分けてここにたどり着いたような熟練風情の人まで。男女比だと、男性がやや多めなのが少し意外でした。曲も、振り付けが決まっているものがあまりない(というか、おそらく私のように「念願かなって初ライブ!」というひとが多かったんじゃないかな)ようで、お約束のようなものは基本的になし。
煽られたらそれに返すし、リズムに乗りたい人は乗っている、静かに聞きたい人は聞いている…そういう、受け手の「個体」がひとつひとつ確立され、それが受け入れられている。「独立した個人が、個人としてそれぞれに楽しむことが許されている」不思議な空間でした。

■確か2曲目の「フローライト」の時でしょうか。
それまで暗めだった照明が一瞬全部落ち、次の瞬間、背後から…それこそフローライト色のライトで舞台も客席も全部染め上げる、という演出がありました。
会場すべてが、薄いエメラルドグリーンのような、少し乳白色が混じったような、それでいてどこまでも透明な緑色の光に包まれ、一瞬、天も地もなく、ここはフローライトの中なのだと信じられる、やさしくて強い光でした。
とても単純な演出なのですが、私にはこの一曲で、米津玄師というアーティストの「在り方」みたいなようなものがわかったような気がしました。

以下、ライブ当日にメモ書きのようつぶやいた自分のTwitterの文章を少し修正しつつ引用します。

文化が一段階進む時には、例えばダ・ヴィンチのように進化の段階をすっ飛ばす天才が登場するものだけど、多分米津玄師と言う人は、その文化が一段階進むところにいる人なんだと、しっくりと理解ができた。
本人いたって普通だけど普通ではいられない。進化の次のステップに自分は遭遇できた気がした。

なんというか、「これがニュータイプか…」と思ったのだ。
そして自分はオールドタイプなんだと。

何が新しいかといえば、これまでのボーカリストは声に我が出て当たり前なのに、米津玄師のボーカルには我がなくて、ニュートラルだということ。楽器や彼の描くイラストと同レベルに、自分の声も道具のように扱っているのがとても新しかった。なるほどこれなら自分の声でもボカロでも構わない。

そういう視点に立つと、これまでのボーカリストが全てオールドタイプに見えてしまう。多分これが「進化」の一形態なんだと思う。

多分こういうボーカルのスタンスは、そう遠くない時期に「標準」になるだろう。
逆にいうと、私たちは最初から「ニュータイプ」の完成形を見てしまっているのかもしれない。もちろん、ニュータイプを受け入れつつ、それでもオールドタイプが好き、というのは、オーディエンスの立場としてはありだと思う。
我が強いボーカルに慣れていた耳と脳には、ニュートラルなボーカルはとても新鮮で心地よかった。素直に、ああいいな、と思ったし、また見に行きたいと思った…だから早くファンクラブ作ってください(笑)
〜引用ここまで〜

自分が作る音楽も、歌詞も、編曲も、イラストも、ボーカルもギターもベースもドラムも、光も音も、すべてが等しくニュートラルで、ひとつの「世界観」を作るパーツのひとつとして組み合わさり、和合している。
その音の在り方がとても新鮮で、かつ衝撃的だったのですね。
耳から入ってくる歌詞の世界観はもちろん重要なのだけれど、目から入ってくる情報(映像や光)もないと、この世界は完成しない。
それが新しい。
これが本当の意味での「マルチクリエーター」なんだと思いました。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚…全部を使うことが前提になっている「音楽」は初めてでした。
表現の新しい時代を見たような気がします。
でもこれ、多分米津さんにとっては「当たり前のこと」なんですよね。

次のツアーはホールクラスっぽいですが、東京の予定がまだ発表になってないし!
ほんと、そろそろファンクラブ作ってください(笑)

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posted by Lilalicht_8 at 13:53 | Comment(0) | 観劇録

2017年08月24日

月岡芳年「妖怪百物語」展に行ってきました、の巻

■昨日は二十四節気の「処暑」…暑さが一通りおさまってくる節に入ったそうですが、ここ東京ではようやく昨日から夏らしい天気に戻ってきたようです。
今日はことに暑かったです。
でも、吹く風の芯の部分にはちょっとだけ涼気が感じられ、ああ確かに季節は秋に向かっているんだな、と思います。そういう意味で、今年は夏がないまま過ぎてしまったのかもしれません。

■でもせっかく夏なので!(笑)夏といえばお化け・妖怪の類のシーズン、ということで、原宿にある太田記念美術館の「月岡芳年 妖怪百物語」展に行ってきました。

20170824月岡芳年妖怪絵展4.jpg
土蜘蛛がファンシー!
「バベルの塔」展がマスコットキャラにしていた「タラ夫」並みにいいと思うんですが、どうでしょう?

ちなみにこの土蜘蛛は、化け物退治で有名な源頼光にそっと蜘蛛の糸でできた掛布団をかけ、蜘蛛の糸でからめとろうとしているところです。お茶目。

月岡芳年といえば、歌川国芳の弟子の一人で幕末から明治期にかけて活躍した人気浮世絵師。
師である国芳の画風をとてもよく伝える人ですが、明治期に入ると西洋画の影響を受け、登場人物の顔がどんどん西欧人ぽくなっていくのはとても興味深かったです。ヒーローがみんな、現代にいたら「濃い顔の男前」に描かれているのが面白い。
女性も多少「濃い顔」よりになっているのですが、うりざね顔ですっとした美人が相変わらず多いのと比べると、男性の「濃い顔」化のほうがより顕著なのはどうしてなんでしょうね。
今回の展覧会の中では、あからさまに金髪の人もいたりして、明治期に日本にやってきていた西欧人は、やはり男性が多くて、モデルになった人もそういう人たちだったからかもしれません。

それにしても芳年さんの、幽霊や化け物の類にかける情熱たるや、圧倒されます。
同じく国芳の弟子(…といっても、ほんの子供の頃の2、3年間だけだったのに、生涯に亘って影響を受け続けた)河鍋暁斎の妖怪にかける熱量にも圧倒されましたが、「奇矯なるもの」への憧れは芳年も負けていません。
どうやら霊感があったらしいし、怪談話も大好きだったらしいので、芳年にとっては幽霊・化け物の類は、「親しい隣人」だったのでしょうか。
そして、結構描き方がひどい(笑) 誉め言葉としてですが、かなりひどくてやりたい放題です。

例えば…
20170824月岡芳年妖怪絵展3.jpg
阿弥陀如来。ひどい(笑)
もっともこれは、「阿弥陀如来に化けた妖怪」なので、こんな感じに処理されたのでしょうが、もうひとつ…

20170824月岡芳年妖怪絵展2.jpg
これも、「阿弥陀如来に化けた妖怪」。ひどい(笑)
このモチーフ、好きだったのかな。

とにかく「やりたい放題」で、殊に幕末期、師匠の国芳の影響が強かったときは、「あれもこれもやりたい!」という気持ちが勝っていたのか、サービス精神なのか、構図もあれやこれやモリモリなことになっています。
それが、明治期になったとたん、随分とスッキリと落ち着いてスマートな構図になっていたのは…「時代の空気」が変わったせいなのでしょうか。
幕末の気ぜわしさや落ち着かなさが、明治に入ってずいぶんと定まって冷静かつシンプルに移り変わっていくのは、実に面白いと思いました。

太田記念美術館は来月も月岡芳年特集で、今度は月をモチーフにしたシリーズ「月百姿」展となります。
こちらも楽しみ。
来月も太田記念美術館に足を運ぶ予定です。

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posted by Lilalicht_8 at 16:51 | Comment(0) | 展覧会

2017年08月21日

だいぶお久しぶりです&映画の備忘録、の巻

■少し身の回りがバタバタしまして、またもやお久しぶりになりました。
残暑お見舞い申し上げます。これから、本格的な残暑が来るらしいですが…今年の夏は日照時間が少なくてとてもつらいですね。頭痛が絶えません。

■そんなどんよりした気分を吹き飛ばそうと、映画を見てきました。…といってもかなり前になってしまいますが。

■一本目は「銀魂」。なんでこれ、見に行ったんだろう。多分あれかな、テレビCMの「全米が、泣いた…らいいな」っていう一言(笑) あー、これ、笑い取りに来てるんだなーと思ったら、見に行こうと思えたんですね。
あと、監督が「勇者ヨシヒコ」や「アオイホノオ」の脚本・演出の方なら、きっと面白いだろうと、そんな確信があったんですね。

ちなみに、私は原作マンガもアニメも「銀魂」は見ていません。長いよ、最初から見るにはもう(笑)一応世界観みたいなのはウィキペディアで調べておきました。幕末パロディ的な感じね、OK。

で、実際に見終わっての最初の感想は…「これ、地上波で放送できないことが多すぎるから、劇場に見に行って!!!」でした(笑)かなりきわどいパロディときわどい下ネタが展開されるので(でもこれ、R指定入ってないんですよね。まあ、確かに露悪的な下ネタには、全部モザイク入ってたけど!)、円盤になった時もこの通りに収録されるのかな…でもそんなこといってたら、残せるところがなくなってしまう(笑)
かなり挑戦的な内容です、そういう意味で。
原作を読んでいないので、配役がイメージ通りなのかどうかはさておき、一番に感動してしまったのは橋本環奈ちゃんでしょうか。
橋本環奈ちゃんといえば「1000年に一度の美少女」として名前の知られた正統派アイドル…なのに、こんな小学生レベルの(誉め言葉です)ギャグや変顔をしまくって、大丈夫なの?
ああ、本当に顔がきれいな人って、自分の美貌を平気でdisる傾向にあるよね…滝ちゃんとかすばるとかもそうだった。綺麗な顔がデフォルトだから、むしろ崩してみたくなるっていうか…そんな感じ?
長澤まさみさんもそんな感じでした。変顔こそしないけれど、変だったよ…それを楽しんでたよね、長澤さん(笑)
そして、女優メインどころの三人目の菜々緒さんまでも、変だった!(笑) たぶん彼女はアクションを身に着けたら日本では無敵の女優になる気がします。どうだろう、岡田准一氏のブートキャンプに参加してみるっていうのは(笑)
…と、私は圧倒的に女優さんのおかしさに目が行ってしまったのですが、男優陣だって負けていません。筆頭は、中村勘九郎さん。出番はちょっとだけなのに、登場するシーン全部が変態だったっていう…ああ、私の脳裏には、あの世で地団太踏んで悔しがってる父・勘三郎丈の姿が浮かびましたよ! 「チクショー、俺だって現役ンとき、変態役やりたかった!!!」って!(笑)
勘九郎くんがあそこまで振り切ってしまうと、それに比べられた他の出演者はちょっと大人駆使見えてしまって、貧乏くじを引いている。たぶん、一番の貧乏くじは主演の小栗旬くんで、たしかにギャグっぽいところもあるんだけど、どちらかというといつも決め顔で変なことしなくちゃいけないっていう縛りがはいっていたのがちょっと気の毒。でも彼が主役として芯がびしっとしていたから、映画としてまとまったんですよね。
とすると、本当の一番の貧乏くじは、勘九郎くん演じる近藤さんと概ね行動を共にしなくてはいけなかった、土方役の柳楽優弥くんでしょうか。あれを平然とした顔で受け止めなくちゃいけないのはかなりつらかったはず。

…と、ここまでほとんど俳優さんたちの話で終わってしまったのは、内容はそんなに大切じゃないんだな、この映画、と思ったからでした。誤解されるような表現になって恐縮なんですが、それぞれのキャラが立っている「キャラを楽しむ」映画だったから、「こういうシチュエーションだったらどういう風に各々のキャラは動くか」ということを純粋に楽しめばいいのだとおもいました。そりゃ原作も長くなるよね、だって無限にシチュエーションを考えればいいんだもん。

だから話はどうでもいい…というといささか語弊があるのですが、2時間でぎゅっと破綻なくまとまれば大体映画としてはOKで、あとはこれらの濃いキャラクターをどのように画面で立たせるか。
究極、「面白ければ何でもいい」映画で、結果成功している。
本当に、何にも考えないで笑っていればそれでいい、大変すがすがしい映画でした。
どれほど「ぎりぎり」のところを攻めているかは、ぜひ劇場で確認してください。なんとなく…完全版は劇場でしか見られない気がするので(笑)

■さて、「銀魂」を見た後ですから、やっぱりあんまり深刻になるような映画は見たくないなぁ(大体、天気がうっとうしいから気分が晴れるような映画を見たい、というコンセプトだったので)と思い立って見に行ったのが、「ザ・マミー」でした。主役がトム・クルーズだし、話は単純そう。難ありとすれば字幕翻訳が戸田奈津子さんだということくらいで…ここには目をつぶって字幕を気にせず見ると決めていったら、字幕がなくても大体行ける感じでした。考古学や精神医学の専門用語が所々出てきますが、まあそこは聞き流す感じで。

で、驚いたことが…想像以上に「ゾンビ映画」だった、ということです!
これは、強く言っておきたい!
この映画は、ゾンビ映画のカテゴリーに入れていいと思う!
私は正直、ゾンビものがあまり好きではないので、次々に出てくるゾンビ(何せ主役のトム・クルーズ演ずるところのニックを追いかけまわす、古代エジプトの王女様は、ゾンビを使役して追いかけてくるのです…)の群れに、「うわあああ…」と椅子の中でへたり込んでしまいました。

ただこの映画は、「ダークユニバース」というプロジェクトの第一作目だということを、映画を見に行って知りました。
「ダークユニバース」とは、ユニバーサルピクチャーズが世に送り出してきた、往年のモンスターたち…ミイラ、フランケンシュタイン、半魚人、吸血鬼などをよみがえらせる、という一大プロジェクトで、この「ザ・マミー」はその第一弾だった、ということ。
なるほど、このコンセプトを知っていれば、「ザ・マミー」が「次回作も作る気満々」のエンディングを迎えていたのは納得です。そしてこの「次回作」に向けての布石となるニックの設定が…正直、とてもかっこいい。むしろこれ、二作目の方が面白くなるんじゃない? そんな期待に満ちた話でした。ゾンビ映画だけど(笑)

ところで、最近、入手済みだった「シン・ゴジラ」のBlu-rayをようやく見たのですが、あれは東日本大震災を経験したからできた映画だったと、しみじみ思いました。
なんでそんなことを急に書いたかといえば、この「ザ・マミー」は映画の舞台こそロンドンですが、911を経験した後の作品だなぁ…という表現が見られたからです。
911はニューヨークの出来事ですが、あれと似たようなことがロンドンで起こったら、多分こんな風になる。
そんな感じで…ちょっとひどいよ(笑) ロンドン粉々なんだもん、古代の王女様が起こした砂嵐で。
その爆風と建物が倒壊していく表現は、911のあの映像を思い出させて、かなりぞっとしました。

「ザ・マミー」は次作と「ダークユニバースプロジェクト」というコンセプトへの期待を込めて、「面白かった」映画でした。…ゾンビ映画だけど! なので、ゾンビ映画が苦手な方にはお勧めしません(笑)

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2017年08月09日

暑中お見舞い申し上げます&今月のネイル、の巻

■個人的な出来事がいろいろありまして、なかなかブログを更新できずにいました。
書きたいことはたくさんあるのに!
…というところで、改めまして暑中お見舞い申し上げます。
あ、立秋過ぎてるからもう残暑なのか…いやもう感覚的にはまさに「暑い中」ですよね。このままでいきます(笑)
本当に暑いですね。
今日の東京は、台風5号の過ぎ去った後の、まさに「台風一過」の凄まじい暑さに圧倒されております。
予想最高気温37度ですって。人が風邪ひいて出す温度だわ。
数字を見ただけでぐったりしてしまう最近の気候ですが、またぼちぼち更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

■というところで、今月のネイルです。
暑い時に限って、涼し気な寒色より真っ赤に惹かれてしまいます。太陽のせいでしょうか(笑)
というわけで、全部赤にすると暑苦しいので、一本だけシルバーにし、また赤にもオーロラのミラーをかけて、涼やかなネイルに仕上げてみました。

20170809今月のネイル.jpg
今月はこのネイルで夏を過ごしたいと思います。

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posted by Lilalicht_8 at 12:26 | Comment(0) | 今月のネイル

2017年07月16日

明日以降に書く予定の事柄についてのメモ、の巻

■ここのところ、突然色々なご縁の渦に心地よく巻き込まれております。
その一番は、「古代バビロニア」との巡り会わせで、昨日はその講義を受け大変感銘を受けました。

■で、そのまま今度は国際フォーラムへ! 念願叶って米津玄師さんのライブに初参加してきました。
もう色々衝撃を受けて、昨晩もTwitterに呟いていたのですが、これは、私の中のけじめとして感想と考察をきちんと書き残しておきたいと思いました。
私の日記と記録は「ブログになってから」12年以上が過ぎ、ブログ以前を含めれば、もう15年くらい立っているように思います。
多分この「記録し続ける」ことはずーっと続いていくような気がするので、あと2年経って、5年経って…振り返ってみたら、あの時がターニングポイントだった、といえる記録のひとつに、このライブについての記事はなりそうに思います。
また行きたいんだけどなぁ…チケット取れないから…早くファンクラブできないかなぁ…

■そして本日は、兼ねてから参加したい!と思っていた藤村シシンさんの「古代ギリシャの英雄」についての講座へ!
予想通り、予想以上に楽しかったです!
3回シリーズの今日は1回目で、まだまだ導入部だと思いますが、これからどのくらい深い「古代ギリシャ沼」(笑)が待っているかと思うとたのしみです。

■というところで、本日は触りだけで〜詳細は後日また!
posted by Lilalicht_8 at 18:02 | Comment(0) | 雑感

2017年07月13日

今月のネイルと「忍びの国」を見てきました、の巻

■先月のネイルは、濃い目のピンクを下地にして、その上にシルバーのミラーネイルを重ねる、というものでした。
これがとても評判が良くて! 私もこういうネイルにしていて気分がよかったので、今月も同じようなデザインになりました。

20170707今月のネイル.jpg
ターコイズブルーの上に、オーロラのミラーネイルをかけたものです。
ターコイズよりちょっと白っぽい見た目になります。
これもキラキラしていてとても評判がいいです…主にちびっ子に(笑)

■さて、気になっていた「忍びの国」を見てきました!
気になった理由はたった一つで、テレビCMで流れる嵐の大野君の声が、ものすごくへなちょこに聞こえたからです(笑)
端的にいえば、「腹から声が出ていない」。声が軽い。喉のあたりだけで出しているような声で、ああいう声で「忍びのものよきけぇ〜!」って言われても説得力がない、っていうか…わざとこういう演出なの?という疑問が頭に渦巻いて、それを確認するために行った、という感じです。
あともう一つ、石原さとみちゃんが相当綺麗だったから!(笑)
校閲の女の子のドラマは、どうにもヒロインの性格とか考え方とかセリフとかが好きになれなくて挫折したのですが、「忍びの国」のお国ちゃんはよさげじゃない? 

先に結論を言ってしまうと、大野くんはおなかから出した声で迫力ある演技をしていました!
あのテレビCM、音の調整をかなりしてるんじゃないかな。バランスを整えて、当たり障りのない声にしちゃってるというか…もうそれだけでかなり損をしているってこと、気が付いてほしいな。
今どきテレビって「テレビだけを見ている人」っていうのはとても少なくて、例えばパソコンいじってたり、スマホしてたり、台所に立っていたり…テレビから得る情報は、視覚より聴覚情報の方が圧倒的に多いんですよ、多分。
だから、「音や声」ってすごく重要な要素になっているので、もうちょっとその辺りに気を配ってほしい感じ。少なくとも「忍びの国」はTVのCMでかなり損をしています。

ただ、映画の内容はあのテレビCMで充分説明しきっていると思いました。
怠け者で、お金には執着がある、伊賀一の忍び、無敵の無門が織田軍を相手に戦う。
もうほぼそれだけの話です。
だから、そんなに深いこと考えなくてもいい、娯楽として優秀な映画です。
その「優秀さ」を支えているのは、間違いなく個性的な登場人物と、それを余すところなく演じきった個性的なキャストの皆様の力に違いありません。
中でも私は、織田信雄軍の重臣・日置大膳役の伊勢谷友介さんと、織田信雄役の知念侑李くんのはまりっぷりを褒めたたえたいと思います!
あの大雑把で狡猾で無神経な、いかにも戦国武将っぽい日置大膳は、そこにいるだけで「戦国時代」という時代を語っているような存在感でした。それに伊勢谷さんがはまってるんだなぁ。
一方の、「織田信長の息子に生まれた」という重い十字架を背負ってしまった、残念な二代目が知念君にはまっていて…というか、これが彼の演技力と役への理解力なのでしょう。うまいよねやっぱり、知念くんは。彼の俳優としてのお仕事がもっと増えるといいな。

これまで、「忍び」や「忍者」という存在にはそれほど積極的な興味を持ってきたわけではなかったので(知っているのは「忍者ハットリくん」とか「忍たま乱太郎」とか、ちょっとシリアスなところで「カムイ外伝」くらいなもので(笑))、「忍び」が「職能集団」で、普段は農民だった、ということもあんまり思い至っていませんでした。
「戦に出るとしたら…誰がカネを払ってくれるんだ?」
という、実に即物的というか俗っぽいというか、精神性といったものを鼻で笑うようなリアリストっぷりは、とても心地よかったです。こういうところ、江戸時代ののどかな感じとは違ってとても面白い。人の命の価値がとても低く、生きていくということだけを考えていた、その野性味がとてもよかったです。
そしてそういう「虎狼の者たち」の筆頭である無門のおおらかさもとても愉快でした。
この時代は、「そういう時代だった」。そういう価値観であった。
そんな割切りのよさがとても心地よかったのです。だからこそ、最後の方に現代とオーバーラップさせるクソ演出(言葉汚くてすみません。でも本当に腹が立っているので…)があった時は、心の底からがっかりしました。
いやいや、そういう陳腐な比較とかいらないから。戦国時代はそうだった、というその「時代性」の中で完結させてくんないと、本当に興ざめなんで! 
でも、その「現代とのオーバーラップシーン」こそが、監督が一番入れたかったシーンだったらしい…と後から知って、その感性と知性の底の浅さにがっかりしました。本当に、あのシーンいらない。

ただ、そのシーンの後に続く、物語の「オチ」がとてもいいのです。
その爽快感とか、すがすがしさは素晴らしいもので、このオチを知ってから、ワイヤーアクションが安っぽいとか陳腐な現代のシーンとか(あとファンの方には申し訳ないのですが、あの主題歌はちょっと映画のエンディングには合わないかな…)、うんざりする要素が全部帳消しになって、「もう一回見たいなぁ」と思わせるに足るものとなりました。これは脚本の妙ですね。

「忍びの国」は演出には色々難がありましたが、キャストの皆さんが本当に素晴らしく(誰一人ミスキャストがないって、すごい!)、脚本もとてもよい、老若男女問わず楽しめるエンターテイメントでした。
おすすめです♪

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2017年07月06日

「バベルの塔」展と「アルチンボルド」展に行ってきました、の巻

■長い長い、と思っていた展覧期間も、あっという間に過ぎていくものです。
そういうことは判っていたのに、後回しになっていた「バベルの塔」展を見に、東京都美術館に行ってきました。

20170702バベルの塔展.jpg
あんなにTwitterで出回っていた等身大?タラ夫には会えませんでした。残念…

東京での公開は7月2日まで。
私が行ったのは7月1日。
当然のことながら、激混みでした。
チケットを買うのにまず並び(でもここは10分くらいだったでしょうか)。
チケット買ってから入場するのに40分くらい並んだでしょうか。館内で列になっていたので空調は効いているはずなのに、やっぱり暑い。じっとりと汗がにじみます。間を詰めて並ぶように言われていたせいかもしれませんが、人いきれって凄い熱量を発するものなんですねぇ。このエネルギーを何かに活用できないものかしら(笑)



さてさて、私はこの展覧会に関して事前に友人から聞いていたことがありました。
これから大阪に回るそうなので、もしかしたらネタバレになってしまうのかもしれませんが…
(ネタバレ回避したい方は、次のパラグラフまで飛んでください)
本展覧会のメイン作品である「バベルの塔」は、一番最後に飾られています!
それまでは、主にブリューゲルの先蹤ともいえるヒエロニムス・ボスの作品が多く、「バベルの塔」だけが目当ての方であれば、いっそ潔く全部飛ばして、「バベルの塔」だけ見る、という手もあるかもしれません。


今回の展覧会はブリューゲルの「バベルの塔」が24年ぶりの来日、ということが大変話題になっていましたが、実際の展示内容はどちらかというとヒエロニムス・ボスの、しかもエッチングが多かったな、という印象を持ちました。
エッチングってそもそも、そうそう大きな作品はありませんので、どうしても見学する際には壁に一列に並んでじっくり見ることになります。
日本人は礼儀正しく、順番をきちんと守って見る方が多いので、その習性がどうしても混雑を引き起こしてしまうのかな、とちょっと思いました。
エッチングは、浮世絵と同じく、絵の中に込められている情報量が多いので、私はその辺りを見ることを放棄して(その分展覧会の公式プログラムを買うことにしました)、油彩画を見ることに集中しました。
ボスの大作として来日したのは、「放浪者」と「聖クリストフォロス」。
「聖クリストフォロス」とは、川渡しをしていた巨人クリストフォロスがある日、小さな男の子に請われていつもの通り川渡ししようとしたところ、その小さな男の子がどんどん重くなっていき、実はその男の子こそイエス・キリストだった、という伝説を持つ聖人の一人です。
小さな男の子が重かった理由は、「全人類の重さをその男の子が背負っているからだ」という解釈がなされています。
ただ私はどちらかというと…子泣き爺のイメージが強く(すみません)、「小さな男の子が思いがけず重くなる、という伝承はどこにでもあるものなんだなぁ」と、この画題を見るたびにしみじみ思ってしまいます。
ボスの「聖クリストフォロス」は、小さな男の子=キリストが颯爽とマントを翻してクリストフォロスの背に乗っている姿が大変凛々しく気高く、素直に「おお、イエス様だ! かっこいい!」という気持ちを喚起する、大変よい宗教画だと思いました。

で、この「聖クリストフォロス」と並んで、この展覧会にメムリンクの作品も来日しており…そう、この時代の宗教画だったら、私は圧倒的にメムリンクの方が好きなのでした!
メムリンクの作品はとても感情が落ち着いていて、静謐さに満ちており、祈祷の対象となる宗教画としてはこちらの方が見ていて落ち着く気がします。
一方のボスの作品群はどこか…気持ちがざわざわするのです。

さて、本命のブリューゲルの「バベルの塔」ですが、じっくり見るために絵の前の最前列は一列になるよう誘導されます。その後ろは幾重になって立ち止まってもいいのですが、最前列だけはちょっと流れ作業っぽい。
ここに至るまでに結構人酔いしていたので、「バベルの塔」の場所まで来ると、「やっと見れた!」という達成感の方が先に立つのは否めませんでした(笑)
ところで、このバベルの塔に触発され、漫画家の大友克洋さんが描いた「Inside Babel」という作品が、会場の前に飾られていました。入場する前、列に並んでいるときにじっくり見られたのですが、これがとてもよかった。
「Inside Babel」はあくまで「バベルの塔」にインスパイアされてできた作品ですが、先にこちらを見てから本物の「バベルの塔」をみると、「そうか、外側はこうなってるのね〜」と逆に思え、比較するのが楽しくなりました。
大友さんの「Inside Babel」も一緒に巡回するのでしょうか?
これ、一緒に並べて展示したらきっと面白いんだけどなぁ。

「バベルの塔」展は、「混んでたな」という印象の方が強くなってしまったのがちょっと残念でしたが、なかなかいく機会のないロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵の作品を日本で見られる、というのは得難い経験ですし、この美術館の目玉の一つに違いない作品を招聘できた日本の美術館の方々のご尽力に感謝の念を覚えました。

■さて、「バベルの塔」展が開催されていた東京都美術館は上野にありまして、上野には美術館・博物館が集まっています。なのでまとめて回ってしまった方が効率がいい…
ということで、気になっていた国立西洋美術館の「アルチンボルド」展も、「バベルの塔」展の後に行くことにしました。

20170702アルチンボルド展.jpg

「アルチンボルド」展はまだ始まったばかりだからでしょうか、「バベルの塔」展に比べるとあからさまに人が少なくて、じっくりとゆっくりとみることができました。この鑑賞環境が維持されているのがとてもよかったせいなのか…正直に言うと、私はアルチンボルド展の方が印象がいいです(笑)
大きい作品がゆったりと展示されている、というのも理由の一つかもしれません。

今回のアルチンボルド展の目玉は、「四季〜春夏秋冬」と対になる「四大元素〜大気・火・大地・水」が、それぞれペアで向き合うように展示されていたことでした。
じーっとみるとちょっと気持ちが悪いのですが、ふっと目の端にある分には色も落ち着いているし、華やかさもあって、インテリアにちょうどいい。
それがアルチンボルドの作品がハプスブルク家に愛され、収蔵された理由のような気がしました。
基本的に、背景は黒一色。そこにパステルカラーが乗っているのですから、美しくないはずがない。
このコントラストを思いつき、追及して続けただけでも、アルチンボルドという人が偉大な才能を持った人だったのだな、と思います。
「寄せ絵」という奇想にどうしても注目が行きがちですが、私は彼の色彩センスがとても好きでした。
その「センスの良さ」は、アルチンボルドがハプスブルク家の様々な祝祭典の行事に関わる、コスチュームデザインを初めとしたあらゆるコーディネートをした、ということにも表れていたように思います。
アルチンボルドのデザインがも今回来日していたのですが、それぞれの職業(天文学者等)にまつわる衣装のデザインがとても美しく、こういう紛争をした人々が集った行事はどれほど壮麗で、ハプスブルク家の威厳を保つのに有効だっただろう…なんて想像すると楽しくなります。
多分、ものすごい大イベントで、それはそれは華やかなお祭りだったはず。

正直に言うと、アルチンボルドの作品がたくさん収蔵されているウィーンの美術史美術館では、他に見るものが多くて、アルチンボルド自身の作品に注目してこれまで見てきたことはありませんでした。
アルチンボルドの出現が、後の静物画につながったというのもわかるとおり、彼の作品は緻密で落ち着いていてあまり熱を感じないからかもしれません。
今回こういう風にまとめてみる機会がなければ、私もこの画家の素晴らしさに気が付けなかったかもしれません。
もうそれだけで充分、私にとっては価値のある展覧会でした。

ちなみに、アルチンボルドはレオナルド・ダ・ヴィンチに深く私淑していたとのこと。
あ、今三菱一号館美術館で、「レオナルドxミケランジェロ」展やってるじゃない!
わーこっちも見に行かないとね〜

舞台やクラシックのコンサートよりは値が張らなくて助かりますが、美術館・博物館見学も、一度見てしまうと次から次へと見たいものが増えてしまって、本当に困ります。

ちなみに、アルチンボルド展の音声ガイドでは、竹中直人さんがアルチンボルド役を演じていらっしゃいます。いささか大仰に過ぎるのではないか、と思いましたが、16世紀っぽい感じ(シェイクスピアも同時代の人だし)ってこういう感じかな〜と想いを馳せるにはちょうどいい感じではありました。

アルチンボルド展て巡回するんでしょうかね?
巡回するなら、地味にいい展覧会だったので、ぜひ多くの人が見られるといいな、と思いました。

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2017年06月26日

音楽三昧の週末、の巻

■この週末は、ご縁があって音楽三昧の2日間となりました♪
20170626マーラーツィクルス.jpg
両日のプログラムです。

■まず24日土曜日は、ミューザ川崎シンフォニーホールの東京交響楽団の定期演奏会へ。
プログラムは、

歌劇「オベロン」序曲 (ウェーバー)
ホルン協奏曲 第2番 ニ長調 (ハイドン…でも偽作では、と言われているそうです)
ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 (モーツァルト)
交響曲 第1番 ハ短調 (ブラームス) 

今回はゲストにホルン奏者フェリックス・クリーザーさんをお迎えしてホルン協奏曲がふたつありました。
クリーザーさんは、「腕のないホルン奏者」として知る人ぞ知る存在だったようで(自伝「が発売されたばかりのようです)、正直に申せば、「どうやって演奏するんだろう?」という興味が先に立ちました。

僕はホルンを足で吹く~両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝~ -
僕はホルンを足で吹く~両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝~ -

結論から言えば、譜面台にあらかじめホルンが固定されていて、キィは左足で操作する、という離れ業(あの状態で足をキープし続ける体の柔軟性と、足の指があそこまで随意で器用に動くんだ!という驚き…)で演奏なさっていました。
パラリンピックの度に思うのですが、体に何らかの障害があってスポーツや音楽で超一流の技を見せてくださる方たちは、超人類ですよね。人間の体の可能性を教えてくれる人たち。ああ、私はまだ、自分の体をここまで使いこなせていないなぁ、ということを痛感させられます。
とはいえクリーザーさんはプロのホルン奏者なので、「演奏方法」よりも彼が奏でる音について感想を記すのが筋でしょう。
クリーザーさんのホルンの音は、とても饒舌で幅が広かったです。
キィ操作で賄えない部分をマウスピースのコントロールで補っているせいなのか、おしゃべりを聞いているような印象を受けました。
その「おしゃべり」は音数の多少とは関係がなく、曲のもつイマジネーションを伝えようとする意志のように思えました。
どちらかというと、モーツァルトのホルン協奏曲の方がはまっていたでしょうか。
ホルンは正確な音を出すのが難しい楽器、という印象があるのですが、クリーザーさんのホルンは音を確実に当てていくことに非常に長けていて、ストレスがありません。
饒舌なホルンの音色とは裏腹に、クリーザーさん自身はとても穏やかな表情をなさる方で、そのギャップも見ていてとても興味深かったです。
アンコールはロッシーニの「狩のランデヴー」。これがとてもはまっていて、大満足でした。

このコンサートのメインの曲・ブラームスの1番ですが、これがとてもよかった!
指揮の秋山和慶先生は、情緒の安定した方なのでしょうか、非常に落ち着いていて、地に足の着いた印象を受けました。
ブラームスの1番はところどころ、感情を高ぶらせるようなフレーズ(もしくは、ブラームス自身の感情が高ぶりほとばしっているようなフレーズ)がありますが、その「高ぶる感情」すらもコントロールされているような。最近「アンガーマネージメント」(「怒り」をコントロールすること)という言葉が話題になりますが、まさにこの「アンガーマネージメント」に長けている、という感じ。
でもそれは「怒りを抑える」ことではなく、「怒りをうまく発散させていく」ということなんだなぁ…なんてことを、曲を聴きながら考えていました。
喜怒哀楽が激しい、という言葉はよく聞きますが、「喜怒哀楽をバランスよく表現すると説得力を持つ」ものなんですね。
そういう、「感情のコントロール」が非常にうまい指揮で、東響の演奏もそれに充分に答える端正なものでした。
ただ「激しい」だけの荒い感情をぶつけられても人はドン引きしますが、「私はこう感じています」と説明されると納得がいく。それでいて、とても情熱的。
豊かな感情と表現とはこういうことなのだ、というお手本のような素晴らしい演奏でした。
聞きに行けてよかったです。

■25日日曜日は、指揮・山田和樹の日フィルの「マーラー・ツィクルス」の最終日、マーラーの交響曲9番でした。
演奏前に山田さんの曲目解説トークがありまして、私は後半だけ聞けたのですが、とても印象深かったのが、

「第4楽章は音数は、数えて見てもそんなに多くなくて、特に最後の方は"息も絶え絶え"という感じですので、客席の皆さんにご協力お願いします、という感じです」(大意)

というコメントでした。
確かに息も絶え絶えだけど!(笑)
そうか、観客の協力が必要だったのか、こういう「息も絶え絶え」曲には!
いやあ、新しい発見でした。

さて、マーラーの交響曲は本当に長くて聞いているほうも大変なのですが、演奏する方はもちろん、もっと大変。
2年半かけてマーラーの交響曲を全曲演奏するというこの試みの、本当の締めくくり、ということもあるのでしょうか、指揮台の山田さんの背中からは「気迫」がのぼりたつようでした。
実際、すごい運動量だったと思うし、「あー、指揮者って俳優のような才能も必要なんだなぁ」と感じ入ることしばしばでした。
ここは優しく、ここは激しく…そういうことを体全体で「表現」するということは、その瞬間、その譜面に「なりきっている」ということでもあるんだなぁ、と思います。

さて、話題になった「客席の協力が必要」な「息も絶え絶え」パートですが、本当に「息も絶え絶え」だったよ!(笑)
でも「息も絶え絶え」の音の中で、「マーラーは生きたい、と思ったのではないか」ということを考えていました。
私の母は、マーラーの曲全般について「スカートの裾を踏んづけられて、前になかなか進めない感じ」と表現していましたが(笑)、その「前になかなか進めない感じ」はこの9番にもいかんなく発揮されていまして、本当に堂々巡りだなぁ、などとクラシック素人な私はじれったく思っていたのですが、この終盤部分になると、それは「生きたいと願う気持ち」なのだと解釈できるように思いました。
マーラーは色々楽譜に書き込む人だったそうで、この9番の第4楽章の最後の小節については「死に絶えるように(ersterbend)」と書かれているそうです。
確かに、最後は死んでしまうのかもしれない。
けれど、その死にゆく瞬間に垣間見た世界はとてもきれいでキラキラしていて…決して暗くて怖い世界ではなかった。
「死んでもなお生きる」という希望や願いが詰まっているように感じられました。
「死」がテーマになっている9番の最後に、こういう希望が用意されていたんだなぁ、と感心することしきり。
最後の最後、山田さんの指揮の手がなかなか降りず、客席も拍手をするタイミングを失ったまま場内に訪れた沈黙は大変心地よく、そして素晴らしい演出だと思いました。結局、指揮の手が降りきる前に、先に拍手をする人がいて、その人につられて拍手が始まってしまったのですが、もう少し、あの沈黙を味わっていたかったです、正直に言うと。
指揮者は俳優であり、演出家でもあるんだなぁ…とつくづく思いました。

マーラーの曲は弦パートの音が、スチールウールのように音が絡まってもっさり聞こえることが多く、私はこの「スチールウール」部分をもう少しスッキリ聞かせてくれる演奏の方が好きなのですが、今回の指揮はこの「もっさり」をあっさり聞かせてくれてそんなに拒否感は強くなかったです。
2年半にわたる「マーラー・ツィクルス」を締めくくるにふさわしい気合と、爽やかさを堪能することができました。

それにしても、マーラー好きな人ってやっぱり男性に多いんでしょうか。
しかも、すごく饒舌に「マーラーについて」語りたい人が多い印象を受けます。
今日はロビーのあちこちで、マーラーについて熱弁するおじさま方に遭遇し、「ちょーマーラーっぽい!」などと阿呆なことを考えておりました(笑)

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2017年06月18日

地唄舞のこととお返事集、の巻

■さて、前回の「銀座で能を見てきました、の巻」でやけに思わせぶり(笑)な引きで終わらせてしまい、ちょっと気を持たせたようになってしまいましたが。
本当に、無知な人間にとっては「知る」という楽しみがまだまだあることは生きている甲斐があるというか、脳みそへの快楽につながるものだなぁ、とつくづく感じた…そのきっかけが「お能を見たこと」にあったことは間違いがありません。
その「知る」楽しみにつながるには、ちょっとお話を過去に戻ることになります。

■とあるパーティで、私はその方と初めてお目にかかりました。
その時その方がお召しになっていたお着物があまりに素敵で、また着こなしも大層粋で美しくていらっしゃったので…ありていに言ってしまえば、「素人には見えなかった」のです。
これは和装でいることが日常である方に違いない。
そう思って、思い切ってお声がけして名刺交換させていただいたのが、地唄舞の演者・出雲蓉さんでした。

「地唄舞」ってなんだろう?
ウィキペディアで調べても、あんまりよくわからない。
ただその方と名刺交換をして以来、公演のお知らせをいただくようになり、
「よくわからないけれど、千駄ヶ谷の能楽堂に行ってみたいし、知らないものは見てみたい!」
という好奇心に駆られて、公演に伺うようになりました。
で、実際に見てみると、唄があってお囃子があって、それに合わせて舞うんだけど、とても演劇性が高い。
一人二役があったり、時には動物の擬態を舞で表現することもある。
とにかく、見ていてとっても楽しかったのです。
正直、見る前は「寝ちゃったらどうしよう…」という心配をしていたのですが(とっていただくお席がとてもいいお席で、そんなところで寝ちゃったらどうしよう、とかなり深刻に悩んでいました(笑))、寝るなんてとんでもない。そんな間もなく、次々と目の前で繰り広げられる物語にすっかり心奪われておりました。

とりあえず、「地唄舞」の定義がどういうものかはわかんないけど、今見ているものはとても面白い!

…そういう、ごくごく単純な理由で、私は公演に通っておりました。

■そして、先日のお能の話につながります。
お能にはそれぞれに「役割」がある。「シテ」とか「ワキ」とか、「シテ」の中にも「ツレ」とか「後見」とか…「地謡」。
あれ? 「地謡」? あれか、歌ってる人たち。地唄って…ああ! これか!!!
そうなのです。私が数年にわたって「よくわからないけど、綺麗で楽しいから見てる!」と見続けていた「地唄舞」とは、もともとはこの能の「地謡」にお面をつけず、能衣装ではなく着流しを身に着け踊るもの…だったのです。
なるほど、それで能の曲と出し物が多かったのか。「敦盛」とか、「葵上」とか。
勿論、そのほかにも新作の「地唄舞」もあるのですが(特に「雪」という作品は絶品で、身じろぎもせず見入っていました)、なるほど、能がベースにあるものだったのねぇ…
ウィキペディアでみると「上方舞」という項目でまとめられており、内容を読んでもいまひとつピンとこなかった「地唄舞」が、私のなかで落としどころを見つけた瞬間でした。

20170618地唄舞.jpg
出雲蓉さんの公演のDVDです。「たぬき」もとっても楽しくて好きな演目。そしてやっぱり「雪」が見たかったので、もう一枚買ったのでした。

能だけでなく、義太夫や人形浄瑠璃からも題材をとり、それをお座敷で踊っていた…というのが元々の由来のようですね。なるほど。

というわけで、わけもわからず「楽しいから!」だけで見ていたもののバックグラウンドが、思いがけない形で私の目の前に立ち現れ、心の底から「そうだったのか!」と納得がいく…しかも数年越しで(笑)という、なかなかない体験をしたのでした。
「地唄舞」綺麗で楽しいです。機会があればぜひどうぞ。

■短くお返事集〜
>mioさん
お久しぶりです! ずっと読んでいていただいて、とてもうれしいです。
できるだけUPしようと私も思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします♪

>ちょり
カールがなくなるなんて、本当にびっくりだよねぇ。あの、上あごにくっついて食べにくいところも含めて好きだったので、とても残念。

>みこさん
いつもいつも、コメントありがとうございます!
「スラブ叙事詩」これから中国・韓国・アメリカに回る予定だそうで…保存状態とか展示状態とか、大丈夫なのか!?ってとても心配してしまいました。
お能も楽しかったです! 「タイトルロール不在の『葵上』」ってすごく前衛的ですよねぇ…かっこいいと思いました。
あと、「優しくされると戸惑ってしまうジャニーズFC」…本当にそうなんですよねぇ。宝塚もそんな感じしませんか?(笑)
シドのFCに入ったら、やけに親切で今でも戸惑っています(笑)

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2017年06月14日

銀座で能を見てきました、の巻

■4月、銀座に新しい大型商業施設ができました。それが、「GINZA SIX」。
たぶん自分にはあんまりご縁のない施設なんだろうなぁ、と思って気にも留めていなかった(笑)のですが、ふとしたことからご縁があり…
そのご縁とは、「GINZA SIXに新しくできた能楽堂でお能を見る」ということでした。

え? GINZA SIXに能楽堂があるの?
そもそものスタートはそこからでした。ああ、本当にもの知らず…
正確には、「観世能楽堂」というそう。能楽の中でも、観世流の能楽堂…らしい。

気取っても仕方がないので率直に申せば、私はお能は中学か高校かの伝統芸能鑑賞会で見たっきり。
狂言だけは独立したものを見た記憶がありますが、能と一緒に見るのは、多分それ以来。

本当にもの知らずでお恥ずかしいのですが、こんなにちゃんと、自分の意志でお能を見たのは初めてです。

■さて、先にさらっとGINZA SIXの印象を述べておけば、私は香港のショッピングモール「ハーバーシティ」を思い出しました。
勿論ハーバーシティほど大きくはないのですが、一歩踏み込むと、奥の方に長い感じがとても似ている。
あと、お店の配置の感じとか…
そういえば、この建物はいわゆる「中国人の爆買い」が話題になったころ、「銀座には観光バスを乗りつけられる大きな商業施設がない」という問題を解消するべく建てられたんだっけ。
そうすると、2階建てバスも止まれるくらいの高さと長さのあるバス停を、建物の裏側(というか内側、というか中庭、というか)に持っているのも当たり前なんだなぁ…なんて考えると、香港のハーバーシティっぽい、という私の直感もあながち間違いではない、のかな。
オープン当時(4月)は物珍しさもあってそれなりに人が入っていましたけれど、今、そして今後はどのくらい人が入るのでしょうね。
私は…あんまり関係ないかなぁ、今のところ。

■行く前のイメージ・行ってからのイメージがそんなに変わらなかったGINZA SIXですが、ここに能楽堂があったことには本当に驚きました!
今回の番組(というのですね)は、
能「葵上」
狂言「棒縛」
半能「石橋」
でした。

20170609銀座6能.jpg

事前の学習(笑)としては、成田美名子先生の「花よりも花のごとく」を一通り読みまして。
大体の役回りとか、話の内容は頭の中に入れていたつもり…でした。
つもりだったのですが、やっぱり私は「実際の能」がどういうものかわかってなかった。
判ってなかったうえで…「能って面白い!!!」と、心の底から湧き上がってくる「わくわく」した気分が止められませんでした。

特に「葵上」。
葵上ってすごいんですよ。
何がすごいって、タイトルロールであるところの「葵上」が事実上、舞台に登場しない。
舞台には一応「葵上」の存在はある。
それは、かなり舞台の客席に近いあたりに、豪奢な女性用の着物一枚がはらりとおかれているだけ。
その「葵上」を見立てている着物に向かって、第一場では巫女さんが祈りをささげているところにゆらりと貴婦人の霊が現れ、第二場ではその「着物=葵上」の頭上で鬼と化した貴婦人の霊(=六条御息所)と比叡山の横川の小聖(比叡山の横川ってところで、色々と「そうつながるのか!!」と膝を打ったのですが、それはまた別の話…)が、サイキックバトルを繰り広げる。
サイキックバトルっていくらなんでも大げさでしょう、と思われるかもしれませんが、とんでもない。
実際般若のお面をつけた六条の霊が、葵上(に見立てた着物)の上にずいっと身を乗り出すと、それを追い払うように数珠をじゃらじゃら鳴らしながら小聖が反対側からずずいっと身を乗り出す。
押せば引くし、引けば一層押す。
そんな駆け引きが、拍子の激しくなった地謡に合わせて繰り広げられる。
まさに、サイキックバトル。
どっちが勝つの!?(いや、結果は判ってるんですけどね(笑))とワクワクし、ついつい手を握り締めてしまうような緊迫感あふれる舞が舞台上で展開されるのです。

まず、「葵上を着物だけで表現する」という発想が、現代からすればものすごく先鋭的。考えてみれば、パントマイムの発想なのですけれど、豪華で大掛かりな舞台に日々慣れていると、シンプルかつ説得力ある(しかも存在感もある)設えに、感嘆してしまうのです。
その「着物だけの葵上」に存在感を与えているのが、第三者である六条御息所であり、巫女さんであり、聖。
事の次第をとうとうと語る地謡は、BGMというよりは「言葉そのもの」で、雨あられと降ってくる「言葉」を耳で聞き取り、目の前で展開する舞を堪能し、頭の中で「言葉」と「舞」を融合させる。
ものすごく頭を使う「演劇」だと思いました。
見終わった後に、脳が心地よく披露していることに気が付きます。

狂言の「棒縛」は、歌舞伎や日本舞踊にもなっている有名な出し物ですが、これもまた楽しかった。っていうか、狂言師の皆さん、声が大きい…すごく響く。

最後の半能「石橋」は、歌舞伎では「連獅子」の元になる、紅白の霊獣・獅子が、牡丹の中を舞う…という大変おめでたいもので、目にあでやかで大変幸せな気分になりました。

いやあ、なにせ「葵上」にショックを受けましたよ!!!
めっちゃ、サイキックバトル。
そういえば、と能って聖が出てきたり、霊が出てきたりするものがとても多くて、これはとんでもなくホラー作品。
ああ、お能って面白いなぁ…としみじみと思った夜でした。
これは、もっと見に行く機会を増やしていきたいものです。

■…というところで、この能を本格的にみるという機会を得て、ようやく「地謡」について私は理解し、これがまた別のところへつながっていくのですが…それはまた別の機会に♪

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2017年06月13日

今月のネイル、の巻

■ここの所、ミラーネイルにはまってます。
あ、当たり前なのですが、私はいつもプロのネイリストさんにお願いしているので、私自身がネイルを作ってるわけではないです。

なんでこんなことをわざわざ書くかといえば、先日ランチをご一緒した方で、ご自身がジェルネイルをなさる方がいて、私の爪の先をじーっとみて、
「どうしてそんなにミラーネイルがきれいにできているの?」
と聞かれたからです。
「プロにお願いしているからです」という答えはこの場合、まったく当を得ていないことは明らか。
でも、なぜそういう質問をされるのかが判らなかったので、
「ご自身でミラーネイルにトライなさったことがあるんですか?」
と伺ったところ、「まさにそれ!」という調子でお話しくださいました。

なんでも、ご自身でミラーネイル用の粒子の細かい金粉・銀粉を買って、ジェルネイルの上からこすって固めても、寄れてしまったり、うまく定着しないのだとか。
知り合いのネイリストさんに聞いても、「そのやり方で間違ってないですよ」としか教えてくれない…とか。

「普通のクリアジェルの上から金粉とかこすりつけているのですか?」
「そうなの。それでいいって言われたから」
「うーん…そのネイリストさんの言葉を否定してしまうかもしれないのでちょっと躊躇しますが…私がお願いしているネイリストさんは、ミラーネイル用のクリアジェルを使ってますよ。普通のクリアジェルじゃないです」

そう、一応言ってみると、その方は「やっぱり!」というような顔をされて、
「そうよね! 何かが絶対違ってると思ったのよ!」
とのこと。
念のため私がお願いしている方にも確認しますね…とお約束して、先日実際にネイリストさんに聞いてみたところ、「ミラーネイル用のクリアジェルを使っている」で正解でした。

あまり、存じ上げない他のネイリストさん方のことを貶めるような物言いをしたくはないのですが、もしかしたらお客さんとしてその方に来てほしいとかそういう考えがあったとしても…やはり素人さんに嘘を教えてはいけないと思うのですよ。
その方の言っていることすべてが、嘘に聞こえてきてしまう。
そのくらいの情報を伝えたとしても、素人を圧倒する技術があるのだと、プロの方には自信を持ってもらいたいものだなぁ…とおもったのですが、いかがでしょう。

■そんなことを話したり考えたりしながらお願いしたネイルは、「全部の指をミラーネイルにしてみる!」という趣向となりました。

20170613今月のネイル.jpg
これ、あんまりよく見えないかもしれませんが、結構濃い目の明るいピンクを下地に塗って、その上から銀のミラーネイルをかけてもらいました。
なので、光の角度によってピンク色に光る、思っていたよりもだいぶシックな仕上がりになっています。
梅雨なので、指先だけでも爽やかにね〜
また一カ月、心安らかに過ごせそうです。

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posted by Lilalicht_8 at 19:33 | Comment(0) | 今月のネイル

2017年06月07日

「ミュシャ展」終わりましたね、の巻

■関東が梅雨入りしたそうです。
先日、突然の雷と夕立に遭遇し、
「ああ、今年の梅雨も晴れの日の夕方に突然雨が降る、っていう感じになるのかな」
となんとなく思いました。
もうここのところ何年か、梅雨というと「昼間晴れてて夕方に豪雨、被害が出る」というパターンに変わってきたような気がします。
以前のように、「いつもなんとなく曇天で、だらだらと雨が降る」というイメージが遠くなりつつある。
天候の変化は地味に体に響きます。
そして人の感性も変えていくような気がします。
歳時記もちょっとずつ言葉を変え、イメージを変えていくのでしょうか。

■さて、お祭り騒ぎのように国立新美術館の「ミュシャ展」が先日月曜日、6月5日に終わりましたね。
私は4月の平日に見に行ったのですが、その時は待ち時間20分くらいでした。
最終日前日の6月4日日曜日は、「待ち時間140分」なんてtweetを見かけて、本当に驚きました。
でも、その気持ちはわかる。
だって、「スラブ叙事詩」が全編チェコ国内から運び出されるなんて大イベントに、ちょっとでも乗っておきたいじゃないですか。
以前からの美術ファンはもちろんですが、お祭り的にこういう企画展示が盛り上がることを、私は大変結構なことだと思っています。
私は書道をやっていて、書道の師匠を初め書家の方々とお話しする機会があるのですが、どんな文化であれ「盛り上がってお金が回ること」はとても大切なことなのです。
それが次の可能性を生む。
教会や国の首長など巨大な権力と資金を持った存在がパトロンとなり、芸術家を養っていける時代はもう遠くなりました。
けれど芸術や文化は、やはりそういう「ビジネスモデル」で今も養われています。
資金の規模は小さくなったけれど、国や企業やほんの一握りのお金持ちというパイを、文化芸術を志す人たちが取り合っている…そんな感じです。
芸術家は貧乏なのが当たり前とか、絶対嘘ですから。
お金はあればあるだけいいんです。
その分だけ買える自由は必ずある。

■…てなことを、ミュシャ展に行っても改めて感じました。
今回のこの展覧会の目玉はなんといっても、「スラヴ叙事詩」がすべて一斉に展示されるということ。そもそもスラヴ叙事詩がすべてチェコ国外に出ることが初めて、だというのだから、この一大事業を企画し、実現した国立新美術館のスタッフのみなさん、元々スラヴ叙事詩を展示しているプラハ国立美術館のスタッフの皆さん、そしてこの企画に携わったすべての方々に、感謝するしかないです。
よく貸し出したよね、チェコ…自分たちの国の宝みたいな絵のはずなのに。
今回の展示については越えなければならなかった壁があったようですが、いずれそういう裏側の話まで一つにまとまって読めたらいいなぁ、と思います。

20170607ミュシャ展2.jpg
さて、ご存知の通りスラヴ叙事詩は一つ一つの作品がとても大きいです。
そしてその大きさに圧倒されます。
みんな、見上げながら歩く感じなんですが…正直、
「よく人が転ぶとかして、絵に傷がつかないですんだなぁ…」
と思うくらい、結構作品に近づいて鑑賞できました。
私はとても、あの距離が怖かったです。上を向いて歩いている人同士がうっかりぶつかって、ちょっとずるっとこけてしまったら、たちまち絵に手をついちゃいそうな…まあ妄想なんですけど、そういう怖い想像をするくらいに近いなと感じました。
しかも、一部はこうして写真撮影も可能になっている(撮影したのは「聖山アトス」です。この光の入り方がとにかく美しくて、長らく見つめてしまった1枚でした)。

20170607ミュシャ展1.jpg
ミュシャの息子がモデルになっている絵。

さて、スラヴ叙事詩は本当に美しかったです。
これは、見に行った人全てが間違いなく首肯するところでしょう。さすがにこれを「美しくない」という人がいたら、へそ曲がりか文句を言いたいだけの人なのかな、とその人に対して偏見を持ってしまいそう。
ただ付け加えるなら、この作品群を私は少し「怖いな」と思ってみていました。
その大きさと美しさに身震いするだけでなく、そこから発生する「圧」に息苦しくなった、というべきか。
この絵の主題なのだから当たり前なんですが、あまりに「スラヴ民族」押しが強くてその熱に圧倒され、言葉を失ってしまう瞬間がありました。
そういう風に、わざと人を煽るように描かれた絵でもあるのだということがひしひしと伝わってきます。
かなり、メッセージ性の強い作品です。

例えば、浮世絵なんかも書込みや説明書きがとても多くて、そういう意味では情報量が多い絵なのですが、なんでしょう、浮世絵の「情報量の多さ」というのは、ぺちゃくちゃと市井の人々がおしゃべりするのを聞くような、そういう他愛のなさを感じるのですね。
でも「スラヴ叙事詩」は人を扇動するためアジテーションの要素が強い、そういう「情報量の多さ」に圧倒された気がします。
そうやって分析する前の、自然に出てきた感情が、私の場合「怖い」という一言に集約されたのだと思います。

「スラヴ叙事詩」はとても美しく、そして怖い作品でした。

■ところでこの巡回展、このあと中国・韓国・アメリカに回る…という情報を、ネット検索して知りました。
どれだけの期間、チェコからこの作品がいなくなるのかわかりませんが、大きな決断が下されたものだなと、改めて思いました。

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posted by Lilalicht_8 at 15:25 | Comment(0) | 展覧会

2017年05月29日

ちょっとしたお返事集、の巻

■ブログ記事に画像を放り込んでおくと、スマホからブログを見たとき画像がトップに来て、結構見栄えがいいな!と気が付いた今日この頃。
今回はWeb拍手にいただいたお返事集なので、何か適当な画像はないかな〜とがさがさ自分のフォルダー見ていたところ、去年の書道の作品展に出した作品が出てきたので、ちょっとしたお茶濁しに。

20150529.jpg
酉年に向けて鳳の古代文字を書いたのですが、もう酉年も半分すぎちゃいますよ!
速すぎる!
人間はこうして…(略)

■ところで、今日グーグルを開くと、トップに美空ひばりさんのイラストが出てくるんですね。
なんでかなぁ、と思ったら、今日がお誕生日だったのだとか。
美空ひばりさんのすごさとかかっこよさって、長らくわかっていなかったのですが、年一くらいでやってる懐かしの歌謡曲、みたいな番組を何とはなしに眺めていると、改めてすごさが判りますね。
不世出の天才って、こういう人のことを言うんだなぁ、って思います。

■というところで、お返事集です!
>ゆばーばさん
そーなんですよね! 関ジャニ∞にくっついて、47都道府県ツアーであちこち回っていると(もちろん、全部行けたわけではないんですけどね)、「ご当地もの」にどうしても目が行きますよね(笑)
私は会社へのお土産もあって、ご当地カールを買っていました。小袋が4つだったか6つだったか入っていたので、親しい同僚に配って好評でした。
しかもご当地カールおじさんカードが入ってる!
あとは、ご当地キティにはまって、ご当地キティのボールペンとかを楽しんで集めていました。
キティねーさんて本当に仕事を選ばないから(笑)ロールケーキになってたのが一番面白かったな。キティねーさん、毛がクリームでべちょべちょやん!って突っ込み入れちゃいました(笑)

>ちょり
そーなの! おなら合戦絵巻、大笑いしたよ! もうねー、ぜひ君に見てほしかった!
リンクフリーなのかわからないのでURL張らないけど、「放屁合戦絵巻」でググると、写真が出てくるから見てみてね!
BL絵巻…じゃない、「稚児絵巻」は話が悲劇的なものもあって味わい深いです。
大体、お坊さんと若衆の純愛で、真に受けるとうっかり涙しそう…(嘘です(笑)だって絵巻物も妄想の世界でできてるから!)
ところで、映画の「三月のライオン」はみた? 「無限の住人」も見たいと思ってるうちに終わっちゃいそうで、映画って本当に回転が速いよね。

>みこさん
いつもいつもコメントありがとうございます。
そーなんですよ! TOKIOは…ジャニーズなんだよ!っていう精一杯の抵抗です(笑)
IHIステージアラウンド東京は、まだまだ試験段階…っていう感じだと思います。
大きな舞台装置が定位置なので、この間の記事にも書いたとおり、場面転換がスムーズなくらいであんまり効果的な感じはしませんでした。
新感線の舞台は来年まで続くので、とりあえず「season鳥」でどのくらい舞台の使い方が変わるかなぁ、とちょっと気になっています(チケット代高いし、上演時間が長いから、行くかどうかはまだ保留です(笑))

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posted by Lilalicht_8 at 16:58 | Comment(0) | 雑感

2017年05月26日

ご当地カールおじさんカードと私、の巻

■カールが、東日本で買えなくなってしまう。
こんなニュースが流れて、2日ほど経ちました。
何が原因だったんだろう? 売上? と思っていたら、どうやら「生産拠点の整理による経費削減」が理由とわかって、納得しました。
理由は納得したけど、やっぱり残念です。

…ということで、カールおじさんを見送る会(と勝手に作ってみた(笑))の一環として、私がこれまで集めてきた「ご当地カールおじさんカード」をご覧に入れましょう!

この「ご当地カールおじさんカード」は、日本中のあちこちの土産物売り場で売っている、ご当地カールのオオバコに封入されています。
47都道府県前部にあるのかな、と思ったのですがそういうわけでもないらしく、また何年かに1度、新しくなったりしていたようです。
20170526ご当地カールおじさん1.jpg
神戸異人館のカールおじさんたち、ちょっと宝塚が入ってるのが楽しいですよね。
ねぷた祭りのカールおじさんも可愛い。

20170526ご当地カールおじさん2.jpg
カールおじさんが東尋坊を「上から」ではなく「下から」見ているのに、忖度を感じる…(笑)

20170526ご当地カールおじさん3.jpg
カールおじさん、何気にあちこちでいろんな名産食べてますよね。カールなのに(笑)

■ちなみに、今回のブログのカテゴリーをなぜ「関ジャニ∞」にしたかといえば、このカードの大半は、関ジャニ∞の「47都道府県ツアー」をはじめ、関ジャニ∞のツアー遠征した時に買ったからなのでした(笑)
カールおじさんと関ジャニ∞は、私の中で結びついています…エイトは今、森永のCMやってるけどさ(笑)

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posted by Lilalicht_8 at 17:51 | Comment(0) | 関ジャニ∞

2017年05月24日

劇団☆新感線「髑髏城の七人〜season花〜」を見てきました、の巻

■申し訳ありません、またまたお久しぶりになりました。
相変わらず、2週間に一度、風邪ひいて熱出して寝込むを繰り返してます…面目ない。
かかりつけのお医者さんにも「どうしたの?」と言われまして、考えてみれば、甥っ子たちに会いに行くたびに風邪菌もらっている気がする…
子供たちは、子供たちが集まるところで風邪うつしあってますからね、仕方がない。
仕方がないけれど、子供の体で培養された風邪菌は強力なんだよ…
甥っ子たちはかわいいし、何より妹の手助けになればなぁ、と思いはすれど、体はままならず。
まずは体調を戻すことに全力を注ぎます。
ご迷惑をおかけした皆様には、申し訳ありませんでした。以後気を付けます。

■というわけで、もう1か月半近く経っちゃいましたけど、劇団☆新幹線「髑髏城の七人〜season花〜」を見てきました。
場所は、話題の360度劇場「IHIステージアラウンド東京」です。
突然降ってわいたご縁だったので、この劇場については全く下調べしないでいました。
直前になって、アクセスを調べたらあらびっくり。最寄り駅が「豊洲市場前」駅でした。今話題沸騰中の豊洲市場(笑)
行ってみてびっくり。閑散としちゃってるのね―あの駅。駅前、本当に何もない。駅を出て、すぐ左前方に見える劇場まで、うねうねと曲がった一本道が続いていて、そこを粛々と歩いていく観劇者たちの群れ。
ちょっとした荒涼としたムードが漂ってました。
多分、原始キリスト教教会ってこんな感じだったんじゃないかなーなんて思うくらい。
日は傾いてるし、ちょっと寒いし(この日は雨がパラパラと降る不安定な陽気でした)、とにかくお店が周りに何にもない!
これは推測なんですが、去年、予定通りに豊洲市場が開場していたら、もっと人通りもあって、それに伴って豊洲市場で働く人たちのために、コンビニとかファミレスとか、カフェとか…とにかくもっとお店ができてたんじゃないかと思うのです。
でも今のところ、オープンのめどが立ってないから、お店がなーんにもない。

ご存知の通り、劇団☆新幹線の舞台は長いです。大体休憩時間も入れて3時間越えてくる。そうすると、特にソワレだと午後10時くらいに終演ってことも余裕であるわけで。おなか減るじゃん! 
食糧補給できるお店重要! 絶対必要!
過日、劇団☆新幹線の公式アカウントをTwitterで眺めていたら、「ちゃんと来ましたよ!」みたいな言葉と一緒にキッチンカー(移動販売車)の写真が載ってました。豊洲市場前に需要があるみたいだって、気づいたキッチンカーがいたのか! えらい!
この調子で、夕方にも来てくれないかな、キッチンカー。それでもって、劇場に持ち込めたらなおいいんだけど。そこは難しいか。
ちなみに、劇場内の飲食コーナーは、精一杯頑張ってたと思います。手際よかったし、サンドイッチなどの類の兵糧の備えは充分にあり(ちょっと違うか(笑))、とにかく頑張ってた印象があります。でもやっぱり、物足りないんですよねぇ。
午後10時だと、豊洲市場前から豊洲とかに出ても、そもそも豊洲にだって食べるところ少ないじゃない? で、何人かで相乗りすればタクシーで銀座方面にも行けるんじゃないかな、と考えたりもしたんですけど、そもそもタクシーがいないし!!!

とにかく、「現状、エンターテイメントを目当てにした人を集めるところじゃない」という印象が強いのです。
私が行ってから1か月以上経っていますが、この状況は果たして変化しているのでしょうか。
多少改善されたとしても、当分の間続くと思います。なぜなら、豊洲市場がいつ開場するかわからないから。
なので、どうぞこの劇場に行く方は、あらかじめしっかりご飯を食べてからいらっしゃることを積極的にお勧めします。

■で、舞台の内容ではなくて、劇場そのものの話が続いてしまいますが。
この劇場の売りは「360度展開する舞台」「座席が移動する」なのだそうです。
読んだだけではよくわからず、実際見るまでどの程度「座席が動くのか」とか、舞台の作りこみも想像つかなかったので、ここで具体的に記録しておきますと…

まず、舞台は円形劇場でした。そして座席はその真ん中に作られていました。
バウムクーヘンの真ん中に座席があり、皮からの厚み1センチくらいの部分が舞台になります。
360度にぐるっと舞台がめぐらせてあって、そこを、たとえば「このシーンは60度くらい」「このシーンは40度くらい」「このシーンは120度くらい」…と場面ごとの舞台装置が、あらかじめ建て込んであるのですね。
今回のお芝居は確か4場面、つまり4つの大きな舞台装置が作られてありました。一番大きな装置は「無界の郷」の吉原のような遊郭の2階建ての建物のシーンでした。感覚でいえば、120〜130度くらいぶんどって作られていたので、かなり大きい。
で、ひとつのシーンが使われているときは、他の3つは幕が下がっていて見られない状態になります。
客席は、そのシーンに向かって「横回転する」。
俳優さんたちは、場面転換の度にシーンからシーンへと360度舞台を走って(もしくは歩いて)移動します。
客席の「回転」は、本当に「横」にしか動きません。映画館の4Dシアターみたいに、もっと激しく動くのかと思ったら、そこまでの機能は今のところないようです。USJとかで体感型シアターを経験していると、かなり物足りません。

利点といえば…そうだな、場面転換がスムーズなこと(いちいち大きな装置を移動しないで済むから、場面転換の時間が短縮される)かなぁ…あくまで現状では、それ以上の良さは、正直感じられませんでした。

逆に、「え。これ迷惑」と思ったのは、フィナーレのご挨拶の時でした。
ご挨拶の時には、一番大きな「無界の郷」の場面が使われたのですが、これが元々体感120度くらいあるわけです。
で、そのさらに右となり、本来なら別の場面が作られているところは暗幕で覆われているので、そこにキャスト紹介の文字が流れるわけです。
体感視界としては、場面+キャスト紹介で140度くらいになるのでしょうか。
でも、人間の両目の視界の限界って、大体140度くらいなんだそうです。
つまり、舞台のどこかかキャスト紹介が「見切れる」。
今回私は比較的真ん中あたりの座席だったので、キャスト紹介がほぼ見切れました。
ちょっと目の端に引っかかったので、「え?」と思ってみたらキャストが流れていて、でもそっちを意識してみると、舞台の真ん中の方まで見えなくなっちゃう。
これは、かなり迷惑でした。
もうちょっと、視界を狭めに意識して、舞台を作ってほしいなぁ…と、そこはとても不満が残りました。
改善されてたらいいのですけれど。
なにせこけら落とし公演ですからね。色々とまだ実験段階だと思うし、手探り部分は相当あると思うので、次に行く機会があって、その時に改善されてたらいいなと、これは心から思います。

20170524髑髏上の七人.jpg
相変わらず、新感線の舞台のオフィシャル画像はかっこいいです。

■劇場の話がすっかり長くなってしまいました。
お芝居そのものについて。
私、「髑髏城の七人」って確か1997年版を見てるんですよね。
その時は古田さんが二役をしていた記憶がとても強かったのですが、今回はその役がふたつに分けられていて、そういう意味では話がとても判りやすくなっていました。
でも正直に言うと、あれは二役だったのが醍醐味でもあったからなぁ…と、ちょっとそこが残念です。
今回のアラウンドシアター東京公演では「season風」で松山ケンイチさんが、二役版で演じるそうなので、今度はこっちを見たいかも。

とはいえ小栗旬版捨之介は、かなり粋で色っぽくて大変よろしかったです。
今回の立ち回りの一番の見せ所である、「2本刀の立ち回り」も、着流しの裾を大胆に端折って、赤い襦袢が見えたりするのは、型通りとはいえやっぱりかっこよくて素敵でした。
美しさで圧倒したのは、無界屋蘭兵衛の山本耕史さんでした。やっぱりかっこいいわ。
そして、私は初めましてになる成河さんの天魔王、狂気をはらんだ声色といい、パントマイムのような奇想天外な動作といい、魅せられました。
そしてとにかく印象に残ったのが、沙霧役の清野菜名ちゃんでした。とにかくよく動く! アクションの切れがいい! 回し蹴り、飛び蹴りが美しい! うわー、こんな女優さんいたんだ!と目を見張りました。声が通って滑舌もいいし、もう一度彼女の舞台(アクション満載でよろしく!)をとても見たいと思いました。
舞台の内容そのものは大満足です。
相変わらずの「新感線」節は、頭になじんだ心地よさがあります。

いやあ、それにしてもやっぱり3時間越えの舞台はつらいわ〜
楽しいんですけど、疲れます。
翌日休暇を取ることを前提で見に行く、という条件付きでもう一度見に行きたい感じです。
多分その時には、劇場の使い方がどのくらい改善されたのかもチェックしちゃいそうですけれど(笑)

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